見出し画像

子連れ出勤には、仲間が必要!モーハウス光畑さんの応援レポート

こちらの記事は、2022年3月16日開催のBeyondミーティングに登壇した社会起業家の光畑 由佳(みつはた ゆか)さんについて、応援コーディネーターとして準備と当日のサポートで関わったボランティア運営の目線から紹介しています。


『着れる授乳室』から『子連れ出勤』へ

光畑さんとの最初の打ち合わせの前日。どんな方なのか知りたくなり、HPやニュースを拝見させてもらいました。

Mo-House(モーハウス)では授乳服をママに。子連れスタイル推進協会では子育てと仕事の両立を企業や自治体へと届けている光畑さん。
どちらのHPにも、温かくパワフルなメッセージが書かれていました。

子育ては“我がまま”でいい
妊娠中も、授乳中も、子育て中も、やりたいことをあなたらしく
すべての人が、いきいきと自由に輝ける
そんな想いを授乳服にこめて

Mo-House HP

ママも、子どもも、大人もみんな心地よい社会へ
女性が育児を楽しめれば、社会はもっと元気になる
育児と仕事が当たりまえに両立できる社会を目指して

子連れスタイル推進協会 HP

起業のきっかけとなるエピソード(事件?)は、とても印象的でした。公共の場でも気にせず授乳できる服を作る、というアクションにつながったシーンが目に浮かびました。
働くお母さんを自由にする『着れる授乳室』になる授乳服と、社会や会社に『子連れ出勤』という働き方改革を届けている光畑さん。娘2人の育児を妻に任せっきりにしてしまった自分を反省しつつ、当日の打ち合わせにのぞみました。


『喉元すぎれば』な育児には、仲間が必要

「子連れ出勤には、いいことがたくさんあるんですよ」という光畑さん。
生まれたばかりの子どもは、周囲の大人との関わりに慣れて、人懐っこくなって、たくましくなったり。お母さんも、いつも子どもの側にいられて安心で。会社も女性に仕事を続けてもらいやすくなる。

テレワークで自宅で子育てをしながら仕事をする人は増えました。Zoomでオンラインミーティングをしていると、小さいお子さんの声が聞こえてくる、という場面は、日常の風景になりました。

けれど、それを職場で実現するまでには至ってません。どうしてなのか。「職場で子どもが泣くと迷惑をかけてしまう。。」と思ってしまうお母さんの配慮の気持ちもありますが、「うちも子どもが小さい頃は大変だったけど、それは仕方ないことだよね」という、喉元過ぎれば熱さを忘れる現象も大きな要因だと感じました。
自分や家族が当事者になる期間は0歳から2歳くらいまで短く、満たされなかった過去があるからこそ、これからの当事者もそれを我慢するのが当然、というスタンスをとってしまう。。職場に当事者が少なく、元当事者が子連れ出勤という選択肢を必ずしも応援してくれないからこそ、仲間づくりが必要なんだ、と納得しました。

Byeondミーティング当日。ボス・ベイビーが飛び出した


Beyondミーティングでピッチ中の光畑さん

「ワンワンワンワン!!!」
光畑さんのピッチは元気な愛犬の鳴き声からスタートしました。
授乳服の話をきいて「プレゼントしたい人がいます!」というコメントがチャットで届いたり、「同じ倉敷市生まれです」「お店の前をよく通ってました」という縁のある方にも参加してもらっていました。

ブレストのグループに分かれると、いくつも質問が飛び出しました。「何歳くらいの子どもまで、いっしょに子連れ出勤するといいの?」「男性が近くにいるときに授乳していても、気にならないの?」関心をもってもらった分、実際に自分がやるとなると、不安や疑問点が湧いてきます。

大学や企業で講義やセミナーに登壇している光畑さんは、ご自身の経験やモーハウスで300人のお母さんが子連れ出勤をしてきた体験談を交えながら、「ハイハイ前の生後数ヶ月のタイミングから、走り回る年代までがいい」「男性の近くで授乳している人たちを目にすると、だいじょうぶかもと思ってもらえる」といった話を丁寧にしてもらい、いざブレスト開始!

「子連れ出勤をしている会社同士をつなげてみる!」
「子育て経験のない同僚が、子どもとどう接したらいいかをケアする!」
「子連れ出勤DAYのような日をつくって、みんなで一斉にやってみる!」「InstagramのようなSNSで子連れ出勤の疑問点を解消していく!」
「リアルボス・ベイビーを遊び感覚でやってみる!」
「スーパーのように人の目にふれるところで子連れ出勤を始める!」

シネマカフェ ボス・ベイビー


ボス・ベイビーまで飛び出すとは(笑)ちなみに子連れの日は、赤ちゃん連れで学べるビジネス勉強会をおこなっている京都の団体が記念日登録していました。子連れ出勤の日にもなるといいですね。

ブレスト終了後に、光畑さんからはこんなコメントを頂きました。

こんなにぶっとんだアイデアがどんどん出るとは思わず、メモが追いつきませんでした。Beyondミーティングを甘くみてました。
みんなで全国一斉に子連れ出勤をして、ハッシュタグをつけてSNSで発信するアイデアやってみたいです。いっしょに子連れ出勤を盛り上げていってくれると嬉しいです」

子連れ出勤は、赤ちゃんがいるお母さんが声を上げて実現するには本人の勇気が必要ですし、会社が耳をかしてくれると思えるだけの信頼関係も大事になります。社員を替えがきくリソースとして考えるのではなく、かけがえのない大事な家族のように思ってくれている会社なら、子連れ出勤という選択肢はすんなり日常に溶け込んでいけるはず

「うちの会社も、子連れ出勤できる会社のはず」と思えたら、当事者でなくとも声を上げてみてはどうでしょうか?私も2人の娘がいるので、彼女たちが子連れ出勤という選択肢を選べるよう、まずは自分の所属する会社の中から共感する人を増やしていきたいと思います。ちょうど同じ部署の同僚が2人育休中なので、来週相談してみようかな。

次のBeyondミーティングのお知らせ

Beyondミーティングは、次回5月18日に開催します!ぜひご参加ください!


<今回の応援ライター>
安田 圭佑(やすだ けいすけ):京都の電子部品企業に所属。Beyond ミーティングには応援コーディネーターとして多数参加。flierライター。2児の父。