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べてるの家のオンラインマガジン「ホップステップだうん!」 Vol.301




・今週末はべてるまつりです! 江連麻紀

べてるまつりの前はべてるメンバーたちから連絡が増えます。

「べてるまつり来るの?」
「風邪ひいた。べてるまつり出れるかなあ。」
「もう駄々こねてべてるまつりは出ないことにした。上手に駄々こねるんだから!」
「江連さん、べてるってなあに?」と、べてるに10年以上いるメンバーから哲学的な問いのメッセージも届きました。

全国からお客さんがたくさん来るべてるまつり前には、頭の中のお客さん(べてる用語でマイナス思考のこと)も忙しそうです。
べてるまつりが近づいてきてみんなが持ってる病気を発揮している様子です。

私は息子の学校行事と重なって浦河に行けなくて残念ですが、メンバーから連絡もらってべてるまつりの雰囲気を感じています。

当日参加もできますので飛び入り参加もぜひどうぞ!

写真は昨年の第31回「幻覚&妄想大会」でグランプリ賞の受賞式です。
文/写真:江連麻紀


・応答せよ、大人たち。 子ども当事者研究のすすめ2  コトノネVol. 51

特集に「応答せよ、大人たち。子ども当事者研究のすすめ2」が掲載されています!

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・べてるまつり2024開催についてのご案内

当日券がありますので、直接会場へお越しください!

日時:2024年10月4日(金)・5日(土)
場所:北海道浦河町文化ホール

プログラムの内容:浦河べてるの家、40周年記念企画

お楽しみに!

<宿泊場所について>

例年、町内のホテルや宿が満室になることが予想されております。町内が満室の場合は、多くの方は隣町の施設を予約されることが多いです。

各ホテルの空室状況については、直接各施設へお問い合わせくださいませ。(ウェブではなくお電話での空室確認をお勧めします)

浦河への交通手段・宿についてはこちらをご参考ください。

・日本精神障害者リハビリテーション学会 第31回東京お台場大会のご案内

学会名称:日本精神障害者リハビリテーション学会 第31回東京お台場大会

テーマ:多様性と調和 ~台場シティで調(ととの)う~

会期:2024年12月14日(土)~15日(日)

会場:東京有明医療大学(〒135-0063 東京都江東区有明2丁目9番1号)

参加者数:約1,200名

開催目的:本会は精神科リハビリテーション学に関する研究発表、連絡、提携、及び研究の促進を図り、これらの進歩、普及に貢献することを目的とする。

大会長:肥田 裕久(医療法人社団宙麦会ひだクリニック 理事長/院長)
副大会長:角田 秋(東京有明医療大学看護学部看護学科 教授)
佐々 毅(医療法人社団宙麦会ひだクリニックお台場 院長)実行委員長:中田 健士(株式会社МARS 代表取締役)

主催:日本精神障害者リハビリテーション学会

・参加登録受付中!

精リハ学会は、2010年に浦河でも開催した学会です。
今年の東京大会はべてるからもメンバー・スタッフがたくさん参加する予定です。みなさん、東京・有明(お台場)でもお会いしましょう!

●新刊「弱さの情報公開」

2023年10月発売の最新書籍です。
2020年に発売しご好評をいただきました「弱さの研究」の続編。
不寛容な社会での孤立と孤独「つながり」を考える。

一部では、カーリング日本代表の吉田知那美選手とべてるの家の人や
向谷地生良氏との「強さと弱さ」についての対談。

二部では人と人の「つながり」を各章で考察、依存症、認知症の孤独について、本当の「つながる」ことの意味を考える。

<目次>
まえがき―「弱さの情報公開」の源流 
一部 弱さの情報公開
一章 弱さの情報公開 
二章 弱さを認める 
三章 行き当たりバッチリ 
二部 つながる
四章 わたしが「ダメ。ゼッタイ。」ではダメだと思う理由 
質疑応答 
五章 「認知症と繋がる」ということ 
六章 あいだは「愛だ」 
七章 地域と人と苦労で繋がって(向谷地生良氏最終講義) 

●大反響増刷中!
『子ども当事者研究 わたしの心の街にはおこるちゃんがいる』

本体価格:990円+税、出版社:コトノネ生活



・「北のバラバラな日々」(54)笹渕乃梨



笹渕乃梨(ささき・のり) 自己病名は『境界線ぐちゃぐちゃ症候群サトラレ型変化球言葉タイプ(現在は枯れている)』

北海道で小学生の娘と二人暮らしをしている。趣味はゆるめの野遊び、スキー、工作、手芸など。精神科のお医者につけてもらった病名はうつ病とADHD。現在は無脳薬で約3年。

