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勝利至上主義にとらわれず、成長を約束する。ゲームからプロセスへ、その先へ

スポーツコーチが選手に果たすべき責任とは何か?そんなお話。

元ラグビー部で関東出身の私としては神奈川桐蔭が勝ってくれる非常にうれしです。私のころは関西と九州以外はベスト4に残れない時代でした。高校生の頃にすごく注目の選手でも大学で花が咲かない選手もいれば、無名からでも花咲く選手もいる。もしろ、無名から花咲く選手のほうが多いのではないでしょうか。リトルモンスターなんてTVで言われても、無名で伸びる選手のほうが実際は多い。

過去のエコロジカルアプローチからの流れで書いています。よろしければそちらもご覧ください。

エコロジカルアプローチにおいて、個人においてもチームも様々な環境や制約に適応していく、その中で能力を活かしていくことが重要でした。チームコーディネションでも同じです。様々なゲームモデルを設定し、適応していく。変化に柔軟に適応できることがチームパフォーマンスを向上さえる鍵になるのです。ラクロスってすばらしい。武者っという文化が今でも残っている。。コロナ以降いやらない人やチームも多いですが、やったほうが絶対いい。

少し前はサッカーだと岡田日本代表監督時代からでしょうか。

ゲームモデルが主流となっていました。チームで定めたモデルに選手が適応していく。そして、かつてはチームが勝つことが最終ゴールでした。プロのチームでも高校のチームでも自分たちが所属するチームで、チームが勝つことが最終ゴールだった。

しかし、今は変わってきました。

選手は己の価値をより向上させ次のチームへと移り、さらに進化する。
→これマジで大事

つまり、1つのチームで終わることが終わりではなく、多くのチームを渡り歩きつつ自身の才能を発揮できる選手が生き残る時代となった。

そして、プロのコーチも高校生や大学生を指導するコーチもまた、選手のその後を考えてチームの中で適応させるではなく、チームの外で出ても適応できる選手を育成することが求められる時代になった。

これは選手という枠に囚われた話ではありません。いち社会人としても同様です。終身雇用は終わりました。多くの人が転職を重ねたり、リスキリングを行い活躍の舞台を移動させています。常に新しいことに適応させてどこいっても才能を発揮できることが求めているのです。

話をもどしますが、チームモデルは指導者の数やチームの数だけ存在します。その中でグローカルの双方向性のチームビルドも予測困難です。あくまでも、ゲームモデルという制約を使って大きく異なる複数のチームコーディネイトを学習しておくことが重要なのです。

ゲームモデルを遵守することが目的にならないように注意する必要があります。あくまで繰り返しのない繰り返し(機能的バリアビリティー)によってチームの自己組織化を促していく。

だいぶ長くなりました。が以上でエコロジカルアプローチについては終わりになります。

最後の記事だけは短かったですが、スポーツを通じて学べることは一般的な社会でも同じことがいえる思います。スポーツ指導者だからスポーツのテクニックとSkillだけ教えられればよいというわけではありません。

4部のチームが1部にまで上り詰めるは現実的ではないと思う人が大半です。2部上位のチームですら、1部で戦うことは非常に困難です。学校側からのサポート体制も違うし、学生の質も学校によって大きく違う。

ラクロスで『成功』(一般的に言われる『勝利』は約束できない。)でも、ラクロスやスポーツを通し『成長』は約束できる。
勝利至上主義にとらわれず、成長を約束する。

また、新しい学びがあったら共有したいと思います。あとそのうちラクロスコーチのコミュニテーとか作りたいですね。

今もコーチとして在籍してるチームはありますが、そのうち他のチームにも渡り歩きたいと思うこの頃です。では、また機会がありましたら。。ありがとうございました。

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