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【TOHOKU DX大賞2022・優秀賞受賞!】なぜ私たちは〈しくじり〉を伝え続けるのか

こんにちは! あきた創生マネジメント代表の阿波野聖一です。

先日、「TOHOKU DX 大賞 2022」(東北経済産業局)の授賞式に参加するため、仙台国際センターに行ってきました。TOHOKU DX大賞は、東北地域においてDX(デジタルトランスフォーメーション)の挑戦する企業やDX人材の育成等を積極的に展開する企業や団体を表彰し、広く発信することで東北地域におけるDXを推進しようという取り組みです。

私たちが今年から始めた「ICT勉強会」が何と、このTOHOKU DX大賞2022の支援部門で優秀賞を受賞したのです。受賞県名は「DXのしくじりを価値として勉強会を通して同業者へ」。他の受賞件名と比べると少々異色なタイトルですが、実はこの「しくじり」は私たちがとても大切にしているキーワードでもあります。

1.    ICT勉強会で「しくじり」をシェアする理由

 私たちは2022年2月から4回に渡って、介護事業所がICTをどのように導入し、活用していくのかをテーマに勉強会を開催してきました。テーマは次の通りです。

介護経営勉強会
第1回 ICTにおけるLINEWORKSのポジション
第2回 ICTを用いた社外連携
第3回 ICTとお金ー入門編
第4回 ICTとお金ー実践編
第5回 ICTとお金ー行政編
第1回介護経営勉強会

どの回でも私たちは積極的に〈しくじり〉エピソードをお伝えしてます。自分たちでは一生懸命リサーチし、検討を重ね、最善の方法を選んだつもりでも、思いがけない失敗があります。あとになって考えると、”どうしてもっと早く気づけなかったのか”と歯がゆくなるような、見落としがあります。

ICTだけに限った話ではありません。創業から10年。情けなくて、恥ずかしい失敗が数えきれないほどありました。でも、その失敗からたくさん学んできました。だからこそ、自信を持って言えます。成功談は素晴らしい。でも、失敗談にはもっともっと素晴らしい価値がある。だからこそ、みなさんと〈しくじり〉を共有したいのです。

2.”みんな使ってる”はずの「ビジネスチャット」が総スカンだった日


私たちあきた創生マネジメントは、人口減少社会の中でよりよい介護を実践すべく、そのツールとしてさまざまなICT機器・サービスを導入してきました。スタッフが時間・場所に制約されず、リアルタイムにやりとりできる「チャットツール」もそのひとつです。

何をチャットツールに選ぶのか。誰もが使いやすいものにしたいという思いで、リサーチを重ね、ある「ビジネスチャット」を選びました。多くの企業で取り入れられているメジャーなサービスです。操作もシンプルでわかりやすい。これなら大丈夫だろう……と思ったら、思わぬ落とし穴が待っていました。

「アカウント登録にメールアドレスが必要」
この条件をクリアするのは、介護事業所にとって想像以上に大変なことでした。オフィスワークが中心の企業でどんなに人気があって、メジャーなサービスであったとしても、介護現場の働き方とマッチしていなければ、導入はうまくいきません。あえなく導入を断念し、再度ツールを探し始めることになりました。

スタッフ全員がパソコンの操作に慣れているわけではありません。メールアドレスを持っていないメンバーも少なくありません。こうした状況下でも問題なく使える。その条件をクリアできたのが「LINEWORKS」です。

パソコン操作に不慣れな高齢のスタッフも「LINEなら普段から使っている」という声が多かったのも、導入の決め手になりました。LINEWORKSはLINEと使い勝手がよく似ています。しかも、LINEWORKSを導入すれば、プライベート(LINE)と仕事(LINEWORKS)の明確に分けられます。公私の線引きをしたほうが人間関係のトラブルや回避しやすくなり、ひいては人材の定着につながるだろうとも考えたのです。

私たちの場合はしくじりの結果、たどりついた最良の選択肢がLINEWORKSでした。その答えを知ってしまえば、なんだそんなことかと思われるかもしれません。でも、多くの事業所が同じようなところでつまづいています。お互いの〈しくくじり〉をシェアしあい、学びを共有すれば、”理想の介護”はより早く、より高いレベルで実現できるのではないでしょうか。

3. 二極化していく世界をどうサバイブするか

昨日の「TOHOKU DX 大賞 2022」受賞式では、東北6県から応募が40を超えていることに先ずは驚きました。DXの将来を見通し、いち早く取り組んでいる会社が東北にもたくさんあることを知って、とてもうれしく思いました。

反面、これからますます、「やっている会社」と「まったく手をつけていない会社」の差は開く一方で、二極化はさらに進むのだろうとも感じました。

「TOHOKU DX 大賞 2022」で優秀賞をいただいて以降、さまざまな自治体や企業の担当者の方から、DXの導入コンサルティング、スタッフ教育プログラムに関するご依頼をいただいてます

私たちはこれまで以上に、しっかりと自分たちがやってきた実践の価値を言語化し、仕組みに昇華し、提供していきたいと考えています。

来週12月21日(水)13時半~、秋田県が主催する「デジタル技術導入促進セミナー」で、「DXのしくじりから学び合うコミュニティづくり~介護現場の事例から~」をテーマに、お話させていただきます。募集期間を12月19日まで延長しましたので、ぜひご参加ください。
詳細、申し込みはこちらです🔻

12/21(水) 秋田県主催WEBセミナーチラシ

さらに、ビッグニュースです!
2023.2.27開催(秋田講演会)西野亮廣さん講演会in秋田のチケット発売がスタートしました。!!
テーマは「これからの時代の夢の叶え方」について直接、西野さんの話を聞ける貴重なチャンスです。ぜひ、お見逃しなく!!詳細はこちら🔻


西野亮廣 全国講演会IN秋田

地方から様々な取り組みを通して、持続可能な介護経営をリデザインしようと、仲間と共にもがいている小さな会社を皆さんにもぜひ、興味関心を持っていただき秋田に来ていただけるとうれしいです!

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