「子ども当事者研究」、「子育て当事者研究」、「なさ親」などで活動中。22年4月より「nasaLAB(なさラボ)」のWebラジオ「つまり、きりがないラジオ」パーソナリティ。

「nasaLAB(なさラボ)」の登録はこちら↓



・ありす便り 〜アメリカのホームレスは心の病にかかっている人が多い〜


興味深い記事を見つけたのでお届けします。

2024年4月17日(ヘルスディ・ニュース)

3分の2のホームレスの人たちがなんらかの心の病を経験していることがたくさんのデータ調査でわかった。

この分析によると、ホームレスの男性はホームレスの女性より精神病にかかっており、(ホームレスではない)普通の人々と比べるとどちらも割合が高いことがわかった。

特にアメリカとカナダで、その傾向が高い、とカナダ、カルガリー大学の大学院博士、レベッカ・バリーによるリサーチチームは言っている。

「代表的な精神病は、物質使用障害、反社会性パーソナリティ障害、うつ病、気分障害である。」バリーたちは4月17日付のJAMAサイカエトリー誌で報告している。

チームはホームレスと精神病についての何千もの世界中の文献を調査した。その結果85のくわしい研究を取り上げた。

合わせて、48,000人以上のホームレスがここでは取り上げられており、ホームレスの多い国として、アメリカ、カナダ、ドイツが主だ。

参加者には、一般的な精神病用のテストが行われた。

バリーのチームは、全体で67%のホームレスがなんらかの精神病にかかっており、77%が人生で精神病にかかっていたことがわかった。

現在かかっている比率は、男性が67%と、57%の女性をはるかに上まっており、今まででかかった比率も男性が高くて86%で、女性が69%である。

これらの比率は一般の人口よりかなり高い。最新のデータでは、一般では13%から15%がなんらかの精神病にかかっている。

新しい研究によると、ホームレスでは双極性障害の割合が一般の人(0.7%)より8倍(8%)も多くみられることがわかった。同様に非社会性パーソナリティ障害、精神病性障害(統合失調症など)、PTSD、うつ病、薬物乱用、気分障害も高い割合である。

バリーのチームによると、路上やシェルターに住んでいるいる精神病の数は増え続けていると付け加えている。

新しく発表された調査では、ホームレスの精神病の普及率がいっそう増えているとそうだ。

もちろん、ホームレスの精神病を診断することが増えているのを反映しているといえるだろう。

また、増え続ける社会的なストレスが、心の病を抱えた人を路上に追いやっているのかもしれない。 

バリーのチームは、「精神病の人たちは、家を持てないこと、医療へのアクセスが限られていること、低収入、病気になった後社会に復帰しようとすれることが難しい、などが要因となってますますホームレスとなりがちと考えられる。」と述べている。

このような要因で、「北米はホームレスで精神病をわずらっている人たちの率が(世界で)もっとも高い。」と信じている。

それでは何ができるのか?

著者たちによると、彼らが長く住める家を見つけることをめざした『家ファースト』計画が重要である。同時に、『充実した

コミュニティでの治療』プログラム、つまりいろんなところから心の健康を整えるきめ細かなサービスを受けられることも大切だ。

研究者たちは、このようなプログラムが、精神病をわずらってなかなか治らない人たちが、病とホームレスであることを減らすのに効果的であると考えている。

出典:JAMA Psychiatry, April 17, 2024

“Most Homeless Americans are Battling Mental Illness”


ありす1992~2004年までニューヨークで暮らす。保護猫を飼う。大学で映画学科を学び、修了後TVプロダクションで働く。帰国後べてるの家を知り、べてらーとなる。べてる留学2回。好きなこと:映画鑑賞、バレエ、犬、猫と遊ぶ、TVドラマ鑑賞。最近麻雀を始める。



・続「技法以前」 236 向谷地生良 「続・和解の時代(とき)―和解の源流」

私は、青森県百石町(現在のおいらせ町)で小学1年生から中学1年生までを過ごしました。百石町は、父親の生まれた町で、父の実家は叔父(助五郎)が、町のメインストリートで「五戸屋」という雑貨と食料品問屋を経営していました。叔父は、私の名づけ親でもありますが、叔父は、どういうわけかほとんど店に出ることなく、裏の離れで一日、書き物をして過ごしていました。

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