【コーチング体験記】「時間」をほかの言葉で置き換えられないかな
こんにちは、つちいじりです。
人生初パーソナルコーチング体験してきました。
結論、こちらの気持ち次第で最高の結果が得られます。
なにか悩んでいる方は是非コーチングを受けてみることをおすすめします。
パーソナルコーチング体験記
初体験なのに、コーチング業界ではカリスマと呼ばれる方(以後、コーチと呼びます)にご縁あって、
特別に体験コーチングをしていただきました。
いくらコーチがプロ中のプロだとしても最初は不安がありました。
いきなり初対面の人に人生相談するのはどんな感覚だろう。
ただでさえ口下手なのにきちんと話せるのかな。
最初から本音で話しすることができるかな。
その方から聞いたことに自分は納得できるだろうか。
こんな不安をかかえていました。
コーチは、60歳前後のダンディーなおじさまです。
おそらく子どもくらいの年の差があるだろう。
オンラインでの簡単な自己紹介ののちに今日のセッションはスタートしました。
今日はどこからご参加ですか?
初対面の人とのたった1時間。
無駄はできる限り省かれるものと思ったら、コーチの最初の質問は「今日はどこからご参加ですか」でした。
なるほどこれがアイスブレイクってやつか。
警戒心たっぷりに自宅の地名を答えました。
コーチも「○○があるいいところだよね」と反応してくれたり、過去に近くに住んでいたりと共感や共通点を見つけてくれる。
合わせてくれていると分かっていてもよい気分です。
ほんの数分の他愛のない会話ですが、不思議と安心感が芽生えます。
なんでコーチングを受けようと思ったのですか?
いよいよ本題です。
「今日は相談されたいことは何ですか?」
とか
「いまどんなことにお困りですか?」
ではないんです。
「今日はどうしてコーチングを受けようと思ったのか教えてください」
これがコーチングの本質だと思う問いかけでした。
あくまでもわたしが主体で、コーチは支援者
だから話し手はあくまでわたし、コーチは聞き役
あまりまとまらなく、今の状況への理解者や将来の目標(ライフプラン)について考える上で伴走してくれる人がほしいというようなことを答えました。
というようなこととは、そう伝えたかったが正確に伝わったか分からないからです。
その間、コーチは画面上でにこやかにあいづちをしながら静かに聞いているだけです。
わたしが伝えたのは以下のことです。
今のそれなりに忙しい仕事をつづけながら「農的なくらし」にどうやってシフトしたらよいか悩んでいる。
自給農で家族が食べるものは自分たちで作りたい
家庭菜園ではなく、誰かから専門的に農業を学びたい
わたしが一通り話し終えると、コーチがいくつか確認的な質問をしてまた答えるというやりとりがありました。
こちらが答えに詰まると、例えばこういうことですと合いの手を出してくれるので、答えにくいということはありませんでした。
コーチはたびたび、「なるほど~」と大げさなくらいリアクションしていただき、その後少し間をとりました。
コーチが「私の考えを話してよいですか」と切り出した
ついに伝家の宝刀が飛び出すのかと身を正して言葉を待ちました。
「それは簡単に解決できないと思います」
ええ~、プロから見てもダメっすか!
しかし、ある意味その答えは説得力があります。
物理的にできないことを話術でできると言われるよりは寄り添ってもらっている感じがあります。
ではどうするか。
そこからがコーチとの対話です。
今の会社から期待をされていること
家族から期待されていること
そのギャップに葛藤がありますと伝えたところ、
「葛藤はなくなりません」ときっぱり言われました。
葛藤というのは誰もが大小あるもので、なくならないものです。
「あなたの場合は時間という概念を忘れる必要があります」
それ自体は分かっていたことを改めて言われただけだと受け止めましたが、次の言葉でハッとさせられました。
「時間という言葉をほかの言葉や概念で置き換えることはできませんか」
言葉に詰まりました。
そうするとまた合いの手を入れてくれます。例えば
時間=家族との関わり
時間=もっと豊かな時間
そう置き換えると、
「時間がない」の意味合いが変わってきます。
家族のために自給農で食の安全・安心を確保したいという目標を
家族との時間を保ちながら、限られた時間でどのように深めていくか。
家族の同意をどう得るか。
・・・
などなど、ほかにもたくさん話をきいてくれて、たくさん助言をくれました。
コーチはつねに味方です。
できないことにNOは言いますが、こちらの意見を否定したり批判したりはしません。
1時間のコーチングの価値
1時間は短いようで長い、長いようで短い時間でした。
もっとも、途中で「時間」という概念を忘れることを覚えたわたしにとって、
今日の1時間は「コーチの絶妙な支援で踏み出せた前向きな一歩」と置き換えてもよいでしょう。
初対面のコーチは、気づいたら親身になって相談できる父親のようになっていました。
コーチングとは、一期一会の占いではありません。
踏み出した一歩に、待ち受ける困難やまさかにまた寄り添って、必要な支援、助言をくれる「転ばぬ先の杖」、保険のようなものです。
最後の最後にコーチから「今日話したことで一番大切なことは何だと思いますか」と問いかけられました。
それは「あなたが覚悟を決めて意思決定をすることです」
意思決定とは、左と右どちらに行ったらよいか分からない中で物事を判断することだと優しく教えてくれました。
人生とは意思決定の連続です。
分からない、難しい選択の連続だからこそ、頼れる味方は多い方がよい。
そう感じた1日でした。
これから先、わたしの人生がどう変わっていくか、まだ分かりませんが今日がその大切な一歩となるはずだとかみしめています。
今日は、コーチングを受けてみたい、どんなものだか知りたい人に、受けた側の感覚でリアルに伝えてみました。
こんなに自分のことをさらすのはある意味恥ずかしいことですが、何かのお役に立てれば幸いです。
ではまた。
都会で実践できる農ライフ、読書、ドイツ語、家族などについて「なぜかちょっと気になる」駄文・散文を書いています。お読みいただき、あなたの中に新しい何かが芽生えたら、その芽に水をやるつもりでスキ、コメント、ほんの少しのサポートいただけると嬉しいです。