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寛容であることと、意思表示をすること(婚姻関係にある相手の呼び名について)。

6月19日(水) 夜

この、猫のおててないないかわいくて好き。

今日は、友人と話したある話をきっかけに書いてみようと思います。

これから書く内容は、今、それを使っている人を糾弾する目的は一切ありません。全員が同じ思考になる世の中ほど危ないものはないと思ってもいます。誰かを排除したり否定する目的も全くありません。ただ、自分の持っている違和感や疑問について、同じように感じている人が周りにもいること、他者に対して寛容でいることと、自分の意思を表示することは両立できると思っていることから書いてみようと思います。
私は相変わらず世界を変えようなんて思っていないけど、思っていることを発することはやめたくありません。

内容は「夫・妻の呼び方」についてです。
少し前にも書いた気がするけど、フェミニズムを知ってからというもの、「ご主人」「奥さん」という言い方を、本当にしたくない。
その呼び方がなんで嫌なのか説明できる以前から、結婚している女性が「うちの主人が…」と話すのに違和感があった。何か変だな、くらいだし口に出すと「結婚していないからひがんでいるんじゃ…」とか思われそうで口には出さなかった。

疑問がたくさんある。
「ご主人」と聞いて、浮かぶ性別は何だろうか?
「奥さん」と聞いて浮かぶ性別は?
大方の人が思い浮かべる性別は同じだと思う。
じゃあ、何で男性が「ご主人」なの?
もし、その家の財政を支えているのが妻だったとしてもそう呼ぶ?
何で、妻は「奥」なの?妻は奥にいるのが正解なの?

こういう疑問に対して、投げかけられがちなのが、
「いや、意味とか考えなくてよくない?ただの呼び名だから。」
それもそうだと思う。けどその呼び方の向こうにみえる主従関係のようなものに違和感がぬぐえない。
今日友人と話していたのは、「主人」「奥さん」と呼び合っているパートナー関係にある人たちの中にも主従関係などなく、本当にただの呼び名であって対等である間柄の人たちも多いだろうということ。その場合、その言葉はただの呼び名なんだと思う。けど、同じように一部には主従関係のようなものが実際あると思う。私の親世代なんてまさしくそう。子供のころ、父親が仕事関係の人に対して母を「かないです。」って紹介していた時、「かない?」と聞いたことない言葉に戸惑ったのを覚えている。「かない」は「家内」。家の内と書いて「家内」。「奥さん」と同じような違和感がある。
話を戻すと、お互いを「夫」「妻」と呼ぶ関係性に主従関係はあまり見えない。男女平等というなら、こちらがふさわしいのではないか。
よく、日本はまだまだ男女平等ではない、とう話の文脈で「いやいや、うちは奥さんの方が強くて…」なんていう男性がいるけれど、尻に敷かれているというその方に、ぜひ家の事をどれくらいやられているか伺ってみたい。もし、本当に日本が男女平等というのなら、なぜ今年も日本のジェンダーギャップ指数が118位でG7最下位なのか。説明してもらいたい。

【ジェンダーギャップ指数】日本、2024年は世界118位で低迷続く 政治・経済に課題:朝日新聞SDGs ACTION! (asahi.com)

男女平等の話で続けてみる。
「女性役員や政治家を増やそう!」という声に対して、「男性とか女性ではなくて、実力のある人が役割を担えばいいんじゃない?」とか、「女性の中には出世したくない人だっているのに。」みたいな声が出る。
前者に対しては、女性が出世しづらい社会の仕組みになっているから同じ実力があってもそこに行けない人がいること、じゃあ、今出世している男性皆が実力でそこにたどり着いたのかということを考えてほしいなと感じる。二世や居眠りであふれかえった国会の様子を見て、実力を感じるだろうか。
後者に対しては、男性のなかにだって出世したくない人がいるかもしれない可能性を考えてみたい。男だから稼がないといけないという先入観から、自分が出世したいかしたくないか以前にその道を選ぶ人は少なくないように思う。
こういう発言は女性からのものも少なくないように感じる。ぜひ、自分の中にミソジニー(=女性蔑視)がないか点検してみてほしい。私も20代の頃を振り返ると、ミソジニーめっちゃ抱えてたから。

連れ合い(この呼び方好き)の呼び方から、派生しすぎたかもしれないけれど、「主人」「奥さん」の呼び名を見直すことから変えていけることもあるんじゃないかと本気で思う。
そういう私も、関係性が構築されていない相手のお連れ合いのことは「ご主人」「旦那さん(これもパトロン的な要素があるので主従関係が含まれる)」「奥さん」「奥様」と呼ぶことがある。
何でかって耳なじみがあるから。聞き慣れていれるから。関係性を築いている途中の相手を驚かせたくないという気持ちからそうする。
だから、新しい呼び方になじみを持たせればいいと思う。
たまに私も「夫さん」「妻さん」「お連れ合い」なんて相手のパートナーのことを呼んでみるけど、自分自身もまだ耳なじみがないのでちょっとソワソワする。けど違和感はないから心は擦り減らない。これからも楽しんでチャレンジしていきたい。
それから選択的夫婦別姓・同性婚はやく通ってくれ。婚姻制度から変えてもらえたら、変化のスピードは加速すると思う。ジェンダーギャップ指数の話に戻るけど、日本はこのままだと男女平等になるのが134年後だって。みんな死んじゃってる。

女性が残業していると「お子さん誰がみているの?」と聞かれる。
男性が残業してもそんな事言われない。妻がみているから。
夫が子供をみていて妻が外に出ていると「いい旦那さんね」と言われる。
子育てをする夫が少ないからだ。
都知事選で女性候補が並ぶと「女の闘い」と言われる。
男性候補が並んでも「男の闘い」とは言われない。女はそうやって勝手に対立させられる。そこからミソジニーが生まれる。女性は子供を産む機能がついているから、差異が生まれやすく、対立させやすい。

そうじゃない社会が見てみたい。
自分が誰かと暮らすことになった時にもこの話はぜひしたいと思う。

呼び名への違和感から、そんなことを考えた一日でした。
「言っても何も変わらないよ。」「そんなこと問題じゃないよ。」という声が聞こえてきそう(自分の頭の中にいる過去に10/0の考えだった自分もそう言ってくる)。だけど、そういうことじゃない。
変わる変わらないじゃなくて、言うこと、意思表示することをやめられないし、やめたくない。

学びを続けていきます。

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