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沖縄豊見城市の中学生がサトウキビからできた環境配慮型Tシャツをデザイン販売

みなさん、こんにちは。
Bioworks株式会社はサトウキビ由来のポリ乳酸(PLA)を原料とする次世代合成繊維「PlaX™️ プラックス」を研究開発するスタートアップ企業です。

このたび沖縄南部(豊見城市、南城市、南風原町)を拠点に活動するバスケットクラブチーム「THE SOUTH ザ・サウス」所属の中学生を対象に、Tシャツの製作販売をとおして環境課題ビジネススキルについて学ぶ、販売学習プロジェクトを立ち上げました。

8月3日、4日には、プロジェクトの最終ミッションであるイーアス沖縄豊崎での生徒による店頭販売が開催されました。

生徒たちがこれまで販売会にむけて取り組んできたプロジェクト活動について、皆さんにも知っていただけたらと思います。

販売学習プロジェクト「NEXT VISION LEADERS」キックオフ


今回の販売学習プロジェクトは、自らビジョンを掲げ、沖縄の次世代を担うリーダーになって欲しいという願いを込めて「NEXT VISION LEADERS」と名付けられました。

「NEXT VISION LEADERS」では、ファッション産業における環境課題から、Tシャツのデザイン・マーケティング・収益管理まで、一連のビジネスプロセスを学びます。

4月中旬に開催されたプロジェクトのキックオフでは、環境課題と課題解決に貢献する次世代合成繊維PlaX™についての講義が行われました。

Tシャツに使用される生地の素材PlaX™の原料は、サトウキビから採れる糖からできています。(現在、Bioworksではタイ産のサトウキビを使用しています)

沖縄に暮らす人にとって身近な植物が、繊維となり、着ているTシャツになることを知り、生徒たちは驚いている様子でした。

1年生の潮平想さんは「PlaXという環境にやさしい素晴らしい素材を使えるので、それを世の中に広めていけるようなデザインを考えて作れるようにしたい」と、Tシャツ制作への意欲を語りました。

その様子は地元のテレビ局や新聞各社からも取り上げられ、多くの反響をいただきました。

サトウキビから作られたTシャツのデザイン


キックオフ後にはTシャツのデザイン、撮影会、オンラインでのPRマーケティング講習が開催されました。

生徒たちのデザイン

Tシャツのデザインは生徒たちから寄せられた案を2年生の川俣龍聖さんがまとめ、Bioworksに提出してくれました。

そのデザインをもとにサンプルTシャツを作成し、THE SOUTHに所属する生徒をモデルに販促用の写真を撮影しました。

沖縄の海とサトウキビ畑を背景に撮影
バックプリントは生徒たちのアイディアがつまったデザインに

7月中旬にはBioworks東京オフィスと沖縄をオンランインで繋ぎ、PRマーケティング講習会を開催。

講習会のはじめに、販売するTシャツの『値段』をどのように決めるか、価格設定のレクチャーが行われました。

生徒たちははじめて見る「見積書」に困惑していましたが、どのくらいの価格なら売れるのか、仕入れ値から利益を出すにはいくらに設定したらいいのかをそれぞれが考え、5,500円(税込)で販売することが決定しました。

見積書の内訳を説明するBioworks営業担当と講習を受ける生徒たち

PRマーケティングではSNS発信の前に、まずは誰に情報を届けたいか「ターゲット選定」をした上で「5W2H」を意識した投稿をレクチャー。

後日生徒たちから「投稿しました」と、大人顔負けのキャプチャーと写真が送られてきました。

コーチにカメラを借りて、生徒同士で撮影
10代〜20代のバスケをしている人をターゲットに情報発信

縫製工場見学と商業施設でのVMD講習


販売会が差し迫る7月下旬には、沖縄県内の縫製工場「江戸ヴァンスRyukyu」様のご協力を得て、生地が縫われて製品になる過程を見学させていただきました。

普段はなかなか見ることができない縫製の過程を特別に見学


また販売会を行う「イーアス沖縄豊崎」様では、担当の松堂様より生徒たちに、製品を魅力的に見せるディスプレイ方法などVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)についてレクチャーいただきました。

テナント研修で実際に使われる資料を使ってレクチャーを受ける生徒たち

販売会当日の収益管理とマネー教育


8月3日、4日の2日間で、沖縄県豊見城市の商業施設「イーアス沖縄豊崎」にて生徒たちによる販売会が実施されました。

事前に行ったVMD講習を参考に、マネキンやポスターを設置。
フロントプリントとバックプリントがどちらも見えるように工夫したり、歩いてる人の目線に合わせた配置を考えました。

生徒たちにとってはじめての「接客」は、Tシャツに使われている素材の特性や、自分たちがどのような思いを込めたのか、自分の言葉で伝え購買に繋げるという新たな成功体験となりました。

お声かけをしたお客様がTシャツを購入されている様子
一度お声掛けしたお客様が戻ってきて、Tシャツとショップバックを購入される様子


Tシャツ制作の背景を自分の言葉で伝える生徒
手書き領収証を書く様子

2日間で合計63枚のTシャツを販売。
生徒たちの真摯な姿勢がお客さまにも伝わり、多くの購買に繋がりました。



このプロジェクトを始めるにあたり、THE SOUTHの大城コーチより、

「THE SOUTHでは保護者の方々から月謝を頂いて、生徒たちはバスケットボールの練習をしています。その月謝代を稼ぐことがどれだけ大変なのか、与えられた環境で練習ができるのが当たり前ではないことを、生徒たちに感じて欲しい。」

という想いを伺いました。

販売で得た利益は、生徒たちにイーアス沖縄豊崎で使用してもらい「お金を稼ぐことの大変さ」や「お金をどう使うか」を考えるマネー教育に繋げました。

プロジェクトを通して売る側の体験をすることで、普段見ていた社会や生活の一部が違った視点で見えたのではないでしょうか。

生徒たちがデザインしたTシャツについて



【THE SOUTH×PlaX™ Tシャツ】
5,500円(税込)
カラー:ホワイト
サイズ:M / L / XL
素材:コットン50%|PlaX™(ポリ乳酸)50%
 
THE SOUTH公式オンラインストアにて販売開始
 
■THE SOUTH公式オンラインストア
https://southokinawa.shopselect.net/

《THE SOUTHについて》

沖縄県南部(豊見城市・南城市・南風原町)を拠点に、小学生・中学生を対象にスクール生100人、クラブ生50人が在籍。4名のコーチの使命は、子供たちの夢を実現し、情熱を注ぎ続けること。チーム全員が気温に関係なく情熱で燃えており、沖縄県で最高の才能を育て、国際的な舞台で輝く未来を築くために全力を尽くします。 バスケットボールだけではなく、礼儀作法から学習まで、健やかな成長のため、地域や家庭と連携し生徒に寄り添いながら日々の活動に取り組んでいます。

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