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Twitter(エックス)が突然凍結されました😱なんでだー
pajiroで朝食を
「枝分かれした鎖
ちぎれた一欠片
時を知らねば
2度と交わらぬ……か」
Sekkaは小さな紙切れに書かれた文字を読み上げる。そのまま紙をひらひらさせながら持ち主であるDaisyに返した。
「で、これが一体なんだっていうの?」
「僕はね、ヒントだと思ったんだよ」
Daisyは眼鏡をクイっと上げる仕草をするが鼻の上に眼鏡はない。おそらく元々は眼鏡っ子だったのだろうと皆が思考の片隅で思う。
「ど
第十二話 地方在住神主が転生してメタバース空間の女子高生になった件(Daisy編②)
「見つけた!!二人とも、ちょっと聞いてくれ……!!」
ーー
たまらなく家族に会いたくなり気づいたら先ほどまでいたラーメン屋から飛び出し走っていた。
子どもが3人もいると大抵寝る際は誰かに蹴られるし、腹や胸や頭の上にまで容赦なくのしかかられる。寝苦しくて嫌になることもたびたびあるけれど今はその感覚が恋しい。
むちむちした手足を触りながら乳臭い寝息を嗅ぎながら眠りにつくあの感覚をまた味わいたい…
第十一話 お笑い芸人が転生してメタバース空間の女子高生になった件(Erica編②)
「オッサンじゃねーし」
きっと本当に彼女はオッサンではないのだろう。少々ガサツではあるけれども、本当のオッサンであればおそらくしないであろうちょっとした女性的な所作ーー前髪を撫でつけたり、髪をスッと耳にかけたりーーからそう感じ取った。
「まだ気にしてんの?仲良くしようぜ、オッサン同士!」
「うるさいなぁ……」
これからどれぐらいの付き合いになるのかまだ分からない間柄だ。女性として変に意識して
第十話 ガールズバンドのギターボーカルが転生してメタバース空間の女子高生になった件(Victoria編②)
「オッサンじゃねーし」
そうは思いつつもそこまで悪い気はしていなかった。
もともと女扱いをされるのは苦手な性分だからかも知れない。
先ほどまで頭の上にかけていたNoggleという名称のメガネを今は外して手持ち無沙汰を解消するためにツルの部分をパタパタ開いたり閉じたりする。
「まだ気にしてんの?仲良くしようぜ、オッサン同士!」
「うるさいなぁ……」
私はEricaと共にpajiroから少し歩
第九話 青果市場の従業員が転生してメタバース空間の女子高生になった件(Azusa編②)
「自分の胸の内に聞いてみるのが一番いいかもね」
「組織や社会に不満を持った出来事を思い出してみるとヒントがあるかも知れない」
ーー
完全に眠りに落ちる前に耳元で囁かれたのかもしれなかった。Azusaの脳内には店主の言葉が残響のごとくこだましていた。
朝起きたら自分以外の誰かに生まれ変わりたいという願いが叶ってしまい、なぜだか女子高生になってしまった自分はラーメンを食べ、よくわからないDAO
第八話 弱小もやしマシマシ系ラーメン店の店長が転生してメタバース空間の女子高生になった件(Sekka編②)
「だお……ねぇ」
弟子入り目的でここに来たはずが、店主から思わぬ座学を受けた。
誰もいなくなった赤いカウンターに一人腰掛け水を飲み干す。
座学でははじめて耳にする単語がいくつも登場したので脳みそはすっかり疲れ切っていた。
「全然違う世界に来ちゃったもんだな……ラーメンがあるのが唯一の救いだわ」
ふと、座学での一場面を思い出す。
ーー
「自分の胸の内に聞いてみるのが一番いいかもね。組織や社
第七話 pajiroにて②
「おっと、申し遅れました。私はパジ。この世界で本物のDAOを作ろうとしているラーメンpajiroの店主です」
一瞬皆の間に静寂が流れる。
「えっと」
「その」
