医学って100%じゃないよね
こんにちは、ヒトミです〜
1つくらいは医学生っぽいことを書こうと思って、最近の授業でよく先生が喋ってて勉強になった話をネタにしてみました!
そもそも、研究論文は100%ではない。
どうやって論文がつくられるのか、知っている人もいるかもしれませんが、
かならず何かと比較をして、条件を揃えて、誰がやってもおんなじ結果が出せる方法で研究を行います。
比較をしないと、結果は出せないのです!
これを言うと、哲学の道に進んだ人たちとかに文句を言われそうですが、、
1+1=2みたいな、「絶対」がつくようなものではない、ということです。
現代の西洋医学は殆どが論文に支えられている
普段使っている医学の教科書には、必ずと言っていいほど、論文の引用が出現します。
(教科書は論文と研究ベースで作られています!)
↑医学書の参考文献のページは一つの章だけでこんな感じになっています。
中身はというと、簡単にまとめると大体、
これは、絶対ではありません。
他に、C、D、E、があるかもしれないし、Aの中にも、そうであるものもそうでないものもあるかもしれません。
常に、かならず他に可能性が残っています。
「そうらしい」「こうだと考えられている」
これが、根本です。
厳格に言えば、
少なくとも現代の西洋医学の中では
「これは絶対に○○であって、●●は有り得ない」ではなくて、
「これは●●もあり得るが、現在は○○の方が主流またはより確からしい」
なのです…!
ちょっぴり難しいですかね……
違いがわかっていただけたら幸いですm(._.)m
現代の西洋医学は殆どが、
経験が積み重なってできているのです。
この例としては、薬の話が出てきますが、
実は、世の中に出回っている薬剤のほとんどは、実際に体の中で具体的にどのように作用するのかがわかっていません。(教科書にもはっきりと、わかっていないと書いてあります。)
今も世界中の研究者が日夜研究をして、その具体的な作用機序を解明しようとしています。
「そんな不確かなものを、なぜ人々に使うのか。殺人未遂ではないか?」
こう言う人がいてもおかしくはありませんが、
薬を世の中に出すには、突破しなければいけない厳しい試験(動物実験も含まれます。医療は動物の犠牲のもと成り立っています。)が沢山あり、
それに合格し、かつなるべく多くの人に安全に使えてより効果のある薬のみ、
実際の現場で使われています。
要は、
具体的にどうやって作用するかはいろんな説があるが、
とりあえずは目の前の患者さんに効果のありそうなもの(経験から)を処方しよう
と言うことなのです。
医学は絶対的知識、というよりかは長年世界中で積み上げられてきた経験を元にしているので、
日々新事実・新たなポテンシャルが生まれ「常識」が容易に覆されうる、
という点ではおもしろい学問だなぁと個人的に感じています!
実際に、ほぼ常識的だったことが覆されたことがある。
遺伝子学の話をすれば、
私が中学生〜高校生までは、
人間のDNAのなかには、
エキソン、と呼ばれる部分と、
イントロン、と呼ばれる部分があり、
というふうに習ってきました。
これが、今覆されつつあるんです!
長年、がらくた扱いだったイントロンにも役割があるかもしれない、と。。!
https://sato-ayumi.com/2019/07/13/【イントロンが存在する理由】2019年の最新知見も/
この方がわかりやすく説明されています。一番若いもので、2019年にわかったそうですね。
多分、イントロンについて最初から着目してた人は世界でもあんまりいなかったと思います。(私は、単なるゴミだと思っていました。イントロンごめんなさい。)
ほかの例では、山中伸弥教授のips細胞なんかもそうですよね。
自分の細胞からどうやって培養できるんだ??ってかんじですよね。
ご本人の著書にも、当時は周りの風当たりが強かった、という風にかいてありました。
でも、最終的にできることがわかったのです!(°_°)
医学を学ぶ姿勢が変わった!
今は大学で循環器内科の授業があり、不整脈〜高血圧まで幅広く学んでいるのですが、
患者さんの症状が教科書にはない思わぬ疾患につながっていたり、
薬の処方&検査の仕方も、同じような疾患の患者でも同じ一人の患者でも常に同じではないことを学び、
人間の体は本当に複雑で、
そう単純ではないことを強く感じました。
一つのパラメーターを、一つの疾患を、一つの薬を、一つの検査法を知っていることに傲るのではなくて、
「絶対」ではない医学に対して謙虚な姿勢で向き合うことがいかに大事か、わかったような気もしました!
日々精進あるのみ!ですね。
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皆さん良い1日を!
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