見出し画像

裁量が欲しいと言う人に告ぐ

結論、自分でビジネスをやるしかない。

である。

よく転職活動中なんかでも、「今の会社は規模も大きくて、意思決定も遅く、もっと裁量権のある仕事がしたいんです。」と自己PRする人もいると思う。

確かに、大企業にいて、階層も多くて、好きなことが出来ていないのであれば、一度、ベンチャーなり中小企業に転職してみるのは良い事だと思う。

しかし、小さな組織に行ったところで解決するかと言うと、そうは問屋が卸さない。むしろ、大企業よりも売り上げや資金繰り等にシビアであったりとか、経営者との距離が近い分、細かな事に口出しされるケースもあるだろう。いや、多いであろう。

「もう全然、好きにやっていいよ。何やってもいいよ。1年後に結果だけ持ってきてくれれば会社にも来なくていいよ。」なんて会社はないであろう。

それよりも、大きな会社の方が組織論なんかにも秀でた人たちがいて、裁量の与え方とか、プロジェクト単位で独立採算制を与えたりとか、いろんな仕掛で「裁量のある」仕事をやらせてもらえるかもしれない。

裁量とは何なのか?をもうちょっと考えた方が良い。

「裁量のある仕事がしたい。」って、なんだか聞こえが良くて、面接官からしても、「おぉ、自分に自信を持っていて、主体性もあって、責任感も強そうでなかなか良いではないか。おい、君、こんな優秀な人材を一体どこで!?ビズリーチ!」みたいな乗りがあるやもしれない。

「新規事業責任者募集!」なんてのも非常に怪しい。

入社して、お互いに素性も実際の仕事っぷりも解らないなかで、会社の大切な資産を投資して新規事業を完全に任せる、なんてよほど資金と心に余裕のある企業でしかできないであろう。

となると、まずは既存の事業をちょこっとやりつつ、新しい事業アイデア考えてみてよ。みたいな感じになって、既存事業の方に引っ張られたりで、思ってたんと違う。という事象が頻発してるんではなかろうか。

裁量とは、[名](スル)その人の考えによって判断し、処理すること。

とある。

たまに、「裁量ある」というのを、「自由に」「誰にも管理されず」「自分の思うがままに」みたいな感じで使っている人もいると思うけど、

そういう感じを求めているのであれば、結論、自分でやりなはれ。である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?