「なんというか……」
「DAOってなによ?」
「だお?」
5人ともキョトンとした顔でパジを見つめる。揃いも揃って頭の上にははてなマークが浮かんでいる。
「あー、やっぱりその質問くるよねー」
ガラガラガラ
どこからともなくビアンカ
第六話 pajiroにて①
「ここで働かせてください!!」
青い髪色の女子高生が勢いよく椅子から立ち上がる。立ち上がった反動でポニーテールの艶やかな髪がふわっと揺れた。真っ直ぐな瞳の先にはpajiroの店主・パジがいた。
元々静かだった店内により鋭い静寂が訪れる。
動じた様子なく最後の一杯を啜る者もいれば、チラリと横目を女子高生に向ける者、突然の大声に体をビクつかせ驚いた者、目の前の麺を消化するのに必死な者。その他客の
第五話 地方在住神主が転生してメタバース空間の女子高生になった件(Daisy編①)
それは突然のことだった。目が覚める前から自分が今までの自分ではないことが分かった。
「ううん……?」
神社の境内のような場所に自分は横たわっている。しかし、普段神主として管理している周辺のどの神社でもなかった。直感的ではあるが恐らくもっと、都会の真ん中のような場所。遠くで点滅する信号や大人数の足跡……自分の生まれ故郷には無い音。
森の木々がざわめく。不思議な既視感があるなと思ったら、学生の頃
第四話 お笑い芸人が転生してメタバース空間の女子高生になった件(Erica編①)
キャバクラで流行の感染症にかかってしまい、しばらくうなされていたのだが、気づいたら俺は女子高生になっていた。
「どゆこと?」
渋谷のファッションビルに映った自分をしげしげと眺めた。
ピンクの艶々とした髪。クリクリとした瞳。若々しい肌。女子高生の制服。
ぺたぺたと手をあてて確かめる。元の手はゴツゴツしていてこんなに華奢ではなかった。
「ほへぇぇぇ」
気が抜けた声を出しつつ空を仰ぐ。
目の前の
第三話 ガールズバンドのギターボーカルが転生してメタバース空間の女子高生になった件(Victoria編①)
風が吹くたびにくすんだミルクティー色の髪が舞い上がり、ビルの合間から差し込む夕焼けと重なりキラキラと光を飛び散らせている。綺麗だ。
「……ん?」
ちょっと待って。私は黒髪のショートヘアーのはずだよね。
そんな疑問が起爆剤となり目が覚めた。
ここは……渋谷?それともまだ夢の中かもしれない。
「あ、違う。多分死後の世界だ」
流行り病にかかってしまい絶望が一気に押し寄せて……大量の薬とお酒を飲
第二話 青果市場の従業員が転生してメタバース空間の女子高生になった件(Azusa編①)
朝起きたら自分以外の誰かに生まれ変わってますように。
そう願いながら眠りにつくのがイイダアズサの毎晩の日課だ。小学生ぐらいの頃からなんとなくそうしていた。東京に上京し青果市場に就職した今も変わらない自分の中の儀式。
「なんだこれ」
朝起きたら渋谷のような街にいて
自分は……可愛らしい女子高生になっていた。
仕事でヘトヘトになり気絶するかのように眠りについたのが記憶の最後。なので前触れや心当
第一話 弱小もやしマシマシ系ラーメン店の店長が転生してメタバース空間の女子高生になった件(Sekka編①)
「散々だなぁ…」
ワンルーム4畳半のボロいアパートに自分の声がこだまする。
流行中の感染症についにかかってしまった。
身体のあちこちがしんどいし頭がぼうっとする。こんなに熱を出したのは小学生以来かもしれない。
飲み物が欲しくて枕の上に手を伸ばすが、彼女に渡すはずだった指輪の入れ物に手がぶつかる。
「はぁ……」
俺はしがないラーメン屋の雇われ新米店長。この指輪はあくせく働き貯金したお金で買っ
わたしはわたしのアルゴリズムで生きる
10年後ぐらいの未来。バスタブでワニ浴をしながら、防水のスマートグラスで読書にひたひたになるのが夢。