やまさき せつこ

対人援助職のための相談所 Big Beans代表。精神科領域の作業療法士。ケアを深める…

やまさき せつこ

対人援助職のための相談所 Big Beans代表。精神科領域の作業療法士。ケアを深める読書会主宰。メイヤロフの著書「ケアの本質」に刺激を受け、2019年ゆみる出版より「まずはケアの話から始めよう」を出版。ケアに関する読書会(オンライン)を実施中。

マガジン

  • メンタルヘルス

    メンタルヘルス教育やセルフケアなどについて書いていこうと思います。

  • ケアを深めるラジオ

    YouTubeに公開している「ケアを深めるラジオ」についてご紹介する記事です。

  • 私のトリセツ帖

    誰でも心身の調子に波があります。 その調子の波に飲み込まれて生きづらさを感じている人は、ぜひこの「私のトリセツ帖」を使ってみてください。 自分の波の傾向を知ることで、自分との付き合い方がちょっぴりうまくなるかもしれません。

  • 起業へのこまめな日々

    夫婦で起業してみることにしました。何から何まで初めてで、うろうろしながら始める道のりを備忘録として書き留めます。

  • オンライン コミュニティ

    オンライン コミュニティを運営してみたい。

最近の記事

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自己紹介

 はじめまして。この度、noteを開設することにしました。2022年の春まで精神科で作業療法士として働いていました。今は「これから何をしようかなぁ」という準備の段階にいます。  長らく医療の領域にいたので、次は地域でこれまでのことを活かしつつ、これまでとは別のことをしてみたいと考え中。  まちの居場所、社会的処方、ワークショップ、コミュニティコーピング、支援者の支援といったあたりが最近の関心領域。  本名(厳密に言うと通り名)でnoteを開設したのは、退職前に続けていた“ケア

    • どこかで便りが準備されている

      時々、思いがけない便りをもらうことがある 封書という形は減ったものの、メールやLINE、DMなど 思いがけない相手から予想しなかったタイミングで連絡が来る 仕事の依頼の場合もあれば 古い友人からの食事の誘いのこともある 近況を知らせる連絡も そういう時にふと思う 私のところに突然、届いたこの便りは いつぐらいからこの世界に存在していたのだろうか、と 私の手元に届くまでに、相手が私のことを想起し どういう文章にしようか考えながら作成し どのタイミングで送信ボタンを押そう

      • ケアをする人の「ケア疲れ」

        第15回のケアを深めるラジオは「ケア疲れ~ケアに疲れた時は~」です。 ケアをする人(対人援助職)だって、ケアすることに疲れる時はあります。 そういう時、どうすればいいのか…ということについて 思いつくままに話をしています。 15分くらいYouTubeでしゃべっています。 音声のみの番組ですので、お時間のある時にお耳だけでも貸していただけると幸いです。 みなさん、ご自愛くださいね。

        • ネガティブな感情とケア

          第12回「ケアを深めるラジオ」を公開しました。 今回は「ネガティブな感情とケア ~傷つきに着目する~」というテーマで 感情教育、エモーショナルリテラシーについても触れています。 本日公開される「インサイドヘッド2」の話もちょっぴりしています (まだ観てないけど、きっと素敵な内容に違いない)。 https://www.disney.co.jp/movie/insidehead2 自分の中にある見たくない感情を放置しておくと、大切な人との関係が絶ち切れてしまう…というリスク

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        • ケアを深めるラジオ
          9本
        • メンタルヘルス
          13本
        • 私のトリセツ帖
          40本
        • 起業へのこまめな日々
          14本
        • オンライン コミュニティ
          1本
        • +1読書会
          3本

        記事

          ケアの継続性

          前回の「ケアを深めるラジオ」からおよそ一ヶ月が経ちました。 第11回目となる「ケアを深めるラジオ」はズバリ継続性についてのお話しです。 何事においてもそうなのですが、2つの大きなヤマがあります。 一つ目のヤマが「始めること」 そして二つ目のヤマが「続けること」です。 ケアも同じで 自分の目の前に困っている人や、助けを必要としている人がいて その人のケアを始めるというのはそれほど難しいことではないかもしれません。 ただ、その始めたケアを その人が目の前にいない時や離れた時に

          寅子の怒り~朝ドラ「虎に翼」より~

          放映中のNHKの朝ドラ「虎に翼」が面白い。 朝からいろいろな感情が喚起される。 (以下、ネタバレを含みます。あらすじ等は省略するので視聴していない方には不明な内容であることをあらかじめお詫びいたします) さて、今朝(7/4木)の放送では、寅子が恩師である穂高先生にガチギレする姿が印象的だった。 「感謝はしているけど、許さない」 この強烈なセリフに驚いた視聴者も多いと思う。 実際、ネット上にも寅ちゃんがなぜそこまで穂高先生にキレているのか分からないという声も多い。 それ

          寅子の怒り~朝ドラ「虎に翼」より~

          第10回ケアを深めるラジオを公開しました

          最近、YouTubeチャンネルの投稿ばかりでスミマセン💦 ケアをする/されるということは、誰かと深くコミットするということですよね。それはそれで、何が起きるかちょっとコワい。 こころの内を開くスピードが違うし、胸の内を明かして拒否られるのもコワければ、胸の内を明かされて受け止めきれるかどうかもコワい。 でも、誰かとしっかりつながりたい… 落語「饅頭こわい」の世界ですね。コワい、コワいと言いつつ、心底、欲しがっているという… そんなわけで、今回は「一歩踏み込むコワさを減

