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【第7回】コーチとクライアントの絶妙な距離感をつかもう!そのための用語集<中級編>

昨日、オンラインのコーチング講座で、コーチとクライアントの絶妙な距離感について学びました。
クライアントが気づかぬところで、コーチはいろいろな配慮をしているのだなぁと感心させられるとともに、だからこそクライアントは信頼して本当の自分を安心してさらけ出せるんだろうなとしみじみ考えさせられました。

そこで、コーチングを学んでいると出てくる頻出用語解説をしていきながら、コーチの巧みな気遣いについて考えていきたいと思います。

今回は、中級編です。
ご紹介する用語は、「コーチングでは」という鍵かっこ付きの意味のものが多いですが、日常生活でも意識すると人との関わり方や普段の会話やが変わる考え方ばかりです。
これらの言葉を知ってから、わたしの言語化力や他者理解力は確実に上がっています。
ぜひ、覚えていってください!

守秘義務

ビジネスでもよく出てくる言葉でしたので、意味は知っていましたが、コーチングでも頻出です。

コーチとクライアントがお互いに信頼関係を築くために、その対話の場の心理的安全性の確保は不可欠です。
クライアントにとって言いにくいことや、自分の秘密をさらすことは非常に勇気がいることです。
コーチングでは、あらかじめ守秘義務に同意することを明言し約束します。

「ここでお話したことは、一切他言しませんので安心してお話しください」

あえて言わなくてもと思うかもしれませんが、言われるとやはり安心するものです。

それだけでなく、その言い方クライアントが安心して話ができるように、笑顔や明るい声のトーン、ピンと背筋が伸びた姿勢、清潔感ある服装などZoom越しであっても、直感的にこの人に話したい、相談したいと思わせるさまざまな配慮をしているのがコーチです。

そのさりげない気遣いが次のラポールという手法です。

ラポール

フランス語で「橋を架ける」という意味です。コーチングや心理学でよく使われます。
これも守秘義務同様、コーチとクライアントの信頼関係を強固にするための手法です。

ラポールにはいくつかの具体的な方法がありますので代表的なものをご紹介します。

・ミラーリング:ミラーつまり「鏡」です。鏡のように相手の動作をまねることです。

足を組んだら、それに合わせて足を組む。うなずいたら、うなずく、首をかしげたら、かしげる。

それだけ?と思われるかもしれませんが、初対面の人であってもそれだけで相手との距離を縮めることができます。

・ペーシング:相手のペースに合わせるという手法です。
話すスピードや声のトーン、表情などを相手に合わせてみるのです。

例えば、超早口でせっかちなクライアントに対して、コーチが戦場カメラマンの渡部陽一さんのような話し方だったらどうでしょう?
きっと、クライアントは前につんのめるような気分になってしまいには話す気がうせてしまうでしょう。

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