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自信を持つことと自分を信じること

歳を重ねるごとに、日本語の美しさを実感する今日この頃です。

自信を分解すると、自分を信じると言う意味になりますが、僕は全く意味が違うんじゃないかと思うんです。

自分を信じると書いて、自信。

本当にそうなのかなと。


完全に個人的な話になってしまうんですけど、例えば、僕は2年前に絵を描き始めたんです。

その前は、バスケをずっとやっていて、それでどう食っていくかを毎日悩んでは挑戦してっていう日々でした。

この話を初めてお会いした人に話すととても驚かれます。

絵を描いてることに。

やっぱり、芸術は小さい頃からやっている人が大人になってもやっているというイメージがあるのか、とても高貴なものとして世の中では認知されています。

だからこそ、ムカつくのは、作品を見てもないのに才能あっていいねとかも言われるんでいつも心の中で中指を立ててます。


ゴリゴリのスポーツマンな人生を送っていた中でいきなりの文化人へと転職をした僕に、果たして自信はあったのかって言う話なんですよね。


結論から言うと、全くなかったんです。

でも、自分を信じてはいたんですよね。

絵なんて描いたことなかったし、学校では美術は5段階評価で基本1。

歴史とか美術の文脈とかも絶賛勉強中で、何も知らない。

そんな僕に、絵の才能がある!なんて自信は微塵もないわけです。

それでも、なんでか、絵を描き始めて、びっくりするほどにしっくりは来ていて、気づけば2年が経っていました。

描き始めた年には個展まで開催してしまっているもんですから、面白い人生を送らせていただいてます。

そこまで、できるのは
自信があったからではなく、自分を信じているからなんです

同じ言葉で同じ意味だろ!と思われる方が多いと思うんですけど、これ僕にとってはめちゃくちゃ違う言葉で違う意味なんですよね。

いい匂いといい臭いって言葉で聞くと同じ音ですが、文章にすると全く別の意味ですよね。

これと同じ感覚です。


逆のパターンもあります。

大好きな女性がいたんです。

その女性は本当に素敵な方で、こんな人がいるんか!!と度肝を抜かれた感覚を味わったほどに。

しっかりしっとりと恋に落ちてしまい、何度かアプローチを試みたんです。

でも、僕はそれはできなかった。

その時は、自信はあったんです。

ダサいんですけど、当時はこんな素敵な人と俺は一緒に同じ時間に同じ空間にいるんだ!って。

しっかり、家族にも友達にも自慢もしてました。
普段そんなダサい自慢話なんてしないんですけどね。

でもそれほどに、それが僕には嬉しいことで、それが自信になっていました。

うっすい自信ですよね。

そのせいで、僕は自分のことしか考えられていなくて、相手のことを全く考えられない男になっていたんです。

その恋は実らず終わりました。

当然ですよね。

自分を信じられなかったんです。

こんな素敵な女性に俺が釣り合うわけないって。

相手を満たせるわけないってね。

何度か食事に行かせていただいたのに、何もできませんでした。

僕の心境はこんな感じで、あー情けない情けない。

でも事実は全く違ったんです。

その女性に言われたんです。

一緒にいてすごく楽しいし、また会いたいと思わされる!って。

僕のこと好きでいてくれてたんです。

あっっっっっれぇ??

もし、僕が自分を信じられていたら、その言葉とその時の表情や雰囲気でそれを感じることができたのかもしれない。

でも、僕にそれを感じ取ることはできなかった。


こんな香ばしいことが過去にありました。


自信を持つことと自分を信じることはやっぱり僕の中で違います。

日々の決断や習慣が自信を与えてくれるし
日々の体験や経験が自分を信じさせてくれる。


僕は本当に運のいい男です。
素敵な人ばかりに出会わせてくれる。

僕の言葉遊びに最後まで付き合っていただきありがとうございました!!



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