Mari Kawachi

’93 高校教師(国語)▷コンサル▷ディレクター(美容) 関心事:教育、ことば、若者…

Mari Kawachi

’93 高校教師(国語)▷コンサル▷ディレクター(美容) 関心事:教育、ことば、若者文化、音楽、映画、舞台、ファッション ことばを蔑ろにしない人がすき。

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この人が前を歩いていてくれるから、

彼女に出会ったのは、中学2年生の暮れのこと。最初は、こんなに好きになると思わなかった。追いかけて、もう12年になる。 彼女の名前は、菅野結以(かんのゆい)さん。モデル・ラジオパーソナリティなど多方面で活躍されている人。 菅野結以 1987年10月6日生まれ、モデル。popteenの専属モデルを経てpop sister、LARME専属モデルになる。現在、アパレルブランドCrayme,ディレクター、TOKYO FM「Radio Dragon -next-」でパーソナリティを務め

    • 本を贈ることは、心を贈ること。

      ある人の愛読書を読むということは、その人の心に触れることに近いと思う。 何が琴線に触れて、どこが印象に残って、どうしてその本が大切なのかということを紐解くと、その人のことをより深く知ることができるような気がする。 だから事あるごとに好きな本をたずねまわって、薦めてもらったものはなるべく読むようにしている。 2021年5月18日。 5月18日は、ことばの日。 『ことばの日』とは、『言葉の企画2019』という連続講座に集ったみんなでつくった、大切な記念日だ。 ”一生忘れられ

      • ジャンルの切れ目は縁の切れ目、と言うけれど

        『花束みたいな恋をした』を観た。あらすじをざっくりまとめると、好きなものがたまたま一致したことをきっかけに急速に仲良くなった2人の、恋の始まりから終わりまでの5年間を綴った物語。 直接的な感想は一旦置いておいて、個人的な話を残したい。ネタバレを含む可能性があるので、未観賞の方はお気をつけて。 色々と身につまされる思いだった。なぜならわたしは、すきなものが少し被っているというだけで相手の感性をすきになり、波長が合うことがわかると相手ごとすきになってしまうことがあるタイプだから

        • 年の瀬

          2月末ぐらいから、新型ウイルスの出現で世界中がパニックになった2020年、もう生き延びているだけで100点満点だとさえ思える。わたし個人の話でいえば、転職したことによって人生が180度変わって、世の中の見え方が一変した。まとめられないこともたくさんあるけれど、やっぱり苦しいことの方が多い一年だった。 選んだ道を正解にする、転職 ”選んだ道を正解にする”と決めて、次の仕事も決まっていないのに退職を申し出た2月末日。ちょうど全国一斉休校初日で今後の不安もある中、安定を捨てて身

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        • 『#ノートの切れはし』
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          15本
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          6本
        • 琴線日記
          3本
        • 企画でメシを食っていく
          3本

        記事

          夢を叶えることと、その先にある生活のこと

          わたしにとっていちばん大切なのは、納得のいく毎日の「生活」を送ることなのだ。と気づいたのは最近のこと。転職が大きな転機としてもちろんあって、同時に自粛生活が始まって、急に毎日自分と向き合う日々が始まった。 ここ数日、大森靖子ちゃんのZOCのインタビューを聞いていたから、靖子ちゃんっぽい文章になっているけど許してね。(あと今ブレイディみかこさんの本も読んでるから、それも混ざってるかも〜読んでいる本や見ているものの文体に引きずられがち) 1日が納得いく形で終えられていないと、

          夢を叶えることと、その先にある生活のこと

          わたしが手紙を書く理由

          超絶ハッピーなことがあったので報告させて欲しい! わたしは、川上未映子さんという小説家・文筆家の方がだいすきで、とくに『すべて真夜中の恋人たち』という作品の文体がほんとにほんとにすきで、リスペクトしている。(ひらがなと漢字の比率がわたし的に完璧だとおもうのだ) 企画メシ2018に通っていたとき、スタイリストの伊賀大介さんが、「友人に子どもが生まれるとき、『きみは赤ちゃん』(川上未映子著)を贈っている」と言っていたので、それは名案!と思いわたしも贈ることにしている。この『き

          わたしが手紙を書く理由

          考えがまとまらない最近のこと。

          最近、切れはしの更新をサボっている。 日々思うことはあるのだけれど、考えがまとまらないな、と思いながらねむり、また朝が来る。 リセット癖の強いわたしは、寝て起きると割となんでも忘れてしまえる便利な頭を持っていて、365日365回リセットできることに感謝して、またいちにちが始まる。 新しい仕事に就いて2ヶ月、まだまだ慣れられそうにない。お給料をもらいながら学ばせてもらえる環境に感謝しつつも、”こんなことも知らずに生きてきたのか”と絶望する日も少なくない。調子のいい日は”新しく

          考えがまとまらない最近のこと。

          最愛の友人たちを紹介します

          出会ってからはや12年、高校生活のほとんどを一緒に過ごしたバトン部のみんな。家族よりも多くの時間を共有していた彼女たちは、何年ぶりに会っても全く"久しぶり感"がなく、「ほんとに変わらないね~」がまるでわたし達の合言葉のよう。 たったの6人、されど皆多忙で予定が合わず、6人全員集まれることはほぼないと言っても過言ではない。誰かが旅行に行っていたり、講義が入っていたり、先約があったり、理由はさまざまなのだけど、誰かが結婚式でもしない限りほんと揃わない。 「おばあちゃんになった

