暁のヨナ43巻 【ネタバレありマンガ感想文】 破滅の兆し 消える龍
★★★★★
Amazonでレビューしたものです
1.これまでのあらすじ
高華国中を周ってトラブルを解決してきた四龍と赤い髪の少女たち。
しかし、有名になったことにより国中枢に知られ、身を守るため再び緋龍城に戻ることになった。
スウォンが緋龍王の血筋であり、緋の病により苦しみ長くないことを知るヨナ。
さらに同じ病を持つ南戒のメイニャンが侵入しトラブルに。
その南戒のチャゴルと戦になり、野営地で勝利するが、シンア、ジェハ、ゼノが南戒の都に向けて連れ去られ、途中で三体の巨大な龍に変わり行方不明に。
ヨナ、ハク、キジャはユンを陣営に残し三龍を探しに出る。小さな村でジェハを見つけるが、緑龍に変わり消えた。「そろそろ寿命らしい」と言い残して。
2.青龍が、白龍が、
クライマックスに向けて重くシリアスな展開がつづきます。
シンア、ジェハ、ゼノを探しに行ったヨナたちに入れ替わりで、青龍が高華国陣営に出没。ロープで捉えられた青龍は暴れ、スウォンに襲いかかったため、総攻撃にあいます。
シンアを助けにやってくるユン。ユンを助けようと暴れるシンアにより、さらに事態は悪化。
シンアはユンから人を傷つけず逃げるように言われて立ち去り、ヨナのところへやっと辿り着きますが、遠くにゼノを見つけて消えました。
スウォンは倒れ、高華国陣営で四龍を化け物として処分する動きが起きます。
青龍となったシンアと再開したらすぐに消えてしまったため、戸惑うヨナ、ハク、キジャのところへ、ゼノが合流。
さらにそこへスウォンの側近がやってきます。四龍を処分するため、そして、スウォンが次の国王に指名したヨナを認めず暗殺するために。
戦闘になり、怪我を負ったキジャは白龍に変化し応戦するが、ゼノが盃を取り出し白龍を回収してしまいました。
スウォンはちょっと迂闊すぎましたね。彼らしくない。騒動の中に声もかけずにぼんやりやってきて。あの大きさの龍と多数の人が動いていれば遠くからでもわかりそうなのに。緋の病の発作で流石に判断や距離感が鈍ったのでしょうか。
そして、今まで四龍を散々脅して従わせて戦わせ利用してきたくせに、利用しきれないと思ったら殺そうとする、ケイシュク参謀以下、高華国上層部。国を守るために必死といえば聞こえがいいですが、身勝手かつ浅ましいことこの上ない。
しかし、これで、四龍が高華国で穏やかに暮らせる選択肢がなくなってしまいました。ヨナも同様でしょう。上層部を一掃すれば別でしょうが、どうしたものかというところですね。
血まみれで泣きながら謝るユンが哀れです。
3.「・・・始まったんだ」
合流する前に、繰り返しヨナの夢に現れ、何かを告げてきたゼノ。
チャゴルの部下により火を放たれ消失した本殿。
地下の棺は炎から免れたが、そこから「四龍の血の盃」が持ち去られ、南戒のチャゴルの手に渡りました。
しかし、チャゴルは傷をおって逃走の後死亡が確認され、盃は見つからなかったと報告を受けています。
シンア、ジェハ、ゼノは捕えられた先から逃げ、襲ってくる敵から身を守ろうと龍に変わった後に、バラバラになったようです。
その後ゼノはわざと合流しないで過ごしていたようです。
彼は、盃をチャゴルから回収したのでしょうか。
始まったんだって、、、何が?
長い時をほぼ一人で生きてきたゼノも可哀想ですが、龍の血の宿命に翻弄され、短い生を生きざるを得ない、三龍も悲しいです。たとえ王と巡り会えて共に旅ができたとしても。
もう一度人として生きることはできないものですかね。
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