縁と運に恵まれた2019年
2019年は、26年間の人生の中で一番運が良くて、良い縁に恵まれた年でした。
一番大きな変化としては、本業の異動に伴う環境の変化、それに伴う心境の変化かな。色々あったけど、こんなにいろんな人に助けてもらった年はない、というくらいたくさんの人に助けてもらって。(少しずつ、人への頼り方を覚えたって感じかな)
本業である、高校教師としてのわたしと、それ以外の活動について。
大きく4つのトピックに分けて、振り返っていきたいと思います。
1.3年間担任してきた学年の生徒たちが卒業した
24歳で初めて担任を持って、早3年。
「あれもこれも伝えなきゃ!」とバタバタしていた1学年の担任の時(2016年)。
「進路相談に乗るのが、わたしでいいんだろうか…」といつもヤキモキしていた2学年の担任の時(2017年)。クラスの子だけでなく、学年のあらゆる子どもたちの相談を聞いていて、「やりたいことがある人が一番強いんだから、どんな反対にあおうがやりたいなら貫いて!」と言っているうちに、わたしの中でも心境に変化があったのがこの頃。
「大学受験の経験ないし、受験生の担任なんて大丈夫!?」と思いながら、自分も必死で首都圏の大学について調べ、みんなと一緒に受験勉強をしていた3学年の担任の時(2018年)。(もはや上位層の子たちはわたしよりも優秀でしたね…)
そして、教員人生の中で一番忙しくなるであろう3年の担任の時に、『企画でメシを食っていく』という企画の講座に通う決意をし、寝ても覚めても企画のことを考えていた半年でもありました。
そして年が明けて、3月。
3年間見続けてきた生徒たちが、無事に卒業しました。
1−5も2−6も3−2も、軽音部もチア部も、学年のみんなも、一人10個は良いところ言えるぐらいに、一人残らずだいすきでかけがえのない愛しい人たちだったから、卒業してしまって寂しさもひとしお。
(今年、どうしても辛くて辛くて何も手につかない時、卒業アルバムを見てはボロボロ泣いた夜もあったくらい…笑)
▼ヘアセットの人には「大学の卒業式、早くない…?」
タクシーの運転手さんには「最近の高校生は、袴で卒業式に出るんですねえ」
と言われてしまった童顔極まりないわたし(26)
部活も行事も熱心で土曜授業もあり、ほとんど休みなんてなかった4年間でしたが、ブラックだとは思えないくらいに楽しい日々でした。
それは、ひとえに子どもたちの笑顔のおかげ。8つしか年が変わらなくて、伝えられることがそんなにたくさんあるわけではなかったけれど、とてもよく慕ってくれていて、"一緒により良い人生を見つけていく"感がありました。
クラスの子たちには、国語科の教員らしく、一人一冊おすすめの本のセレクトをして、卒業式の日に39人分手紙を書いて送ったりもしたな…
(『メモの魔力』をオススメした子からは、ちょうど前田さんがTV出演するタイミングと重なって「オススメされた本の人TVに出てます!!」とか伝えられたりして、嬉しかったな〜)
最近、卒業生たちとごはんに行く機会があって色々話を聞いていると、大学でやりたいことが見つかった人、このまま大学を続けるか迷っている人など様々。
卒業してからもまたこうして対等な関係で会えることが、何より嬉しいなあと思います。
また来年、20歳になる時みんなに会えるといいなあ。
2.異動と、異動先での日々のこと
4月、移動になり、新しい学校での勤務がスタートしました。
何度かnoteにも書いているので知ってくれている人もいるかもしれないけれど、現在の勤務校はいわゆる「教育困難校」。皆さんの聞き馴染みのある言葉でいうと、「底辺校」と呼ばれるところです。
▼4月、始まってすぐに書いたSOS
▼二学期が始まって、少しして書いたnote
家庭環境の複雑さや小中学校で受けてきた扱いから、大人への不信感を募らせる子ども達が多く、指導は困難を極めています。
幸いにも、自分の担当クラスの子どもたちとはどうにかうまく信頼関係が築けているのだけれど、それでもたくさんのヘイトや悪口が飛び交う教室は居心地の良いものではなく。
いつも笑顔だった同僚が急に休職したこともあり、いつ心を病んでしまうかわからない不安と戦いながら、何とか学校に行っている状態です。まあ、笑えるうちは大丈夫かなあ。
同時にベテランの方々の諸々のアップデートの遅さには辟易していて、これでは子どもたちと対等に向き合えないわ…と思ったりもして。
喫煙・万引き・タイマン・SNSへの不適切な投稿・いじめなど、ありとあらゆる生徒指導案件がある中で(インスタのストーリーはしばしば喫煙行為や悪口が上げられることがあり、揉め事の発端になりやすいのですが)、
「インスタグラムって、動画の投稿もできるんですか?」
「ストーリーっていう1日で消えるものがあるらしいんです」
「3万円もするイヤホンが本当に存在するんですか?」(AirPods Proについて)
という会話がなされる職員室にいると辟易せざるを得ないというか、世は令和だというのに平成はおろか昭和を生きていらっしゃるのですか?と宣いたくなるような方が多くて、いくら教育施策を講じようが肝心の「人」がこれなら、うまくいくはずないよなあ、と思ったりしています…。