          第10回ケアを深めるラジオを公開しました

          第9回ケアを深めるラジオを公開しました

          ケアを深めるラジオ、引っ越しが完了しました。 新しいチャンネルでの第1弾は「こころを開いてくれない人にできることってあるの?」です。 これはなかなか難しい命題ですよね。 親切の押し売りをすれば、相手は離れていく一方ですし…。 さて、どんな答えがあるのでしょうか? 気になる方はラジオ代わりにYouTubeをお聞きください。 まあ、本音を言えば、ほんとはケアをするのが難しくない相手から始めるのがいいんでしょうけどね…

          第9回ケアを深めるラジオを公開しました

          第8回ケアを深めるラジオ「初めの一球を投げる勇気」を公開しました

          2ヶ月ぶりに新作を公開しました。 ひっそり(こっそり?)続けているラジオ形式の '聞くだけYouTubeチャンネル'。 ケアについて、オンライン読書会で十分お伝えしきれなかったと感じる部分や、愛読書「ケアの本質」の魅力についてダラダラと思いつくままにお話ししています(ほんとにダラダラですみません💦)。 <今回の内容> 「聴く」について、その前段として「話をする相手として選んでもらう」ということが必須です。 そのための「初めの一球を投げてみる勇気」について30分間程度、お話し

          第8回ケアを深めるラジオ「初めの一球を投げる勇気」を公開しました

          第5回ケアを深めるラジオを公開しました

          第5回ケアを深めるラジオは「矛盾を抱えて生きる人を支援する」がテーマです。 ※前回の続きでもあるので、お時間のある方は第4回からお聞きいただけると 話の流れが飲み込みやすいかもしれません。 https://youtu.be/es4reXxLYrM (←第4回ケアを深めるラジオはこちら) 「ありのまま」や「その人らしさ」を支援する、というワードは耳慣れた言葉ですが 「実際にはどういうこと(行為)を指すのか?」という話から 「セルフケア」や「ケアのゴール(目指すところ)」、

          第5回ケアを深めるラジオを公開しました

          第5回ケアを深めるラジオを収録しました~ 「矛盾を抱えて生きることを受け入れる」と「ネガティブ・ケイパビリティ」がテーマです! 近日公開予定です♪ 公開したら、またお知らせしますね~

          第5回ケアを深めるラジオを収録しました~ 「矛盾を抱えて生きることを受け入れる」と「ネガティブ・ケイパビリティ」がテーマです! 近日公開予定です♪ 公開したら、またお知らせしますね~

          ケアを深めるラジオ、ちょっとコツをつかんできました

          ケアを深めるラジオをYoutubeで不定期に更新しています。 第4回を収録して、ようやく自分の伝えたいことにフォーカス出来てきた気がします。まだほんの少しですけど。 今回はミルトン・メイヤロフの「ケアの本質」を引用しつつ 私の周りでリアルタイムで進行している出来事を (個人が特定できない形にちょっと加工して)紹介して 「自己責任という名の放置」と「見守り、もしくは伴走型のケア」 の違いを説明しています。 まだまだおしゃべりは稚拙です。精進します。

          ケアを深めるラジオ、ちょっとコツをつかんできました

          ケアを深めるラジオ、始めました

          こんにちは! 長らくご無沙汰しておりました。 日々の歩みをnoteに書き綴っていきたいと思っていたのに そんな思いとは裏腹に、あっという間に日々が過ぎてしまいました。 私は元気でやっております。 皆さまはいかがでしょうか? まあ、この間、いろいろなことをやってきているのですが 最近、新しくYouTubeでラジオの配信を始めました。 その名も「ケアを深めるラジオ」です。 YouTubeなのにラジオって…という感じですが 私自身、YouTubeをラジオ代わりにして聞いて

          ケアを深めるラジオ、始めました

          思いを遠くまで届ける

          目の前にいない人のために、いま自分に何ができるか ということを考えられるというのが人間であり、 人間の知恵はそういうことに使うためにあると思うんです。 急にすみません。久しぶりの投稿で、語り始めるという(笑)。 たとえば、まだ見ぬ子どもたちのためにどんな環境を残せるか、とか 世界のどこかで泣いている人のために何ができるか、とか。 目の前に困っている人がいて、その人を助けられるかどうかとともに、 他にも同じようなことで困っている人がどこかにいるのではないか? みたいなこと

          思いを遠くまで届ける

          “私のトリセツ帖”をどうするか

          長らくご無沙汰しておりました。 なんだかバタバタと新しい仕事の依頼などありまして、忙しくしていました。 このnoteのことは、そんな中でも気にはなっていて ああ、放置気味だなぁと こんなことじゃいけないなぁと 思っていました。 noteのことだけじゃなく、夢中になって綴っていた“私のトリセツ帖”も コンテンツの完成形は迎えたものの、次の展開が決まっておらず どうしたものかと頭の片隅で思案していました。 なんかね、ちゃんと使える形にしたいという思いがあるんですよね。 まず

          “私のトリセツ帖”をどうするか

          読書『死ぬまで生きる日記』土門蘭

          土門蘭さんの『死ぬまで生きる日記』を読みました。 読み終えるのがもったいなくて「今日はここまで」と自分にブレーキをかける読書体験は久しぶりでした。 「死にたい気持ち」は極めて個人的なもので けっして他者と分かち合うことができないものだろうと思うのです。 むしろ「分かち合える」ほうが、どことなくコワいと思えてしまうくらい。 「孤独」を他者と分かち合えないのと、どこか似ている気もします。 若かりし頃、「死にたいと思ったことがない人など、世の中にいるのだろうか」と真剣に思ってい

          読書『死ぬまで生きる日記』土門蘭