台湾新発見 第2回:台湾は朝食文化先進国!
小飛
こんにちは!小飛です。
台湾といえば、美味しいグルメが魅力ですよね!
夜市が有名な台湾ですが、実は朝食屋さんもかなり発展していることをご存知でしょうか?
そこで、今回は台湾の朝食文化について紹介します。
・なぜ台湾で朝食屋さんが発展したのか?
まず初めに台湾で朝食屋さんが発展していった経緯について紹介します。
農業の盛んだった1950年代頃までは台湾でもお家で朝ごはんを済ませることが普通でした。1960年代以降、産業の中心が農業から工業へと変化し、共働き世帯がどんどん増えていきました。
慌ただしい毎日の中、朝ご飯を作る時間の無くなった人々の需求を満たすため、「早餐店[ザゥツァンディエン]」(朝食屋さん)が多く出来るようになったのでした。
・台湾人が「早餐店」を好んで利用する5つの理由
日本でもランチやディナーで外食することは多いかと思いますが、台湾では朝食を含め、3食すべて、しかも毎日外食で済ませることは普通です。
そんな台湾人が「早餐店」を好む5つの理由を紹介します。
・どんな朝食屋さんがある?
台湾人に愛され発展してきた早餐店ですが、ここからは具体的にはどのような料理があるのか、台湾の定番朝食を紹介します。
早餐店で提供される料理は大きく3種類に分けられます。
・台湾発祥の朝食
・中国由来の朝食
・外国由来の朝食
▶台湾発祥の朝食
農業時代、一日中働く農民が体力を維持するために食べていたご飯は米食が中心でした。朝食はご飯やお粥、温かいスープなどで、そのような食文化から食されてきた台湾の伝統的な朝食には次のようなものがあります。
・肉燥飯(煮込み豚肉のそぼろご飯)
・碗粿(ライスプリン)
・菜粽(ピーナッツ入りちまき)
・肉羹湯(肉団子スープ)
・虱目魚粥(サバヒー粥)
・牛肉湯(牛肉スープ)
・飯糰(台湾おにぎり)
・米糕(おこわ)
▶中国由来の朝食
第二次世界大戦後、中国から大勢の国民党の人々が台湾に移り住みました。その結果、中国北部の伝統料理である麺食(小麦粉を使った料理)文化を台湾にもたらしました。
代表的な朝食は次のようなものがあります。
・燒餅油條(揚げパン挟みパン)
・蛋餅(たまご巻きクレープ)
・豆漿(甘口の豆乳)
・鹹豆漿(塩味の豆乳スープ)
・肉包(肉まん)
・小籠包
▶外国由来の朝食
日本統治時代や米軍が滞在した時に珈琲館や洋食レストランができましたが、当時は高級であったため普及しませんでした。
1980年ごろ「美而美」という早餐店はサンドイッチやハンバーガーなどを販売し、安さと速さを売りに、庶民に歓迎されました。
さらに、時代が変わって人々の生活リズムが速くなるにつれ、外国由来の早餐店が普及するようになりました。
最後に
台湾の朝食屋さんの魅力は伝わりましたか?
朝食文化の発展には台湾人のライフスタイルの変化が背景にありました。「安い、速い、美味い」といった良いこと尽くめの早餐店は、台湾人の生活の一部となっています。
最近では日本でも台湾の早餐店を見かけるようになってきましたね。見かけたらぜひ立ち寄ってみて下さい!
そして、台湾に旅行できるようになったら、ぜひ早起きして本場の早餐店を楽しんでくださいね!
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楽しみながら台湾語や台湾中国語を学べます。
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