速読の解説本を電車の中に置き忘れたら、読書のペースが上がった話
最近、気になっているのが「インプットの量の低下」です。
はっきりと数値化して「減ってる」って計った訳ではないのですが、新しい知識とか考え方、新しいサービスや商品、新しい人とのつきあいみたいに、自分の人生に新しくモノ・コトを追加するってことが減っています。それって相対的に自分が古くなっていくってこと。もっとはっきり言ってしまえば、老いていくこと。使い物にならなくなってしまうこと。
「何もそんなにイジケなくてもいいじゃないか」とも思いますが、57歳の初老男性がここから先の十年余りで世の中にきちんとコミットしつつ仕事を続けていきたかったら、やっぱり「世の中についていけてるか」って確認は、常にしておくべきだと思います。そのためには「ああ、これについて自分は知らないなあ」ということがあったら、しっかり吸収しておかないといけないだろうなあ、と。体力や記憶力といった吸収するチカラ自体が落ちているだけに、余計に意識をして。
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今年に入ってすぐに一冊の本を失くしました。電車の中で読んでいて、一息入れてスマホの操作に夢中になってしまうあまり、一時的に座席に仮り置きしたまま忘れてしまいました(老化が…)。
その本というのが実は速読の本でして、「ほんとに10倍も速く読めるのかよ」とか思いながらも、何回も繰り返し読んでいた愛読書でした。
とても残念でもあったのですが、どういう訳だか「あの本を失くしちゃったのも何かのサインだと思って、むしろガンガン速読法を使って今年はたくさん本を読んでみよう」とポジティブに考えたんですね。我ながらなんでそんな風に受け止めたのか、今もって不思議ですが。
以来、歯を食いしばって早く読むように努力をして――って訳でもなく、速読法のセオリーを幾つか守りつつ、淡々と読書を続けていると、これが不思議なことにあれよあれよと読めちゃうんですね。感覚的には例年の倍のペースです。4月末までで38冊。ほぼ月10冊ペース。
早期退職から転職へ。まったく違う業界に転身したこともあって、「歳食ってるからと言ってベテラン然としてちゃあいかんな。分からないことは分からないと認めて、ちゃんと勉強していかなきゃ役に立たんな」と無意識に感じていた部分も大いにあったのかもしれません。
意識して仕事関係の本を多くしているのも、興味が湧くというか実利があるので読み進む動機になりやすいようです。普段はお気に入りの小説の再読なんかが多いのですが、新たに小説を読むってのが読書量の割には少ないかもしれないなあ。
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インプットを増やすと、それなりにいろんなことを考えるようになります。となると次はアウトプット。仕事に生かす。趣味に生かす。人づきあいに生かす。人生に生かす。単なるアウトプット(成果物)だけではなくて、もうすこし大きな変化・変容・結果――アウトカムまで持っていきたいところです。
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速読の本、いま見たら新版出てるんですね。今度買い戻しておくか。
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