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野鳥観察をやめようか迷っているあなたへ

この辺りでは卒業アルバムに文集が付いている。主題は学校生活の思い出、未来の自分に向けた手紙、あとは思いもよらぬカミングアウト。
カミングアウトだけは“一言でも口にしてくれたら解決の糸口になったのにな・・・“と思い残してしまうものですが、葛藤した本人が後向きの自分を卒業する意味で書いたと思えば、一歩踏み出せたこととも捉えられます。

KーPOPのNew Jeansというグループをご存じでしょうか。
韓国で人気のある10代の5人組女性アイドルです。
ミュージックビデオ(以下MV)の内容が重くて話題を呼んだDittoという曲があるのですが、いつかは訪れる趣味離れを想像させるようなストーリーになっています。MVはsideA、sideBバージョンがあるので、興味がある方はご覧ください。
学生が主役で登場しますが、大人にも置き換えられる内容で、私も共感した一人です。
大好きだった趣味をやめてしまったら(できなくなってしまったら)日常がどう変わるかを想像してしまいます。
ぜひ聴きながらこの記事を読んでいただければ雰囲気も伝わるかと思います。

今回は卒業文集風に、未来の私に向けて記事を書いてみようと思います。
※今から書く内容は賛否両論あると思うので、タイトルにドキッとする方は読み進めないでくださいね。


「野鳥観察をやめようか迷っている自分へ」

あなたがバードウォッチングをやめたくなっている時、昔の経験を振り返っていることでしょう。
幾つか思い出してみましょうか。

・野鳥の会を疑問視している

バードウォッチングが趣味だと、野鳥の会に所属しているか聞かれることがありますね。でもあなたは所属しないことを貫いてきた。
野鳥の保護活動に努めている点に関しては素晴らしい組織だと思っていても、フィールドで出会した印象の悪い一部の支部会員に不満を持ったのでしょう。
自分たちの所有地かのような振る舞い、あからさまな文句、珍鳥の情報は仲間だけで共有する。
職権のように「私たちは野鳥の会〇〇支部です。野鳥保護のため、これ以上近づかないでください。」と注意してその人たちは最前でカメラを構えた行動に、疑問を抱いていましたね。
もしあの時「一緒にここから見守りましょう」と言われてたら、入会する可能性もありましたね。
たまたま残念な思いをしたかもしれませんが、共有できる良い人も居ると思います。
とにかく嫌な人のせいで、趣味をやめてしまうのは後悔します。
思い出してください。あなたは負けず嫌いです。

・機材で価値の判断をしないこと

なんだかんだ言っても機材は高価な物が勝ります。
昔のあなたは探鳥中に話しかけてきた人を、頭の上から足の先までスペックを査定して“ざっと100万くらいかな・・・“なんて考えていましたよ。
初対面で情報を教えてくれたり、談笑が続く人に突然「カメラいくらですか?」と唐突に聞いてしまう無礼な度胸もありましたよ。
機材を揃えようと思えば頑張れないこともないですが、自分のフィールドワークには丁度良いスペックで楽しんでいたじゃないですか。(双眼鏡無いことを除いて。)

確かに、高価なカメラは写りも綺麗だし、技術も多少カバーしてくれます。
でも大事なのは撮った後の目的があるか無いかです。
撮ったことに満足して現像もせずにデータを眠らせるならばお金の無駄です。
写真を外に出して他者に評価してもらうとか、技術を向上させたいとか、前向きな考えがあれば投資しても良いです。
写真の質で負けるのは当たり前です。そんなことで挫折するより大事なのは、機材についていく技術を磨けるかという覚悟です。

・野鳥観察は楽しい

この先も趣味をやめるタイミングがあるかもしれません。
つまらなくなったことが理由ではなく、別な趣味ができたり、生活の変化に影響されると思います。
でもあなたが続けてきたことはきっと、あなたの財産になっています。
フィールドノートを書かなくなっても、見かけた鳥で季節を感じることができる。
再開したければ、何歳になってもできますよ。
もしバードウォッチングから離れていても、楽しかった気持ちだけは忘れないでください。


〜あとがき〜


客観視してみると面白いですね。
ちょっとセンチメンタルになってしまいますが、こういう視点も悪く無いかと思います。
今年の卒業生が書いた文集も、笑って読めるような社会人に成長して欲しいものです。

段々とバードウォッチングと離れた内容になってきましたが。笑
皆さんが楽しんでいただければ良いです。
こんな鳥の話をして欲しい、などあればコメントでお知らせください。

ではまた!

いただいたご支援は活動に活かします。良い双眼鏡を買えるように頑張って記事を書きます。