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与えられたらすぐに返そうとするバカ

先日、Netflixで「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」という映画をみた。

すごく良い作品で面白かった。

この作品を見てすごくエモーショナルな気持ちになった。

それはなぜかを細かく紐解いた過程で、最近の出来事と重なったところが合った。

今回は、それを書いていこうと思う。


与えられた恩は育てて返す

少し、映画の内容を共有したい。
大ネタバレなので、観ていない人はぜひNetflixで見てから読んでほしい。




余命一年の男子高校生は、余命宣告を受けて絶望した。

そんな中、同じ病院で余命半年の同い年の女性と出会う。

彼は、その女性が残りの人生の生きる希望になった。

彼女は、唯一、その彼との時間が残りの半年の人生を生きる希望になった。

彼は、自分が余命一年しかないことを、余命半年の彼女に伝えていなかった。

先に死んでしまう彼女に伝える意味がない。彼女の痛みを知っているからこそそう決断をした。

そのまま、半年が過ぎて彼女が亡くなった。

亡くなる前に、彼女が行きたかった場所に行った。
その時に、彼は、自分の余命の話をしようとした。

が、彼女に、今、辛い話だったら聞きたくない。
今は、楽しい気分でいたいから。と言われて結局余命の話はしなかった。

亡くなって数年後に彼女が残していたメッセージがあることが発覚した。

そこにはある日記が書かれていた。

そのタイトルが
「余命半年と宣告された私が、余命一年の彼と出会った話」だった。

つまり彼女は、彼が余命一年しかないことを知っていたのだ。


僕は、ここにエモーショナルになった。

彼女は、これまで彼から色んなものを受け取っていた。

余命半年しかない彼女に、余命一年しかない彼が全ての時間を与えていたんだ。

彼女は、その彼の優しさに応えるために、知らないふりをしてこの世を去ったんだ。


数年後、彼は、その事実を知った。

彼も辛かったはずだ。
自分も余命一年しかないことを打ち解けたかったはずだ。

でも、彼女を一番に考えた末にそれをしなかった。

彼は救われただろう。

自分の想いを知ってくれてたことが。
自分の痛みを知ってくれてた事が。

彼女は与えられた時間と優しさを数年越しに、彼に想い出と言葉で返した。

僕は、ここにエモーショナルになったんだ。


もし仮に、余命一年しかないことを知った時に、彼に伝えていたらそれはそれで良かったと思う。

でも彼女が彼に与えられるものは共感や同情以外なかったと思う。


僕の母の知り合いに、すぐに恩を返してしまう人がいる。

母はその人には感謝をしていて、だからこそ何かしてあげたいと常に思っていてお誕生日だったりそうじゃない日にもプレゼントをあげたりしている。

これは、母にとっては日頃の感謝の印だ。

しかし、その人は、その感謝の印に対して、次の日に、いや、下手をすればその日に感謝の印を返してしまうんだ。

僕は、それを見ていてむず痒くなる。

なぜなら、感謝の印に対して感謝の印で返すのは正直失礼だなと思うからである。

もちろん、返さない人より、僕は好きだし、そーゆう人と生涯一緒にいたいとも思う。

でも、いつも色々な面でやってもらっている、その感謝の印で母はその人に恩返しとして何かをしているのに、すぐにそれを返されたら、その感謝の印はなくなったことになるわけだ。

これは正しいギブだとは思えない。

実際にその日、次の日に返されるものなんてほとんどが必要のないものだ。

それで返された気になられているのも筋違いである。

何かを与えるということは、その人との

これからの時間への投資

だと僕は考える。


だからこそ、与えられた恩は返すのは当たり前だ。

そして返し方がすごく重要なんじゃないかと思う。


感謝の印に対して、感謝の印で返してしまったら、これから過ごしたい未来を拒絶されたと僕なら思ってしまう。


僕の友達にお誕生日のお祝いでプレゼントした時に、ありがとう!嬉しい!とかの前にそれと同等なものをその日に返された事があった。

普通なら、何かをプレゼントされることって嬉しい。

なのにその時はすごく悲しくなった。

あー俺とはもう友達ではいられないんだな〜と思ったんだ。

借りを作りたくない。
それはすごくわかる。

全くの赤の他人なら。

僕も同じように全く知らない人から何かをもらったらその日には返してしまう。

実際にそんなに関わりたくない人にはそうしている。

でも友達のように親しく、これからも一緒にいたいと思う人に同じことをされた時に悲しい以外の感情が見つからなかった。


何かをしてくれた人には何かで返す。

これはすごく大事なことだし、できる人の方が少ない。

逆にこれができない人とは関わりたくないとも思う。

でも、返し方がひどければ、それはある意味何もしない人よりも悪になるんじゃないかなと感じた。


良い人間関係を構築ができれば人生は最高なものになると僕は信じている。

良い人間関係を構築できている人達の特徴は

与え、与えられる関係でいる

事だった。


しかし、これにはもっと深いものがあるんだと今回で学んだ。

結局はどこまで行っても相手への思いやりだ。

どれだけ相手の立場を想像できるか。

想像した上で行動できるか。

これに尽きるんだと。

相手が、どうしたら最も喜んでくれるか。
これを常に考えて行動できるように僕も頑張ります。


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