あなたのデータや結果を最大限活かす「考察」を書く方法 初めて論文を書く大学生でも、考察の3ステップをわかりやすく解説
この記事では、考察を書くための3ステップについて、解説します。
あなたが考察で困っているのなら、
あなたがどこでつまずいているのかを知り、
それをクリアするのが早道ですよ。
「考察」の意味やイメージなど、
基本を学びたい人はこちら↓の記事をどうぞ。
考察のための3ステップ
考察の3ステップとは、以下の通りです。
結果を正しく読み取る
考察の要素を抽出し、整理する
文章を構成する
1.結果を正しく読み取る
当たり前と思われるかもしれませんが、
最初はこれが大事です。
そして、意外な落とし穴になっている(できていないことに気づいていない人が多い)のがこの部分です。
◯結果の読み取りは慎重に
あなたの結果を中心に考察するのですから、
結果の読み取りが間違っていれば
考察の大幅な修正をしなければならなくなります。
なので、慎重に読み取るようにしましょう。
◯「読み取り」と「解釈」の違い
ここで注意してほしいのは、
「解釈」を入れないことです。
結果は(客観的)事実を書くところなので、
人によって異なるような解釈をしてはいけないということです。
◯言えることを最大限読み取ろう
1つの結果を読み取れたからと言って、
そこで読み取るのをやめてしまう人って結構多いです。
それはもったいないです。
1つのグラフや表から、
複数の結果が読み取れることなんてよくあることです。
頭の中に入れていてくださいね。
2.考察の要素を抽出し、整理する
それでは、次のステップです。
ここでは、
考察にどんな内容を書くか、何を書くか
を決めるところです。
具体的には、
・どんな要素を書くか抽出する
・要素を整理する
の2ステップに分けられます。
ここがスラスラと書けるようなら、
考察は簡単です。
ですので、詳しくは別の記事でしっかりと解説してみたいと思います。
◯考察の要素を抽出する(概要)
最初に、あなたが書く考察の要素を集めましょう。
その手順は、
(1) 結果をすべて書き出し、
(2) もっとも重要な結果を1つだけ選んで、
(3) そうなった理由を考え、根拠を探す。
◯抽出した要素を整理する(概要)
上で集めた要素を整理し、
文章にしやすくします。
(1) 結果と根拠から導き出せることを書き出し、
(2) 最も伝えたいことを明確にする
この(2)が結論になります。
3.構成を組み立てる
最後に構成を考えます。
何を書くのかが明確になっているので、
あとはどういう順番で書けば最も説得力があるのか
を考えながら、段落の並び順を決めていきます。
最初の段落には、
あなたがステップ1で選んだ、もっとも重要な結果、
最後の段落に結論が来ます。
あとは結論に至るまでの過程を
繋いでいきます。
まとめ
今回は考察を書くための3ステップを
お伝えしました。
あなたが考察を書けずに困っているのでしたら、
どのステップで止まってしまっているのか、
冷静に分析してみてください。
そうすることで、問題が明確になれば
解決策は案外簡単に見つかるものです。
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