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”大人のインターンシップ”で地域課題の解決を目指す

こんにちは! あきた創生マネジメント代表の阿波野です。
 
2022年10月12日の記事では「遠征スケッター」募集のきっかけと経緯について書きました。全国から秋田への“遠征助っ人”に応募してくれた人はなんと23名!(うち、秋田県内からは5名)。たくさんの方々に応援いただいたおかげで、こんなにも多くの方に手を挙げていただいています。しかも、遠征スケッターの方の大半は「秋田は初めて」という方々ばかりです。
 

スケッターとの食事会


遠征スケッターを始めた理由は「度重なるコロナによる事業所のスタッフの精神・身体的負担を軽減するため」です。いわば、やむにやまれぬ状況があり、苦しみながらの選択でした。でも、そのおかげで、こんなことでもなければ知り合う機会がなかったであろう方々と次々に出会い、つながれています。本当にありがたく、幸せなことだと思います。
 
遠征スケッターは、介護の資格を持っている方や現場経験がある方はもちろん、介護資格がない方も応募いただけます。実際、これまでに手を挙げていただいた23名のうち、約半数が資格がない方でした。募集を始めてから、たくさんのお問い合わせをいただきましたが、中でも多かったのが次のような質問です。

「興味がありますが、介護の資格も経験もありません。未経験者が行くと、かえって現場の手間を増やすなど、ご迷惑にならないでしょうか?」

 
自信を持ってお答えします。
「みなさんが来て下さったおかげで、私たちはとっても助かっています!!!」
 
今回は、私たちショートステイ輪が遠征スケッターの方々とどのように働いてきたかを紹介したいと思います。

資格や経験の有無を問わず、しかも短期間でも協働できる理由

スタッフとスケッター

遠征スケッターでは、資格や現場経験に応じて、次のように仕事を振り分けています。

資格保有者や現場経験がある方:介助業務、グローバルメンバー(技能実習生)のスキル向上・サポート

介護の資格がない方や未経験の方:身体介護を伴わない周辺業務(洗濯、掃除、配膳、記録補助、見守り、話し相手、物品管理等)のサポート

【急募】地方(秋田)への遠征スケッターを募集します!【3〜7日間】https://www.sketter.jp/spots/8918

現場では毎日、大きなホワイトボードに1日のスケジュールやスケッターさんにお願いしたい仕事内容を書き出しています。「身体介護」は青、「周辺業務」は赤と色分けして書くことで、初めて見る人でも一目でわかるよう工夫しています。

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業務内容(フルタイム・パート)
業務の切り分け(直接・間接)

スケッターの皆さんが来てくれたおかげで助かったことはたくさんあります。中でも大きいのは「安心感」です。例えば、見守り。これまで1人見守りをしなくてはいけない時間帯があったところを、2~3人で見守れる。この安心感は大きいし、スタッフの気持ちに余裕が生まれます。余裕ができると仕事が丁寧になり、必然的に”いいケア”につながっていくんです。

資格がない方でもできること(利用者様とのコミュニケーション)

そのことを現場のスタッフたちもよく理解し、スケッター受け入れの体制をつくりあげてくれている。そこも重要なポイントです。応援に来てくださる方々と、現場の受け入れ体制と両方が揃ってはじめて、この「遠征スケッター」が実現する。日本全国から駆け付けてくれたスケッターの皆さんはもちろん、現場で奮闘しているスタッフたちにも心からの感謝を伝えたいです。

熱い感想が続々と! 遠征スケッターの反響


遠征スケッターの方々からもらう感想。その率直な意見も、私たちにとって非常に大きな意味を持っています。いいところも、悪いところも全部見てもらう。第三者の意見や視点をいかに取り入れていくかは介護業界だけに限った話ではなく、あらゆる業界にとって重要なことだと思います。

感想の一部をご紹介します。

【介護について】
☆3Kの仕事でもあるが、それを超える利用者さんの笑顔に沼る人続出
働く前:
3K、所謂「臭い、汚い、キツイ」という三拍子揃った職業であり、給料を重労働の割に安いというイメージであった。正直働く前は覚悟を決めて腹を括るほどであった。
働いてる時:
施設で働く人や利用者さんもとても笑顔で、驚いたことが、「私は介護をするために生まれてきた」や「利用者さんが可愛くてしゃあない」のように『沼っている』職員の方が多かった。
また、利用者さんのオムツ替えや失態などを何の文句も言わずに対応していたことにも驚いた。

岩中春樹さんの感想

初日と2日目は戸惑いばかりで、3日間になってようやく慣れてきて少しは役に立っているのかな?と思うようになりましたが、その初日と2日目にお休み(有休と言っていた気が)していた職員さんと3日目にお会いしてその人が
『おばあちゃん私の事忘れた!?私毎日ここにいるよ!昨日はお休みしてたの!明日も来るよ!』みたいな会話を利用者さんとしていたので、
『俺、この3日間たいしたことやってないけど、この職員さんが休む時間の穴埋めになったのかな?』と思えたので、介護の問題の一部を垣間見てちょっと役立った気になりました。
これって看護も保育も似てるのかな?

普通に生きてて身体が健康なら絶対に誰でもできるお手伝いです。(これ出来ないのは大人の男としてヤベーです)
世の政治や社会問題に苦言を呈する頭デッカチな天邪鬼オジサンになりたくなければ、土日も協力を必要としているのでサラリーマンでもお小遣い稼ぎがてらでやれるので、みなさんも是非やってみてください、スケッター。
💩拭きたくてもやらせてもらえないから余計な心配すんな。

桑原智也さんの感想

スケッターの皆さんが寄せてくださった感想はスタッフとも共有しています。自分たちの仕事を振り返り、新たな気づきをもらう貴重な機会になっています。

秋田の未来を創るクラファン、開始5日で105%達成!


10月14日から新たなプロジェクト「体験型採用」の仕組みを構築するクラウドファンディングにスタッフとともにチャレンジしています。

「このような機会がなければ、秋田に来ることがなかった」
「介護は資格がなければ関われないと思っていたが資格が無くてできることが知れて良かった」
「実際に体験して介護施設のネガティブなイメージが変わった」

遠征スケッターを通じて、秋田や介護に関わっていただく。その体験が参加していただく方にとって価値あるものであるのと同時に、次の採用・移住のきっかけやヒントにもつながるという手ごたえを感じました。

そこで発足したのが「体験型採用」プロジェクトです。人口減少、少子高齢化が急速に進む秋田県。その中にある介護施設で働くこと、田植え・稲刈りなどの農業体験、そして地域の方々との交流。秋田での暮らしや四季を感じながらの体験型就労を行う。これらの体験を通じて新たな採用につなげていく”大人のインターンシップ”を確立したいと考えています。これが実現すれば、秋田県のみならず、日本全国の地域の課題解決につながるはずです。この記事を読んでくれた皆さんにもぜひ、その仲間に加わってもらえたらうれしいです!

https://twitter.com/biz_awano/status/1515522694984486912?s=20&t=7-g0kykPbOAOb4cVXQz6pA


今後何か一緒に取り組みたいと思ってくださった方、また取材や採用に関する問い合わせをしたい方は、Twitterかメールアドレス(aktsousei105[アット]gmail.com)まで、ご連絡いただけたら嬉しいです!

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