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【回想日記】【高校一年生の記憶 #2】

ちわ~。黒胡椒です~。


前回の「高校一年生の記憶 #1 」を読むと経緯が分かります~。


学生生活ではどんどん存在感が薄くなっていき、不安で毎日眠れなかった。
そんな時、転機が訪れた。

主にパソコン操作をメインとした「情報リテラシー」という授業があり、
PowerPointを用いて1人3分程度の
自己紹介スピーチの作成が宿題になったのだ。

項目として決められていたのは、
・名前
・好きなもの
・嫌いなもの
・高専でしたいこと
・高専のいいとこ悪いとこ
・地元の紹介したいスポット

絶好のチャンスだと僕は思った。

ここで「個性」を出せると。

作戦として考えたのは、、、
内容はいたってシンプル。
「喋り方」で印象を与えることに集中した。

なぜかというと、、、
仲のいい友達同士はお互いの発表を聞く傾向にある。
「おいあいつの発表見ようぜw」
「めっちゃ緊張してるなw」
「ボケたとこウケなかったなw」

と、そのようなシーンは幾度と見てきた。

ところが、そんなに面識ない奴の出番になると4割ぐらいは
聞かなくなるんです。
大体はスマホを触って、下向いて寝てるかです。

なので、いくら画面を凝ったりしても仕方ないんです。
「喋り方」で聞いてない4割聞かす方に持っていかないと
ダメなんです。

迎えた当日。
僕は出席番号が遅い方だったので
何人か発表を見ることができた。

大体が
「出席番号〇番、〇〇 〇〇です。
 これから◇◇について発表を始めます。
 よろしくお願いします。」

といった定型文かってぐらい真面目な始まり。

周りを見ていると…予想通り何人か見ておらず、スマホを触っていたのだ。

発表が終わると…「スマホ触り」は拍手の音に気付き、
(あぁ、終わったんか)と、雰囲気で追うように拍手する。

可哀想な結末だ。
あんなに凝ったパワポを作っていたのに。
終わった後に教師が「なんか質問あるやついるか~?」と聞く。
誰も手を挙げない。
興味がないか、手を挙げるのが恥ずかしいかだろう。
その子が終わり、

ついに自分に出番が回って来た。
立ち上がると、「あいついたっけ?」目線はびしびし伝わる。
壇上に上がる。見とけよお前ら…。

「えー出席番号〇番、〇〇 〇〇です~」
「よろしくお願いしま~す↑」
「今回ね~◇◇について話していこかな~ってことで…」

文面だと分かりずらいが、「喋り方」として…

関西番組のMCを憑依した。
なまりもめちゃめちゃ関西色に強め、気だるそうに話した。

すると、どうだろう。
開幕に「笑い」が起こったのである。
おそらく、(〇〇ってあんな感じなん?)といったギャップだろう。

内容はシンプルだが、MCを憑依して喋ってるので
「続いて…僕の好きなものはね、えーこちら…!」
というように淡々と発表していく。

しかしギャップからか、戸惑いもあってしばらく反応がない時間があった。
気になってふと周りを見ると…
36/40人ぐらいがこっちを見ていたのである。
作戦勝ちだ。
反応がなくてもいい、意識が向いているだけでこっちの勝利だ。

無事発表が終わり、
教師が「誰か質問あるか?」と聞く。
すると1軍のいじられキャラの男が
内容に関して質問してきた。

紹介したいスポットで地元の「公園」を挙げた事から
そいつは「何の遊具が好きですか~?」と聞いてきた。


僕は「そうですね~あの玉乗ってぶーんてするやつです~」
と、ジェスチャーも加えて返答した。

そして男は、
「あ、ありがとうございます…笑」と言う。
なんやねん、ありがとうございますって。
何の感謝やねん。
でも質問をしてくれたことにはとても感謝している。


結果、印象としてはだいぶ残っただろうと僕は思っている。
以前より気持ちが軽くなった気がするしね。
そして2週間が経ったある日、次のチャンスが訪れたんです。

その話は次の投稿でします。
気づけば1500字ぐらい書いてますよ。誰も見ないのにね~。
出来事を綴るだけでも、懐かしいからいいんだけどね。

ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。
皆様も友達を作る時どんな感じでしたか?
これを機会に思い出すのもいいかもしれませんよ。

それでは、また~










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