(18) YOUは何しに中国へ? 日本人駐在員の多くが日本人に嫌われる理由 by ジンダオ (2018.2.14) より抜粋加筆しました。

その方は工場勤務をされているそうで、部署やポジションの関係もあり、他社の日本人の営業から「近くに寄ったのでお時間ありますか?」と、連絡を受けたり、別件で既に訪問している営業から急に声がかかる事があるそうです。

実際に会ってみると「内容の無い世間話を話したり」「有益な情報を持ってくる訳でもない」ので、「時間泥棒だなぁ」と思われたそうです。
会う=仕事を中断する訳ですからね。

工場向けの営業をしている場合、上海と言っても市内から工場まで片道1時間というのはザラでして、折角目的の顧客訪問をするなら、近所の既存客に寄りたいと思いたくなるのです。

訪問したくなる気持ちも分かりますが、コレって営業側の一方的な発想。ついでにとターゲットにされた側からすると、トンデモナイ話です。


私も定期的に訪問してくる営業マンがいたのですが、決まって夕方16時から17時。
直帰には早い、折角だから空いた時間に寄るか。
そんな程度だったのでしょう、時間調整ついで訪問の営業マンが居ました。

数回対応して会話の内容からも訪問の意図が分かったので、その後は極力会わないように務めましたが、会うなら会うで何かしら有益な情報を相手に提供する。

会ってよかったな、次も会いたいなと思わせないと、そんな営業マンに仕事を依頼したいって思うのでしょうか。


「忘れられないように定期的に会っておく」。
営業のコツの一つかも知れませんが、有益な情報を伝えないと、定期的に会うその他多数の営業マンの一人と思われるだけでは無いでしょうか。

海外で働く日本人は、日本にいた時は今までの担当分野だけで良かったのに、日本では担当していなかった分野も兼務を任される等、広い範囲で仕事をされる場合もあり日本以上に忙しい方も多いのです。


工場を持っているようなメーカーの方に訪問する場合、駅からバスで何駅も行く、という日系企業の訪問先もけっこう多いです。
駅からのバス待ちがけっこう有り、時間が読めません。

しかし、早めに訪問先についた時には、「早く着いちゃったんですけど、早めに訪問しても大丈夫ですか。」と申し出ると、大抵は会っていただけます。
そういう意味では、遠方の担当者は優しい方が多いです。

逆に、初めて訪問する日本人担当者で、約束の時間に少しでも遅れたときに、「遅れる」旨の事前連絡をしても機嫌を悪くする方もいます。
一回、遅れた時に「今日はもう来なくて良い」と言われた事があります。


日本人は時間に厳しい所が有ります。
やはり、会議の開始時間の5分前には必ず席に着いているように、というように教育されたり、会社の始業時間に遅刻してはいけない、など時間に関して、体に染み付いているものがあります。

会議に遅れて入室したときに、口には出さないが、重苦しい雰囲気になるのは、日本社会における独特なものかもしれません。

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