見出し画像

四国・瀬戸内の旅(2) 尾道〜生口島〜三津浜編

四国・瀬戸内の旅の後半。尾道に宿泊して海路で生口島に向かう。そこで出会った国宝の三重塔に驚く。そして坂の多い尾道散歩や新鮮な海産物のグルメをエンジョイした。

広島の白竜湖で私用を済ませて、3日目は尾道に向かう。
前半の記録は以下の記事で。

倉庫を改造したサイクリストのためのOnomichi U2

宿泊はHotel Cycle
前回も掲載した倉庫を改造した施設Onomichi U2内にある。

Onomichi U2は、尾道水道沿いにあった空き倉庫「県営上屋2号」を改修して作られ、その外観と質感を残しつつキレイに整備されている。
施設内にはホテル以外にレストラン、バー、サイクルショップのGIANTなどが入っている。
そして、ホテルにはレンタサイクルがあり、部屋内にも自転車を持ち込める構造だ。

サイクリスト達はここを拠点にしまなみ海道の島々をサイクリングするのだろう。

海沿いで快適
倉庫を改造

夕食はホテルから徒歩5分の「すみチャン」で広島焼きを食べる。

生口島に船で上陸

4日目。
我々は4人だったので、自転車組と船組に分かれて、しまなみの島々を目指すことにした。
自転車組はホテルでレンタルして、向島、因島、生口島を巡る。

自分は船組で尾道港から生口島(いくちじま)を目指した。
生口島の港は瀬戸田なので、瀬戸田行きフェリーとなる。
ホテルから5分ほどの尾道ウォーターフロントビルから船が出る。

快適な船旅

尾道を10時半頃に出て瀬戸田までは約40分、因島など瀬戸内の島々を眺めながらの快適な航路である。
我々は徒歩なので、歩いて回れる島内の観光地を探して訪問した。
最初の訪問地は耕三寺

まず、港から商店街を通り徒歩10分。
月曜だからか朝の商店街は閑散としていた。

未来心の丘

耕三寺は古い寺院ではなく、実業家の耕三寺耕三が昭和11年に建立した浄土真宗本願寺派の寺。日本各地の古建築を模して建てられた堂塔が建ち並ぶ姿は壮観である。
寺院の上には「未来心の丘」というアートの庭園がある。

行く価値のある向上寺三重塔

そして次に目指したのが向上寺三重塔である。
瀬戸田水道を一望できる小高い丘の上にあり、かなりの山道を登るのだが、なんと国宝ということなので行ってみた。
徒歩10分と言うが、かなりの山道でさらにかかった気がした。

急な石段を登ると、小ぶりで歴史を感じる美しいオレンジ色の三重塔が見えてきた。

室町時代の永享4年(1432)、戦国時代となり世が乱れる前に建立された。
向上寺を庇護していた生口氏は相模国の土肥氏の支族。「鎌倉殿」にも登場した源頼朝の御家人土肥実平の子である遠平は、平家滅亡後に安芸国の地頭となった。その子孫は拠点を生口島に移し、生口氏を名乗るようになった。
大江家も中国地方に領地を与えられ毛利家になったが、鎌倉武士でこちらに下向した例は多い。
三重塔は高さ19.52メートルとかなり小ぶりだが、緻密な建築美の魅力は素晴らしく、この旅で一番感動した史跡だった。

三重塔の裏にある小高い丘に上ると三重塔と生口島ののどかな景色、キラキラ輝く瀬戸内海の全てが同時に見ることができた。
自転車組もここを訪問したようで、やはり絶賛していた。

小ぶりで可愛い三重塔
オレンジ華やかな色彩

向上寺から下り、瀬戸田港に近い宿泊施設に併設されたカフェSoil Setodaでコーヒーを飲んで一休み。
13:30頃に瀬戸田港より海路で尾道に戻った。

千光寺ロープウエイの絶景

尾道港に到着し、港に併設されたオイスターレストラン尾道Warfで名物の牡蠣を食べる。

次は2日目に逃した千光寺ロープウエイに乗って千光寺を目指す。
ロープウエイからは尾道の市街から瀬戸内海の絶景が十分に楽しめる。
山頂に着くと2日目に行った展望台があり、そこから徒歩で10分ほど急勾配の坂を下ると千光寺だ。
千光寺の開基は平安時代の始め大同元年(806年)で、後に源氏の多田満仲が再興した。

ロープウエイからの絶景
寺院内には奇岩が目立つ

千光寺から降り、坂の多い尾道の街を散歩しつつ天寧寺に向かう。
天寧寺三重塔は1388年に足利尊氏の息子の義詮が五重塔として建立。元禄5年(1692年)老朽化したため上部の2層(四重目・五重目)を取り除き、現在の三重塔の姿になった。
向上寺に続き、1日に二つの貴重な三重塔を見る幸運に恵まれた。

夕食は昼に訪れた尾道Wharfで再度、牡蠣料理を堪能した。
やはり獲れたての新鮮な牡蠣の味は都内とは違う。

三津の古民家カフェ

最終日1月24日は全国的に寒波が襲い、しまなみ海道も大風で封鎖かと心配した。
かなり横揺れを受けつつ、尾道からいくつかの橋を渡り、何とか四国に戻ることができた。

多々羅大橋

今治から松山に入ると雪が降ってきた。
飛行機の出発まで時間を潰すべく、検索して辿り着いたのが三津の古民家カフェ「カフェ&バル 太陽と月」。

明治時代の建物をリノベーションしたというお店は、三津浜の町にマッチしたおしゃれな空間となっています。
愛媛県松山市の西部にある「三津浜」は、レトロカフェや古民家、大正浪漫を感じる洋館などが点在し、レトロ散歩が楽しめる港町として人気を集めている。

レトロな雰囲気で店員さんの対応も親切でオススメだ。ハルさんの休日で紹介されたのも納得。

最後に良い気分で空路、羽田を目指した。

4日目の旅程
尾道→(フェリー)→生口島→(フェリー)→尾道港→千光寺→天寧寺

5日目の旅程
尾道→しまなみ海道→松山・三津浜→羽田

スケジュール
1日目  羽田→松山空港→道後温泉
2日目  道後温泉→今治→大三島→尾道→白竜湖
3日目  白竜湖→(私用)→尾道
4日目  尾道→生口島→千光寺・天寧寺
5日目  尾道→松山・三津浜→羽田

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?