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専業主婦は、思っていたより楽しい。

洗濯、掃除、ご飯づくり。
ひとつひとつが最近、とても楽しく感じてきました。
服を畳むことや、ほこり掃除、野菜を切ったり、炒めたり。
子供にもできてしまうことも多いほど、
単純で簡単なことばかり。

でも、すべてが家族の幸せにつながることが実感できるのです。
どこかで聞いたことのあることでしたが、
本当にそうでした。

ちゃんとできない日もあります。
イライラしたり、年を重ねてきて、体力も少しは衰えてきました。
でも、できる範囲で体を動かして家のことをしていると、
不思議と回復していることが多いのです。
家事をしながら、瞑想しているのでしょうか。(笑)

専業主婦になるまでは、
とにかく何かに追われるように生きていた気がします。

幼少期に私は、来日しました。
私は子供でしたので、生活にすぐに難なく馴染んだのだと思います。

そんな私より、両親のほうが、苦労が多かったと思います。
言葉を覚えることはもちろん、
生活に馴染むというより、
私を育てることや、生活を安定させることに
当時の自分たちの全てを注いでくれていたと思います。

私には、幸せになって欲しいという思いから、
良い大学に入るべく、勉強第一の毎日でした。
しかし悲しいことに、私は勉強が苦手で。。。
親が望むような大学には行けませんでした。
そうなると、大企業に入社するなんてことは
できることもなく。。。
だいぶ心配をかけてしまったと思います。

そんなこんなで、私は常に何かを目指し、
追われていたように思います。

でも今主婦になって、
私には学歴もキャリアも身につけることができませんでしたが、
なんでもない毎日が、とても幸せに感じます。

お金がなくても、『暮らし自体をたのしむ』こと。
これが何よりもの、私の幸せです。
家事、掃除、ご飯づくりは私にもできるし、
今はたくさんの暮らしの本があり、
たくさんの素敵な先輩の主婦の方々がたくさんいらっしゃいます。
だから、やろうと思えば、どんどん上達できます。
お料理を勉強して、おいしく作れるようになると
子供も、夫も喜んでくれるし、みんなの健康にもつながる。

いいことづくし。

『老後は1000万円、必要らしいよ。』と聞いた時、
働きに出ないといけないかな。。。
とも思いました。不安になりながら。

でも、小さな子供と過ごせる時間と
引き換えにすることはできませんでした。
1000万円貯めるために私ができる仕事は、
何もないんじゃないかということもありますが。(苦笑)

贅沢な生活はできませんが、
健康にみんな生きていける生活ですし、
家計をやりくりすれば、これから先も生きていける。
とはいえ、住み替えをする必要が出てくるかもしれませんが、
たとえそんな日が来たとしても、
暮らし自体を楽しめていれば、
どこでもいいというわけにはいきませんが、
選択が許される範囲で、また新たな幸せな暮らしが見つかる気がします。
それもひとつの楽しみになりそうな気がしています。

そしてなにより、暮らし自体を楽しめると、
私の場合は、お金はそんなに必要ないようです。
むしろ、あるものを使う楽しさも発見しました。
工夫して、別の用途として使えたときの発見も楽しいものです。

こどもが使っていた、子供用のお弁当箱を、
野菜を冷凍保存するためのタッパーにして使うと、
冷凍庫をあけるたびに目に入って、懐かしく幸せになります。
赤ちゃんのころに使っていた髪留めを、
しおりにしてみたり。
こどもも、小さなころの自分の持ち物を、
ずっと親が大切にしている様子をみて、
親からの愛情として何か暖かい気持ちを感じてくれたらなと
思ったりもします。

私がすること全てが、家族の力になると実感できたとき
今までの劣等感が日に日に薄くなっています。

父は他界してしまいましたが、
安心してくれているのではないかなと思います。
学歴も、キャリアも身につけられなかったけど、
それは父が思っていた私が幸せになるための方法だったのかなと
今では思うようになりました。

小学生の頃ずる休みをして、父に叱られた翌日に、
父から手紙をもらいました。
そこには、
『良い人と結婚をして、幸せになって欲しい。
そのためには、良い会社に入ること。
良い会社に入るためには、良い学校を卒業すること。
だから今から勉強を頑張ってほしい。』
そういう内容でした。

途中だいぶ端折ってしまいましたが、
良い人と結婚して、今は幸せになれましたょ。

たくさんの愛情を注いでくれた親には、感謝しかありません。

さぁ今日も、ご飯作ってきます!

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