バビンよもやま!

アーユルヴェーダ カウンセラー&セラピストの池田早紀と、言葉を紡ぐことを生業としてきた…

バビンよもやま!

アーユルヴェーダ カウンセラー&セラピストの池田早紀と、言葉を紡ぐことを生業としてきたたまこが、存在として「良くある」ことを目指して、日々の中で心に留まったことや深めたいことを、話の細胞分裂を楽しむかのごとく、流れにまかせて語り合います!

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  • ヘラヴェダガマおぼえがき

    スリランカの伝承医療、ヘラヴェダガマについて語り合った記事のまとめです(進行中)。人間を天体~環境の一部としてとらえ調和を試みる、世襲制の医療ヘラヴェダガマ。ヘラヴェダガマ医師たちに接して感じたこと、そこから考えたことを、会話で深めます。

最近の記事

Vol.9 言葉が通じないからもっと通じあえるのかも ~ヘラヴェダガマおぼえがき その6~

6回にわたってつづったヘラヴェダガマものがたりもついに最終回。最後は、「いまヘラヴェダガマの先生たちに会ったら、何したい?」について。 ーーー さき: ヘラヴェダガマの人たちに、もう一回会いたいと思う? たま: そうだね、会ってみたいな。10年経って、だいぶ状況も変わってると思うし。前回は、1か所に1時間くらいしかいれなくて、お話ししたらすぐ移動って感じだったから、次は許されるなら、何日か先生に同行したり、診療所のお手伝いさせてもらったりしたい。 さき: 目的をもった

    • Vol.8 好きな先生に会いに行くことと異なる人と一緒にいたくなることと ~ヘラヴェダガマおぼえがき その5~

      今回のよもやま話は、ヘラヴェダガマ医の患者への向き合い方や、異なるものを取り入れる一貫としての友達について。 ーーーーー さき: 手術や検査は、先生の技術や病院の設備や知名度を気にする人が多いけど、かかりつけのお医者さんの場合は、先生の人柄や、自分との相性で決めるってこと、実は多いよね。 たま: いじわるな先生イヤだよ。風邪やちょっとした怪我だったら、どこで診てもらってもほとんど同じと思うから、やさしい先生がいいよ。 さき: うんうん。いまでもさ、そういう肌感覚は残っ

      • Vol.7 合理性とは異なるもの ~ヘラヴェダガマおぼえがき その4~

        継承についての会話は続きます。人間が良かれと思うことと、宇宙のそれはちょっと違うのかも?自分にしみついた思考のクセについての気づきも。 ーーーー たま: ヘラヴェダガマって世襲制だから、血筋をすごく大切にしているでしょ? 生き残るのが難しくなっているのには、血筋のこともあるんじゃないかな。各家庭での子供の人数が少なくなっている時代に、血筋で縛るのは、なかなか厳しいよね。 とはいえ、家が、一族が宇宙から指名されているという受け止め方をしている以上は、近所のセンスの良さそう

        • Vol.6 伝統文化を継承することの現実~ヘラヴェダガマおぼえがき その3~

          ヘラヴェダガマ継承者としての指名を天啓のように受け入れて生きていくことの意味について想いをはせた前回。今回は、「消えゆくものをどう受け止めるのか」へと、話が広がります。 ------------- たま: 取材していて、ヘラヴェダガマの先生たちの運命との向き合い方というか、生きざまに感動する一方で、起こることのすべてを運命として受け入れてしまうことが、奮起する力や変革・革新の原動力を奪うことにならないか?とも思ったの。それが、ヘラヴェダガマがいま消えつつあることにつながっ

        Vol.9 言葉が通じないからもっと通じあえるのかも ~ヘラヴェダガマおぼえがき その6~

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        • ヘラヴェダガマおぼえがき
          5本

        記事

          Vol.5 「自分の定めを生きる」人たち~ヘラヴェダガマおぼえがき その2~

          現代の日本人の感覚とは大きく異なる世界観で生きている、伝承医療ヘラヴェダガマに携わる人々についての語らい、その2。(その1はこちら) ------------------ さき: ヘラヴェダガマの現場って、「人が治るってこういうことなんだな」というのが、すごくよくわかる場だと思う。 先生に触れてもらうことで安心する患者さんの感じや、先生の目を見た瞬間に心がゆるんでいく感じ、温かく包んでもらう感じが伝わってきて、そういったことも、先生を訪ねる理由の一つなんだなって思う。

