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「青いだけ」

見上げりゃ鮮やか過ぎて不愉快にもなる青い天、
遠く果てまでその色だけで澄み渡る、
気づけば僕は爪を噛んでた、いくつになっても変わらない癖、
荒野に独り、追いついたコヨーテの、
影に気づいてながら噛み続けていた、逃げようとは思わなかった、

夕陽はまるで、炎が落ちて森を燃やしてるようだった、
鳥たち啼いてた、銀の髪の狼男が遠吠えを、
遥か南で人魚はくせ毛を溶かし続ける、
祈りはしない、僕は未来を想い描いたりはしないから、
羊だったら犬に追われて帰っていった、ほら、君も帰る時間だ、
荒野に独り、誰もが今日もやはり独りだ、
時計台が午前を過ぎた深夜を告げる、

流れ弾なら空きっ腹をかすめて鮮血飛んだ、なんだか悪くなかったよ、
煙のにおいが空を漂う、
なんだかさ、それもいいんじゃないかって、
太陽の加護の下、どうでもいいじゃねえかって、
沈む其れを見ながらだった、
なんだかさ、それもどうでもいいんじゃないかって、

見上げりゃ鮮やか過ぎて不愉快にもなる青い天、
遠く果てまでなぜか青だけは澄み渡るのか、
僕は唇噛み締めて、いくつになるまで続けのかと、
荒野に独り、追いついたコヨーテの、
影に気づいてながら噛み続けてた、相対した獣は、
どうにも自分の姿に見えた、見たくなくとも見てしまう、
自分の姿だったんだ、

photograph and words by billy.

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ビリー
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