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◆心強い仲間の存在(師匠編)

便利屋として開業届を出して5年
夫はこの町の便利屋さんとして名を馳せていると言っても過言ではない。

そう地元界隈で 夫はちょっとした有名人だ

地元を愛し、人と関わり続け、便利屋さんとして根を張ると決めた
大好きなこの町

今、フランチャイズに加盟しないでお仕事ができているのは
ちょっとした秘訣がある


◆便利屋として開業した当初
夫はフランチャイズに加盟するつもりでいた。

それはそうだろう
会社員として15年働き、副業として 便利屋さんのお手伝いを数年やってきたが
会社を辞めて急に”便利屋”と名乗ったところで
自分の看板だけで仕事が取れるわけもなく、不安で仕方ない…

これは独立・開業する誰もが懸念することだろう。

便利屋さんのフランチャイズに入っていたTさん(仮)
その方の下でお手伝いを数年こなす中
副業だった便利屋に活路を見出すことになった夫だが

そこで現在の師匠と尊敬するEさん(仮)と出会うことになったのだ



◆お兄さん的な存在だったEさん

Eさん(仮)も同社のフランチャイズで便利屋を営んでいた

その繋がりでTさん(仮)のお仕事に応援でくることが多く
同じ現場になる度に夫と親交を深めたていったそうだ

そしていよいよ便利屋で開業を!と思い立ち
頼りにしていたEさん(仮)の傘下で 共に働く決意をした

これで安心だ。。。
そう思っていた矢先 事件は起こった

勇み足になっていた夫の フランチャイズ加盟の段取りを踏み間違えるというミスによりブラックリスト入り・・・加盟する未来は途絶えた。

絶望した。
だってフランチャイズ以外に自分が便利屋を名乗ってやっていくなんで想像出来なかったから

私たち夫婦は子供が産まれて間もなく
こんなことになってしまい 子育ても、家のお金のことも前途多難でお先真っ暗。

私は複雑な心中を隠し、必死に夫を慰めたけれど なかなか立ち直れなかったようだ。



◆夫に手を差し伸べたのは・・・

「別にフランチャイズにこだわらなくたってじゃない」
絶望した夫を支えてくれたのはEさん(仮)だった

傘下に入って働く予定だった
本当だったら凡ミスを責められても仕方がないのに…

「お仕事がないうちは紹介してあげるから」と
夫に仕事を振り続け、前までと変わらない姿勢で接してくれた

Eさん(仮)は協力関係にあるSさん(仮)にも夫を紹介してくれ
そこでもまた仕事を頂けるようになった

新入りを面倒見てくれる便利屋の先輩たち
夫は いつ、どんな依頼でも頂いた仕事には一生懸命応えた

そんな風にして1年が経過する頃
夫は自分を”便利屋さん”だと自然と名乗れるようになっていた



◆縁と恩のお陰様でここまでやってこれました

たくさんの経験を積ませてもらい
いつの間にか夫は 便利屋さんとして自信がついていた。

生まれ育った町の人にも 行きつけの呑み屋でも、今の仕事を胸を張って語れるようになって、今度はそれを聞きつけた身近な人々が
「こんなことできる?」と話を振ってくれるようになった。
飲食店のオーナーも、建設業を営む知人も、ご近所の奥様も友人も…

仕事の機会をくれた地元の人々に感謝し また打ち込んでいった

地道な繰り返しだった、そう夫は語る
一歩踏み出すきっかけをくれたEさんを師と仰ぐ(その理由は他にもあるので次回紹介)
そしてここまで縁をつないでくれた先輩方や地元の人々
皆さんには感謝してもしきれない…

今では 自分の看板でお仕事が入ってくるところまできた

それでも 初心を忘れてはいない
あの頃を支えてくれたお客さまとの繋がりを今も大切にしている


~便利屋夫をこれからも宜しくお願いいたします~











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