JKたちはもう、インスタのメッセージで事足りるからLINEを開かなかったりするくらいなのに、大人はようやくLINEの仕組みに慣れてきたくらいの感覚。
(当然、自校では大学受験をする生徒がいないので、英語の外部利用検定のあれこれや記述式試験のあれこれの情報は全く入って来ず、疎い人は本当に何にも知らない様子…)
つべこべ言っても仕方がないので、わたしができるだけのことはする。生徒に向き合う。大人は変えられないから、環境を変えるしかないかなあ。
3.言葉の企画と「ことばの日」について
去年通っていた「企画メシ」に引き続いて、「言葉の企画」に通い始めたのが5月18日のこと。
主催の阿部さんから「一生忘れられない経験を企画してください」という課題をいただき、70人全員に手紙を書いたのがこの時。
去年企画メシに通っていた時にはできなかった、集団への貢献を意識して、阿部さんから学ぶだけでなく「みんなから学ぶ」というのをずっと念頭に置いて参加していました。
そして、この「言葉の企画」をきっかけにできた「ことばの日」という記念日。
ミーティングを通してじわじわと仲が深まった、言葉の企画の仲間たちはかけがえのない友人に。
こんなに真面目なのにワクワクする密度の濃いミーティングは初めてで、これからことばの日をもっともっと広めるべく活動するのが楽しみです。
11月3日の企画祭では、記念日の企画として"「ことばの日」ができあがるまで"についてのトークイベントを実施。現在、来年の5月18日に向けての施策を考え中です。乞うご期待…!
4.箕輪編集室での活動と出会いのこと
昨年10月に企画メシでの学びを終え、入ったオンラインサロン「箕輪編集室」でしたが、本格的に活動を始めたのは今年の1月。
ライターチームに主軸を置き、「夕刊ミノ」の編集を皮切りに、まいち(篠原舞)さんの「ライターゼミ」、「BRUTUS book in book」制作や「24時間で一冊の本を作る、ギフトのあけ方プロジェクト」など大きなプロジェクトに関わらせていただくことができ、ただ教員をやっているだけでは体験できない貴重な経験をすることができました。
こうやってみんなでものづくりをすることが、何より楽しいなあと気づくきっかけにもなり、これからどうしようかなあと考えているところです。
また、horeru.comというホストのメディアでは、一条ヒカルさんが掲げる「ホストのイメージを変えていきたい」という目標のもと、ビジネスパーソンとの対談インタビューにも携わりました。ライターチームの先輩方の多大なるサポート&フォローのもと、もともとファンだったぼくりりくん(現たなかです さん)と一条さんとの対談で初のインタビューを果たすことができました。
そして、グラフィックレコーディングを始めたのも今年のこと。
様々なイベントのグラフィックレポートを担当させてもらうことができ、"楽しんで描いているだけなのに人のためになるって最高!"って思ったり。
▼LINEのカンファレンスにお邪魔しました!
▼松永さんの著書『情熱と戦略で仕事を作る』を一冊まるまるグラレポしました
「わたしって意外と図式化得意じゃない…?」「圧倒的に文字優位だから、もっとイラスト力を向上しよう…!」という気づきも。
教員として日々黒板に字を書いていることもあり、読みやすい字は意外と需要があるんだなあ、と思ったりもしました。
手書き×○○の需要は意外とあると思っていて(わたしはプリクラの落書きが得意なタイプ、笑)来年はフォトレコなどにも挑戦したいなあと思っています。デザインも学びたいな。
さらに、渡辺佳恵さんの「わたし革命塾」の立ち上げに携わることになったのも、箕輪編集室での出会いがきっかけでした。
仕事も恋愛も趣味もすべて充実した人生を歩めるように、マインドから変えていく「わたし革命塾」。
この活動をきっかけに、さらに充実した人生を歩めるようになればいいなと思います。てゆーか、する。
終わりに
色々あったけれど、総じて「人」に恵まれた一年でした。たくさんチャンスをもらって、下駄を履かせてもらって。
新たな出会いもたくさんあり、今頻繁に顔を合わせている人たちのほとんどが今年出会った人で、一緒にいて心地よくて尊敬する人ばかり周りにいてくれて、本当に感謝しかないです。
口癖が「嬉しい!最高!すき!」になったのも、本当にだいすきな人たちが周りに居てくれるからだろうな。
この週1で必ずnoteを更新するweb交換日記コミュニティ「 #ノートの切れはし 」のみんなと仲良くなったのも今年。
こんなに、何でも相談できて、けれど頼りすぎず入れ込みすぎず助け合える共助コミュニティが持てるなんて、想像もしていませんでした。
(年末、財布を盗まれてクレカ140万切られた時も助けてくれて本当に感謝しています…!本当にみんながいなかったら気が動転して立ち直れなかった…)
来年もまた更にコミュニティを拡げて、新しい人に出会いながら既存の縁も大切にしつつ、みんなに恩返しできる年にしたいなと思います。
1年間本当にありがとうございました。関わってくれた全ての人に感謝します♡
みなさまよいお年を!