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飼育日記「めだかのきもち」'22初冬🍂いのちを繋げる🌾BS「ワイルドライフ」

活性が落ちる寒い季節、メダカは餌を食べず、水草の陰でじっと春を待つ。

メダカの一年のサイクルを見てきた今、3ヶ月も食べずにいたら餓死するのではないか、寒さに耐えられないメダカもいるのではないか、という懸念は全くない。

冬眠明けの点呼では、親世代も子世代も1匹も欠けることなく、冬を生き延びていた👏

今年も、発泡スチロールで囲ったトロ舟を、長く陽が当る場所に据えているので、厳冬期も結氷する心配はない。

日中はベランダにやってくる天敵🦅を籠でブロック

親メダカ達は、早くも9月下旬から潜り込んで、姿を見せない。厳冬期も、若魚に釣られて時折フラフラと上がって来て、人懐こかった先代を思うと拍子抜けだけれど、メダカの気性もそれぞれなのだ。

アサザの葉はまだ緑を保っている

一方、今年生まれの若魚、稚魚達は飼育者の気配、朝一番の餌を合図に、水草の下からわらわらと姿を見せてくれる。

1.5センチから3センチまでの成長過程なので、寒さがいよいよ厳しくなるギリギリまで、太陽をいっぱい浴び、餌を食べて、体を作っておいてほしい。

今日も壁に並んで仲良くツンツン🎶
透き通って寒天色にカモフラージュのチビ達は
窓辺のガラス鉢
横見は水底の様子が見えるのがいい

 メダカの近親交配については、様々な意見があるようだが、春の産卵の季節には、新しいクロメダカを数匹迎え入れてみようと思う。群れの均衡を崩さない程度の、群れを活性させてくれる、新しい遺伝子を少しだけ。

現在、販売店で売られているクロメダカは、人間による交配を重ねて、かつて小川や田んぼにいたメダカとは、かなり遠くなっているのだろう。

数日前、BSの番組「ワイルドライフ」で、川の10センチもの段差を、鮎や鯉のように遡るメダカの映像を見た。勢い余って岩の上に乗り上げてしまったメダカが、次の瞬間、体をよじらせて跳ね上がり、無事、上の段に着水。初めて見る野性のメダカの運動能力に釘付けになった。

昨年、来たばかりのヒメダカが、水合わせの間に飛び出して、ベランダで伸びていた。幸い息を吹き返したけれど、小さな器を飛び出すことなど何ということもないのだ、と映像を見て納得。

美しい棚田が広がる地域で、田植えに備えて田に水が満ちると、わずかな水溜まりにいたメダカたちが、勢いよく泳ぎ出す。水中では、ゲンゴロウの幼虫や、水カマキリなどの天敵が待ち構え、空からはブッポウソウの嘴が突っ込んでくる、厳しい自然界。でも春になれば、♂たちは♀に体を添わせて産卵を促し、たくましく子孫を増やしていく。

先祖が拓いた棚田を、大切に守る農家の人たちは、メダカが生きる環境をも守っている。

収穫間際の稲を、豪雨でなぎ倒された田があれば、お互い様と手を貸しに行く。豪雪の冬は、毎日交代で除雪車を運転し各戸の前の道を開く。男手のない、一人暮らしの家には、数人体制で屋根の雪下ろしも引き受ける。

人間と生き物の、厳しい自然と折り合いながらの営みを伝える、美しい映像だった。

水辺でアキアカネも繁殖に励む(BS映像)

雪が溶ける5月、田植えの段取りが始まる頃、是非訪れたいと思う。丘の上から美しい棚田を、川に下りて野生のメダカを眺めてみたい。

東京にまだ残っているという生息地にも行ってみよう。いつか、自然の中で育ったメダカが、この群れに加わってくれたら嬉しい。でも、やっぱり彼らは、たとえ天敵に捕食されるリスクがあっても、どこまでも自由に泳いでいける、川や田んぼにいるのが幸せなんだろうな。

飼育開始から一年半、安定した群れに育ってくれたメダカ達の命を、この先どう繋げていくか。2度目の冬を迎えて、あれこれ思い描く。

      🍂     🍁    🍂


会津を歩く🥾

横田新墨絵ギャラリー / 会津若松
会津の風土をほのぼのとした墨絵で描く
大正モダンを思わせるお洒落な絵巻物が一枚
西洋の人物・事物を描くのは
画家が晩年ワインを嗜むようになってからとか

      🍁     🍂     🍁

初冬のベランダ

返り咲きのスノーグースはまだ蕾がぎっしり
年明けまで咲き続けそう
ジャクリーヌ・デュ・プレ
夏はメダカの日陰を作ってくれた 最後の一輪
ニューウェーブは寒さに強い
寒風にめげず凛とステムを伸ばし続ける
テイカカズラの秋衣装
入院した病院の法地に伸びる穂先を失敬して挿木🌱

 
     🍠     🌾     🍐

名残の味覚

頂き物のジャンボ渋柿
顎を焼酎に浸して密閉1週間 とろり絶品スイーツに


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