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四国・瀬戸内の旅(1) 丸亀城編

四国の瀬戸内側を2泊3日の駆け足で目巡った旅日記。現存天守と瀬戸内海の美しい風景を求めて、鉄道とレンタカーを駆使してどこまで巡れるかをチャレンジした。岡山から四国を経由して広島まで、瀬戸内を半周した。
まずは初日の丸亀城で幕が開く。

瀬戸内海を橋で渡り丸亀に入る

当初の旅程は尾道や鞆の浦を予定していた。
が旅行支援のためか宿が取れずに予定を変更して、初めての四国(瀬戸内側)への旅となった。

6月に行った宮島の山頂から見えた四国と瀬戸内海の島々を思い出し、また高知以外未開の土地でもある四国への憧れもあった。

基本的に橋で瀬戸内海を渡ることを優先して計画を練った。
1.岡山経由で鉄道で四国に渡る
2.四国の現存天守を見学する
3.しまなみ海道を体験する
ことを三大目的に旅程を組んだ。

新幹線で岡山へ。
岡山から鉄道で瀬戸内を超え四国・香川県入り。
翌日は丸亀から予讃線で松山入り。
最後はしまなみ海道で広島、そして飛行機で帰京。
と言う強行なスケジュール。
岡山から四国経由で広島まで、瀬戸内海を半円を描くように周遊する。

9:45品川発の新幹線のぞみで岡山へ。
岡山13時05分発の南風11号「瀬戸大橋」を抜けて瀬戸内海を渡る。

南風11号で「瀬戸大橋」を抜ける

岡山から児島に近づくと、瀬戸内海が見えて来る。右側に座ったが、左側の座席の方が妨げるものがなく視界は良いようだ。眼下に島や海を眺めつつ圧巻だ。右側に見えた島は本島

初の瀬戸内超えで四国に入るとすぐに丸亀駅に(13時43分 着)。
約35分と短めの旅。
この南風11号はこのまま四国を縦断して南の高知へ向かうそうだが、その旅路も魅力的。

時間を節約するためホテルには行かずに、丸亀駅のコインロッカーに荷物を預けて、タクシーで丸亀城を目指す。
約5分で城に14:00に到着。

丸亀城は「石垣」と「可愛い天守」

丸亀城は「現存天守の中で最も小規模」と聞いていたが、本当に「カワイイ」感じでプラモデルのように、山頂にチョコッと鎮座してる。

自分の目標の一つとして「現存天守12」の制覇がある。
今まで、姫路、松本、松江、犬山と制覇し、今回は丸亀、そして松山と二つを四国で見学すれば、合計六つと半分を制覇できることに興奮した。
考えてみると、現存のうち、4つが四国に、合計1/3が四国にあることを考えると四国は城天国である。
残りの6つは弘前城、丸岡城、彦根城、備中松山城、宇和島城、高知城。

現存天守の中で最も小規模
重要文化財の大手二の門と天守

築城したのは豊臣三中老の1人、生駒親正
文禄4年(1595年)には讃岐国12万6千石を与えられ高松城と丸亀城を築城し城下町の形成に着手した。

1600年の関ヶ原においては、子は東軍、自らは西軍に属す。
真田家ばりに、親子が分かれることで家の存続を図る。
西軍が破れては自らは剃髪し高野山に入るが、後に許されて讃岐に戻る。

城内は国の史跡に指定されており亀山公園となっている。
天守のほかに大手一の門・大手二の門・藩主玄関先御門・番所・御籠部屋・長屋が現存しており、そのうち天守・大手一の門・大手二の門重要文化財に指定されている。

大手門から山上に向かう坂道は「見返り坂」と呼ばれる急勾配の坂。
角度10度と言われる坂は傾斜が急で、思わず振り返りたくなることから、そう呼ばれるようになった。

見返り坂

息が切れながらも、何とか登り切るが、真夏はしんどいだろう。
ここで時間は14:20。

天守へ続く四層の石垣は全体の高さ(総高)が60メートルで全国一の高さを誇る。その美しさから「石垣の名城」と呼ばれるが、坂道を登りつつもその石垣を見ることができた。
石垣を見て、圧巻と感じたのは初めての程の価値ある必見のスポット。

坂道を登りつつ右手に石垣が
石垣の近くには高浜虚子の俳句が

こうして、標高約66mの亀山の頂上に辿り着く。
登る苦労はあるが、上からの眺めは格別でそれだけの価値がある。

天守は下から眺めるより、近くで見るとさらに小さい。

とにかく小ぶり

下から眺めると立派に見えるような設計らしいが、詳しくは以下の記事を。

天守は三層なので空間も狭く、階段は急で降りる時は怖い。

足を滑らすと大怪我になりそうな階段

最上階の三層からは瀬戸内と市街が一望にできる絶景が広がる。
これは一見の価値がある眺望だ。

名物の石垣と瀬戸内海

城は小一時間あれば見回れる。

「四国水族館」は四国最大級

次の目的地に急いで向かう。
流しのタクシーがいないので迎車で約10分、宇多津町の「四国水族館」に着いたのが15:30。

2020年6月新しくオープンした水族館で、四国最大級の次世代水族館。
まずは腹ごしらえと、2階のレストランで讃岐名物のうどんを。
2階から眺める瀬戸内海と島々は素晴らしく、絶景スポットとしても極上で立地こそが魅力と知る。

瀬戸内海を背景にイルカやアシカのショーが見れる絵面はここならでは。

瀬戸内海に面した立地が素晴らしい

一番印象的だったのは、天井が水槽になっており、アカシュクモザメが悠々と泳いでいたコーナー。
サメの群れを下から眺めるという、これまた斬新な展示方法。

そして、水族館から眺める瀬戸内海に沈む夕陽のなんと綺麗なこと。

瀬戸内海に沈む夕陽

18:00に閉館ということで、17:30頃にはここを後にしてホテルに入ることにした。
「オークラホテル丸亀」に宿泊したが、名前からホテルオークラの関連かと思ったが、違うらしい。
海沿いに建っていて瀬戸内海が一望にできて眺めという点では合格点。

部屋は設備も古く、レストランもいくつかは閉まっていたのはコロナの影響か。周辺にはレストランもなく、夕食には困った。

丸亀は城以外は見所も少なく、食事も宿泊も充実度は低いので、泊まらずに丸亀城だけ見学して移動するのが賢いと思った。

翌日の2日目は予算本線で愛媛県松山へ向かう。

第一日目 岡山→丸亀

2日目の松山城編は以下から。








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