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今年の収穫・展覧会

 今年は絶賛引きこもり発病中だったので、あまり行かなかったけど、美術館などに展覧会を見に行くのが好きです。ジャンルは現代〜昔の絵画(和洋)、彫刻、写真、建築、メディアアート、コンセプチュアルアート、インスタレーション等。あとアニメ等のイラストレーター展。小さい画廊にもたまに。部屋には100冊は図録がある…最近はよほど気に入らない限り買わなくなってしまったけど。幾つかはnoteでも報告したよね。

 塩田千春さん、これで国内でもトップクラスの売り上げ?入場者数?のアーティストになったらしい。

 アニメ「色づく世界の明日から」のデザイナー、フライさんの、表参道のpixivギャラリーでの個展。

 あれ?これだけだっけw たくさん書いたつもりなのに…。仕方ない、蔵出しするか…。(画像は全て撮影可の範囲のものです)

 19世期ぐらいのロシア絵画。未知の世界だった…!女性は凛として、風景は自信があるかのようなフレームで、誇りを感じた。

 これ好きなやつだ。ヴィルヘルム・ハマスホイ的な扉ばっかし描くパティーンね。完璧な構図。最の高。

 イケムラレイコ氏は何か霊的な物をみる目があって、信仰的なんだけど救いを求めるとかではなくてただそれを尊敬して描写するというスタンスに思える。スピリチュアルな魂の波動を感じる…!闇に引き込まれそうでなかなか怖い。

 プロダクトデザイン・インダストリアルデザイン、そしてSFも好きなのでシド・ミードは見なきゃだめでしょ!各種の名作のコンセプトアートが大迫力のサイズで展示されて詳細資料など満載でわっふぅ、満足。しかしですよ…。

 シドミード展の中の人のツイートがダサい…w タメ口でリプされたりして、雰囲気ちょっとぶち壊されました。orz.

 漫画「ストップ!ひばりくん」の江口寿史氏の展覧会。シンプルな線でおしゃれ可愛い美少女を描かせたら日本一じゃないでしょうか。

 あれこれだけだっけ?他にも行った気がするけど、とりあえず以上…。

展覧会の効能

 美術展とか行って分かるの?楽しいの?って思ってる人いるかもだけど、好きなものを観に行ったり好きなものを見つけられたら、せいしんのエネルギーが回復するんですよ。そのために行ってる気がする。最近疲れてるな…、そうだ、なんかやってないかな?あ、これ行こう!…て感じ。

岡本太郎!

 先日は岡本太郎美術館に行ってきました。場所は川崎市、生田緑地にあります。

 生田緑地は丘の森の中にあって、ペット(犬とかフェレットとか)連れの方も多くいらっしゃいました。30メートルはありそうな、メタセコイアの真っ直ぐ伸びた木、あれ地面の中はどうなってるんだろう?あれを支えるんだから、地中も数十メートルぐらい垂直に根が伸びてるんでしょうか。

 岡本太郎氏の生涯〜代表作の多くが拝める常設展は撮影禁止だったけど、企画展の方はOKでした。で、岡本太郎氏がどれだけ凄いか、良いかなんて愚問だと思うので省略するけど(オイ、その家族、父・一平、母・かの子、について、詳しく説明したコーナーがあってそれが良かった。父は漫画家でまさに現代の漫画の形式を発明したような方。母は作家で生粋の芸術家でお嬢様。どちらも奔放で、父は当初好き勝手やって妻に辛い思いをさせたのを反省し、後年は妻の健康にも気を遣い尽くすようになる。感動…、と思いきや、その妻かの子さんも愛人を夫公認で同棲するという自由人。そんな二人は太郎を伸び伸びと、自由と個人を尊重して育て、太郎氏が出来上がったことがよく分かります。

 もちろん常設展の岡本太郎氏の作品群は迫力で圧巻でした。満足。

 企画展のちょっと面白い作品「一戸建てマンション(角文平氏)」どの家も日当たりが良さそうで良いな…w

 最近は前述の通り絶賛引きこもり発病中なので、あまりチェックしてないんだけど、ずっと見たいのに見れてない、ジャスティン・ポロックとフンデルトワッサー、それとアニッシュ・カプーア が来日しないかな。ポロックは数年前に来てたのを見逃してしまった…。カプーアは原ミュージアム・アークにも少しあるけど、大型展は来ないのかな。あ、大型造形作品ばかりだから無理かな。一点一点、見に行かないとダメ?

 次は何を見ようかな?お勧めや、良かった情報あれば教えてね。

追記、そうだ書こうとして忘れてた。

 美術・芸術とかの良さって、人によると思うけど、何を持って良しと思うわけ?という疑問にお応えしましょう。それは、沢山見た上で得られた感覚かもしれないけど、微妙な線や色遣いが大事で、「ここだ!」というモノがあるのです。大作・複雑なものでも、小品・シンプルなものでも。それが出来ているものは、遠目で見ても「はっ…」と分かって惹きつけられたりします。そういうものに出会いたい。「黄金律」とか法則も幾らかあるけど、もちろんそういった理論だけでは済みません。

 私は自分的にはそれは小さい頃から構築されていっていて、中学の美術の時間に教科書のシラバスに従って石膏で好きな造形を作るという課題があったとき、考えて考えて、自分にとってその時究極のモノを作ろうとして精神擦り切れる思いをして無から有を産み出して頑張って何かウネウネしたものを作った。それが今思うと、僭越ながらこれにそっくり。

 ところが先生の評価はD。良い点を取っているみんなは教科書に載っているままの植物のレリーフを同じように作っていました。

 それで入ろうと思っていた美術部には入らなかった…。まあこれは余談だけど、芸術って、自分なりの「究極のカタチ」を探すこと、なんじゃないのかなって、今でも思ってます。



楽しい哀しいベタの小品集 代表作は「メリーバッドエンドアンドリドル」に集めてます