          最愛の友人たちを紹介します

          だいすきだった友人と、お寿司屋さんのこと

          外出自粛が叫ばれるようになって約ひと月、あんなにも人で溢れていた渋谷の街は、わずかに通勤する人々と忙しなく自転車を漕いでいるUber Eatsの配達のひとがまばらにいる程度で、どこもお店がやっておらず閑散としている。 気軽に人と会えなくなって、飲食店にも行けなくなって。 SNS上では、テイクアウトに切り替えるお店や通販を始めるお店、耐えられなくて閉店するお店などさまざま散見されて、日に日に深刻さを増していく様子が伺える。 仕事柄、ファッション雑誌を読む時間が増えたのだけれ

          だいすきだった友人と、お寿司屋さんのこと

          もしかしてわたしの〇〇、低すぎ…?

          ズボラなわたしに失望しないひとだけ読んでほしい。 転職して約ひと月、そして世の中が一変して約ひと月。わたしの生活も一変した。 ・世の中知らなすぎ問題 今まで本当にニュースとか世の中の出来事とかぼーっと読み飛ばしてきたんだなあと思ったのが、4月頭。 世の中の流れを読んで「本当に読者が求めているコンテンツは何か?」を考える日々。企画職になり、ものすごい量のニュースを毎日インプットするようになった。新聞やネットニュースだけでなく、コンビニのJKの会話に耳をすましたり、バズってる

          もしかしてわたしの〇〇、低すぎ…?

          先生、辞めました

          2020年3月31日、わたしは5年間続けた公立高校の教師を辞める。 新規採用から5年間で中堅校と困難校の2校を経験し、そのうち3年間は持ち上がりで学級担任を担当させてもらうことができた。 近年「ブラックだ」とか「やりがい搾取だ」とか、教員間のいじめだとか、ネガティブなことばかりが叫ばれている教育界だけれど、わたしは決してネガティブな理由で辞めるわけではないことを記しておきたい。 高校教師は、楽しい。 確かに、授業の他に行事も部活動も保護者対応もその他細々とした雑務も多いか

          先生、辞めました

          「洗脳」

          最近のわたしはと言えば、立て続きにフィクションを摂取している。 グロいのとホラーが苦手なのに『ミッドサマー』を観たり、ずっと読みたかったけど読みきれていなかった『サラバ!(西加奈子)』と『夏物語(川上未映子)』を読んだり。 (どちらもちょう良かったし、『夏物語』の話は『ふがいない僕は空を見た(窪美澄)』とかと併せてまたどこかでしたい) 疲れた時はフィクションに限る。人に会って回復することもあるけど、ひとりの時間もないと死んじゃうタイプなので、最近はひとりの世界におこもりして

          「洗脳」

          ことばで人に会いに行く、心をつかむ超言葉術

          阿部広太郎さんは、パワースポットみたいな人だ。 初めて阿部さんのことを知ったのは、2016年の夏、恵比寿の『感想文庫』の時。 そして、縁あって通い始めた『企画でメシを食っていく2018』そして『言葉の企画2019』。 どちらも、阿部さんの言葉のスキルや「伝える」力、企画力を学ぶぞ!と意気込んで通っていたのだけれど、いつの間にかいつでも励ましあえるワクワクする仲間たちと繋がる、わたしにとってのひとつの居場所になっていた。 阿部さんの周りには、阿部さんと同じくらいの熱量を持っ

          ことばで人に会いに行く、心をつかむ超言葉術

          卒業式の裏側

          今日は勤務先の卒業式だった。 あいにくの新型コロナウイルスのせいで、全員マスク着用、保護者も来賓も来ない、生徒だけの卒業式。 少し寂しさも残る中、これだけの自粛ムードの中で卒業式ができたこと、一人一人呼名されたこと、本当によかったなと思う。 2019年3月8日。わたしは人生で初めての、「卒業生」を出した。 初めての担任、初めての受験生、とにかく初めてのことだらけでほぼずっとパニックに陥っていたのだけれど、一年の時を経た今、振り返ってみたいなあと思う。 5000字超になってし

          卒業式の裏側

          27歳と1日目

          2月28日で、27歳になった。 27歳といえば、母がわたしを産んだ歳でもある。 そして、わたしのだいすきなお仕事マンガ、『サプリ』の主人公、藤井ミナミの年齢でもあり、とうとう追いついてしまったなあ…という気持ちでいっぱい。 歳を重ねるごとに、読んできた漫画の主人公の年齢を超えてしまう。 26になった時は、『砂時計』の杏が最後に大悟と結ばれる年齢になってしまった!と思って、ロケ地である島根・鳥取に旅行に出かけたりもした。 もともと、作者のおかざき真里さんと名前が同じだ〜!と

          27歳と1日目

          「ふれるというのは、むずかしい状態です」

          冬の空気がすきだ。 ピリピリするほど張り詰めた寒さで朝を満たしている、静謐な空気がすき。 わたしにとって、2番目に苦手な「早起き」。 今日は仕事のため、やむをえず5時過ぎに身体を叩き起こし、眠い目をこすりながら家を出た。 6時台の空は紫からオレンジにかけて美しいグラデーションを見せていて、空は表情豊かだなあ、なんて思う。 冬になると、絶対に読み返したくなるだいすきな一冊がある。 真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。 それは、きっと、真夜中には世界が半分になる

          「ふれるというのは、むずかしい状態です」