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#25 心のずーっと奥の方

こんにちわ。id_butterです。

人生で最高に不幸な時に恋に落ちた話 の25話目です。
急にインナーチャイルドの話、です。


前々回前回、別れる部分についてくどくど書いた。
自分としては、書ききったつもりでいた。
それなのに。
なんだろう、書き足りない感覚が残っていた。

ふとした瞬間に涙が止まらなくなる。
夫にも結婚生活にも全く未練がない、夫がいない家は広々として空気がよく、体調もすこぶるよい、自由ってこんなに心地いいんだと思ってみたり、子どももかわいい、それなのに。
例えば、#13 優しくなんかならないで でも書いたヒグチアイさんがうたう「縁」の1フレーズを聞いただけで、号泣してしまう。

まったく心あたりがないが、わたしは傷ついているらしい。
わたしには傷つく資格なんかないような気がした。
だって、色々あったとはいえ、離婚すると決めたのはわたしなのだから。
納得が行かなかった。

そんな中、20年前に父親に言われた台詞が脳裏にぽーんと蘇った。

「お前は家族を捨てるのか。」

なんで、こんなこと急に思い出すのかな。
意味がわからない。

意味がわかったのは、【有料級】10/19まで絶対にした方がいいブロック解除とは?インナーチャイルドヒーリングは水星逆行の今がチャンス!という動画を見た時だ。

そうなのだ。
わたしが家を捨てるのは、人生で2回目なのだった。
1回目の時と今、わたしは同じことを思っていた。

わたしは、愛されてなんかいなかった
もう、疲れた
愛されたくて、愛そうと思って、注いでも注いでもいっぱいにならない
わたしの中は、もうなんにも入ってない
空っぽだ
でも、そんなわたしにも気づかない
もう、逃げるしかない
だって、これ以上ちょうだいっていわれても、あげるものなんか何もない

父も母も夫も、みんな一緒だ。
なにかをとろうとばかりして、与えることをしない。
わたしのことなんか本当はどうでもいいくせに、わたしから常に何かをとろうとしている。
だから、文句を言うのだ。
愛情を、自由を、喜びを、わたしの中からすべて奪おうとする。
食べても食べてもお腹いっぱいにならないお化けたちが追いかけてくる。

カオナシだ。

カオナシに愛されようとずっとしてたんだな、わたし。
愛されてないのに、愛されたいのに、一緒にいるのそれはつらいよ…
過去のわたしがかわいそうだったので、ひとしきり一緒に泣いた。

今回、はじめてこのことを言語化できた。

そういえば、父もずっとわたしの文句を言っていた。
朝から晩までわたしのすることなすこと全部が気にくわないのだ。
「お前は家を捨てるのか。」と言われたのは、家を出る時だった。
でもね、お父さん、その前にあなたがわたしを捨てたんだよ。
少なくとも、わたしはそう思ってた。
あの時もそう思っていた気がする。

そういえば、夫に投げつけた台詞を書いてないことに気づく。
こんなの、正直どうでもいいところだと思ってた。
「どうせ、お金払わなくてすむから今まで出て行かなかっただけじゃん。」
わたしが思っていたことはこれで、唯一夫にぶつけた本心。
ぶつけたところで夫は3日もたたずに忘れてしまうけど。

そういえば、わたしのだいすきな人はわたしから何も取ろうとしない。
むしろ、なんであんなにこれでもかってくらいくれるんだろう。


このnoteを書くことは、わたしにとって、喪の作業というか、約20年間の恋愛と結婚生活のお葬式みたいな感じだった。
だから、あと、1回で終わろうとしたけど、終われなかったのか。
インナーチャイルドとかいうけど、1人にしとけ、何人いるんだ.....
ただ、一旦涙は止まった。

ブルーハーツだ。
奥の奥のそのまた奥から、ほんとうにそこから涙が来てるじゃん、と思った。
その前の日、noteでちょうどブルーハーツの情熱の薔薇の記事を読んだところだったから、シンクロだ。

でも、でも、今度こそ本当に終われそうな気がしてきた。
終わったら、花瓶に水をあげなくては。





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