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【29】サッカー超名門に挑んだ遠藤航!挑戦者が成果を出す過程を考える

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
おかゆです。

今日はこれですね、私大好きサッカーシリーズ。
(ビジネスにも関係しますけど)

上のリンク記事では、世界トップクラスのクラブに
挑戦した遠藤選手が酷評されています。

サッカーの世界では、サッカーが上手いかと
チームにフィットするかは別問題だったりします。

すごくサッカーが上手いからって、チームを変えても活躍できるかは別の話だってことです。

ただ、すぐに成果を出せる人もいます。
今回はその違いがなぜ生まれるのか考えてみます。


ではいってみましょう!



1.背景


サッカーとか遠藤選手とか全然知らないよって方も
いると思うので、まずは背景から共有しますね。

所属チームと遠藤選手の現状

男子サッカー日本代表キャプテンの遠藤航選手。
めっちゃくちゃ良い選手なんですけど、
先月から念願叶ってイギリスのリバプールという
超名門クラブに所属しています。

このチーム、少し前に世界中を席巻したような
チームでして、今でも世界でトップ10に入るような
超名門クラブです。

そのクラブへ移籍が確定したのは2023年8月18日。
およそ1カ月前ですね。


彼の初戦は移籍翌日の2023年8月19日。
イングランドプレミアリーグ第2節、
リバプール対ボーンマスの試合でした。

リバプールの選手がレッドカードで退場した直後、
守備を固める要員としてスクランブル出場しています。

この試合の直後、リバプールのクロップ監督は
インタビューで遠藤についてこう話しています。

「エンドウは、我々が実際に何をやっているのかを全く理解していない。マッカとドムの2人のインサイドハーフは素晴らしかった」

超ワールドサッカーより引用

これはニュアンス的に少し誤訳もあるんですが、
大事なのは『何をやっているのかを理解していない』という部分です。もう少し後で言及します。

このように少しチームへなじむのに苦戦しているのですが、昨日(今朝)の試合で先発しました。

その試合で酷評された遠藤選手なのですが、
序盤に貼ったリンクの記事を一部抜粋します。

ひどいパスに力不足、守備で反応が遅れるシーンが沢山あった

『GOAL』イギリス版

序盤の攻防では半ヤード足りず、ボールを手放すことが多すぎた。難しい夜だった

『リヴァプール・エコー』

このように、かなり厳しい評価を受けました。


チームの指揮者

遠藤選手が所属しているリバプールというチームを率いるのは、ユルゲン・クロップという世界で5本の指に入るであろう名将です。

過去には日本の香川選手、南野選手を獲得したこともあり、日本人選手にネガティブな印象は持っていません。

この監督が名将と言われるゆえんは、戦術面にあります。細かい話は避けますが、新しい戦術を生み出し世界を席巻しました。

また、人情派であることも知られています。
わかりやすい動画があるので、一応貼っておきますね。

英語ですけど、なんとなくわかる部分は多いかと思います。



2.遠藤選手の現状


次に、遠藤選手が置かれている状況を整理します。

・移籍後1か月が経過
・今まで所属した中では最高レベルの組織
・周囲は全員、自分よりも実績がある
・既にリーグ戦が始まっている所に合流
・代表ではキャプテンで、そちらも気を抜けない

こんなところですね。
社会人に置き換えると、

・8月に超有名企業へ転職
・プロジェクトが始動している所に合流
・家には妻(夫)と子供がいてそちらも大事

みたいなことでしょう。
よくあるといえばよくあるシチュエーションですが、自分に置き換えてみてください。
大変ですよね。

この状況において現状不足していて、
今後必要なものを考えてみます。

・組織文化への理解
・進行中のプロジェクトの概要への理解
・(不足している)スキルの習得
・実績

この4つですかね。
遠藤選手が苦戦している理由も、ここから理解できます。

組織文化への理解

サッカーにおいては組織文化≒戦術とも言えます。
クロップ監督は先述の通り、世界トップクラスの戦術家です。
理解に時間がかかるのは仕方ないでしょう。
上でクロップ監督のインタビューを引用しましたが、「エンドウは我々が実際に何をやっているのかを理解していない」というのはこの部分を指します。

進行中のプロジェクトの概要

これは遠藤選手の場合、イングランドプレミアリーグですね。
彼は移籍してくる前までドイツのチームに所属していました。
国が変わるとサッカーのスタイルも変わるので、
順応に時間がかかります。

スキルの習得

リバプールというチームは個の強さ+走力+戦術の3要素を高いレベルで維持して、強者であり続けています。
細かくは書きませんが、遠藤選手は個の強さの部分で少し不足があります。
(十分上手いんですが、世界最高レベルでは、という話です)
徐々にレベルアップする必要があります。

実績

これはいくつか種類があります。
例えば得点を取る、ゴールをアシストする、絶体絶命のピンチを救うなど1つのプレーでも実績になります。
また、アジアでNo1になる、チームとしてタイトルを獲得するなど、貢献する形での実績もあります。
どちらにせよ実績を得ることで自信につながり自己肯定感が上がります。
精神的には一番重要な部分ですね。


こうして見ていくと、遠藤選手はよく言われるパニックゾーンにいるのかもしれませんね。

パニックゾーンは、(中略)今までのスキルセットが通用しないばかりか、そこで何が起きているのかもよく分かりません。自分のコントロール外の世界で、ややもすると精神的な不調をきたしかねないゾーンです。

GLOBIS知見録より
GLOBIS知見録より

とはいえ、上の4つを少しずつ向上していくことによってラーニングゾーンへ移っていくことはできるでしょう。


3.まとめ


こう考えると、今までもやもやしていたものが明確になりました。
「あの選手はあんなに上手いのに、なんで活躍できないんだろう?」
「逆に同じ時期に来たのになぜあの選手はあんなに活躍しているんだろう?」

その国のリーグでのプレイ経験や監督への理解度、移籍時期などで上の4つの条件を満たせる度合いが変わるからだったんですね。

社会人でも同じですね。
業界・会社への理解度やスキルの有無で、組織で活躍できるかが変わる。
転職を検討するなら、頭に入れておきたいですね。


改めて、遠藤選手がチームにフィットするために必要なことを考えてみました。
遠藤選手がこの記事を目にすることはないでしょうが、大きなチャレンジをしている遠藤選手を心から応援しています。
今後もリバプールの試合は追いかけ続けますので、遠藤選手の成長が日本代表のさらなる飛躍につながることを願っています。

この記事をご覧のあなたも、宜しければ挑戦者・遠藤航を応援してもらえると嬉しいです。
(何様)


ではまた!

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