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【日本一周】37県目/岩手県

岩手県の滞在は2日間。1日1県の計画としてはイレギュラーなのだけど、ちょうど旅をしていた2013年は朝ドラ「あまちゃん」が大ヒットしていて、舞台が岩手だったのだ。せっかくだから行かなくては、という謎の使命感に駆られて日本で2番目に広い県内を走り回った。

鬼の館

岩手の観光名所を調べていた時に、これは…!とピンときた「鬼の館」へ行ってみた。名前からしておもしろそうではないか。

鬼がテーマのこの博物館は、全国各地の鬼に関する展示のほかにも世界の鬼のお面などがたくさん飾られていた。私の直感は間違ってなかったな。

インドネシア・バリ島の聖獣バロンもでかでかと鎮座していた。きらびやかな装飾。聖獣というより妖怪寄りの顔つき。ん〜、いいな。

からくり人形があったり、鬼に関することわざやQ&Aの展示があったりと、なかなか盛りだくさん。時間が許すならばずっと見ていたいくらいだった。
後ろ髪をひかれつつ、次の目的地へ。

宮沢賢治記念館

やっぱり岩手と言えばイーハトーブ。宮沢賢治記念館には行っておかねばという気持ちで向かった。

この時はちょうど雨が降っていて、森の中が霧がかっていた。幻想的な雰囲気。

農学部出身で本好きの私としてはずっと憧れの存在であった宮沢賢治。施設の中は撮影禁止だったけれど、私も「下ノ畑ニ居リマス」と書置きして畑仕事をしたいし、晴耕雨読&物書きという暮らしをしてみたい。そんな気持ちがむくむくと湧き上がってきた。

ちゃんと注文の多い料理店で有名な山猫軒も敷地内に存在している。中で食事はしなかったけど、入口の看板もなかなかいい。

盛岡冷麺

岩手県の県庁所在地・盛岡市には、わんこそば、じゃじゃ麺、冷麺の「盛岡三大麺」と呼ばれるご当地グルメがある。今回は冷麺をチョイス。

私の行ったお店では、オーダーを受けてから製麺機で麺を絞り出してるらしい本格派。楽しみである。

しかし届いた冷麺は、まさかのスイカが乗っていた。
韓国の冷麺ってスイカ乗ってたっけ?と思いながら、改めてメニュー表を読んでみるが、特に何も書かれていなかった。不思議。あとで調べてみたのだけど、どうやら季節の果物が盛り付けられるのが定番らしい。なるほど。独自進化を遂げたのね。

じぇじぇじぇ

朝ドラ「あまちゃん」の舞台・久慈市へ。
ちなみに、じぇじぇじぇ、とは驚いた時に使う方言。朝ドラのおかげで広く知れ渡るようになったと思う。

私が朝ドラを見てどうしても食べてみたかったのが「まめぶ汁」。ドラマの中で何度となく出てきた料理だ。見た目は芋煮のようだけど、白いお団子の中にはクルミと黒砂糖が入っている。関西にはないタイプの汁物だった。おもしろい。

そして久慈琥珀博物館にも行ってみた。
琥珀、めちゃくちゃきれい。こんな間近で見たり触れたりできて感無量である。この虫入りのが1粒ほしくなった。
きっと高くて買えないだろうけど。

濃い塩水に浮くのも初耳だった。海岸に流れ着くこともあると書いてあったので、琥珀を手に入れるチャンス!、とヨコシマな思いが頭をよぎる。
いやいや、人生そう簡単にできてないよ。きっと毎日海岸をお散歩してもなかなか見つからないと思うよ。頭の中でもう一人の私がそうささやいたのが聞こえた気がした。

(2013年7月5日〜6日)

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