          Vol.5 「自分の定めを生きる」人たち~ヘラヴェダガマおぼえがき その2~

          Vol.4 伝承医療ヘラヴェダガマで、自分の物差しをへし折られる経験をどうぞ~ヘラヴェダガマおぼえがき その1~

          今回から6回にわたり、 スリランカ土着の伝承医療「ヘラヴェダガマ」について語ります。 初回は、土着のものに出合った時に起こる、 自分の当たり前を無効にさせられる経験から。 ーーーーーーーーーーーーーーーー さき: バビンのvol.1-3を読んで思ったんだけど、私の話し方がさ、たまちゃんの言ったことに対して、「いや、こういう意見もありますよ、こういう見方もありますよ」って、まるで反対意見を述べるかのようだなあ!と。最後に「でも私も同意見なんだけどね」ときて、つまりは、最初っ

          Vol.4 伝承医療ヘラヴェダガマで、自分の物差しをへし折られる経験をどうぞ~ヘラヴェダガマおぼえがき その1~

          Vol.3 形から入るも、アリなんじゃない?~いつのまにか実践しているアーユルヴェーダ~

          古代の叡智でとどめてしまうにはもったいない、現実的なくらしのメソッドにあふれるアーユルヴェーダ。そんなアーユルヴェーダが今後も生き生きと存在していくために必要なことを考えてみた前回から、さらに、無秩序に話が広がっていきます。 「なんか違う」を感じるためにさき: 吉本ばななさんの昨年出版された著書『違うことをしないこと』で、一般的なルールとかではないけど、自分の中で「なんか違うな」っていう感覚だったり、その人の言ってる内容はおかしくないんだけど、なんかひっかかるってことに気づ

          Vol.3 形から入るも、アリなんじゃない?~いつのまにか実践しているアーユルヴェーダ~

          Vol.2 アーユルヴェーダの可能性 ~アーユルヴェーダは科学とどう付き合っていく?~

          今回も話題はアーユルヴェーダ。アーユルヴェーダは、今後どのような可能性や役割を担っていくんだろう?科学との関係性は? いま想うところを言葉にしてみました。 まずは、科学の土俵にのるたま: いま、アーユルヴェーダは医療としてどんな立ち位置にあるのかな? これからどういう可能性があると思う? さき: 宗教の時代のあとに科学の時代がやってきて、ここ100年くらいは、科学優性という枠組みの中で医学が発展している状況を考えると、アーユルヴェーダが現代の文脈において「医学」と認められ

          Vol.2 アーユルヴェーダの可能性 ~アーユルヴェーダは科学とどう付き合っていく?~

          Vol.1 アーユルヴェーダでリズムをつかめ!“今の自分”が発する音を聴こう

          アーユルヴェーダ カウンセラー&セラピストの池田早紀と、言葉を紡ぐことを生業としてきたたまこが、”良くある”ことを目指して、日々の中での気づき、心に留まったこと、深めたいことを、流れにまかせて語り合います。まずはふたりの共通項、アーユルヴェーダから。よもやま話、はじまりはじまり~! そもそも、アーユルヴェーダとは?たま: コロナが起こってからずっと、さきちゃんとよく雑談してるじゃない? ゆるいことからまじめなことまで、あーでもない、こーでもないと。でも、雑談って流れていって

          Vol.1 アーユルヴェーダでリズムをつかめ!“今の自分”が発する音を聴こう

          バビンよもやま!プロフィール

          アーユルヴェーダ カウンセラー&セラピストの池田早紀と、言葉を紡ぐことを生業としてきたたまこが、存在として「良くある」ことを目指して、日々の中での気づき、心に留まったこと、深めたいことを、流れにまかせて語り合います。話の細胞分裂はどこに行きつく!? バビン(bhavin)とは、サンスクリット語で未来を表すとか。未来に向かう、よもやま話はじまりはじまり~! 【プロフィール】 池田早紀 5000年前から現代に伝わる癒しの原点「アーユルヴェーダ」に携わり インド、中国、東南アジア

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