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【言葉】関わりしろ

日本語は便利だ。
何でもくっつけて自由に名詞句を作ることができる。

その中で今一番気に入っているものがある。

「関わりしろ」だ。

〜+「しろ」は、〜の名詞のスペースを広げてくれる。
「〜しろ」界の王様といえば、のりしろ(糊代)だろう。

インターネットで調べると、

のりしろとは、のりをつける余分の部分 と出てくる。

余白や余分、これがあるとないとでは大違い。
余白があると、物事がきれいにまとまったり、気分が落ち着いたり、ストレッチできたりと良いことづくめ。

そこから生まれたであろう言葉が「のびしろ」だ。

誰かや何かの成長の余白を表す言葉で、わたしは大好きだ。
何か課題にぶつかれば、それは「のびしろ」だと思う。
世の中には、のびしろしかない。

そして、たどり着いた〜しろが「関わりしろ」だ。

関わりしろという言葉は、地方創生やまちづくり、コミュニティ作りの人たちの中では、一昔前から知られた言葉のようだ。

この言葉の生みの親(?)ソトコトの編集長・指出一正さんの言葉を引用すると

「関わりしろ」がとりなすことは「弱さの交換」だとぼくは考えています。地域と若い人がお互いに、弱いものを等身大に交換することで、実は楽しさやおもしろさが現れてくる。

出所:https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/14020

まさにその通りで、お互いの課題=弱みをさらすことで、成長のきっかけを作る。
それが関わりしろという言葉。

取り付く島もないツルツル、ピカピカではなく、ガサガサなんだという関わりしろの質感も含めて、指出さんの言葉の感性が良い。

関わりしろは、ライフワークになる。
関わりしろは、おもしろい。
関わりしろは、自利利他。

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