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#24 大好きだったあなたへ

こんにちわ。id_butterです。

人生で最高に不幸な時に恋に落ちた話 の24話目です。
あてもなく始めた離婚体験談シリーズなのですが、やっと終わりが見えてきました。

前回 #23 そして、夫が出て行った。 で夫に伝えられなかったことを書きます。
正しい離婚の方法ってどうあるべきなんだろう。
わたしはなんて言えばよかったんだろう。
誰か正解を教えてくれ〜。


〇〇 (元夫)へ

今まで、ありがとう。
最後はこんな形になってしまったけど、思い返せば楽しい20年だった気がしています。
わたしをあの家から連れ出してくれて、ありがとう。
欲しくて欲しくてたまらなかった家族を作ってくれて、ありがとう。
さみしくてたまらない時に隣にいてくれて、ありがとう。
ずっと隣にいたいと思って、結婚したのにごめんなさい。
あなたの闇をもう受けとめることができなくなってしまいました。
幸せになりたいのです。
あなたと子どもとわたし、みんなで幸せになりたかったです。
ほんとうの言葉で話して、ほんとうに笑いあいたかった。
でも、ずっとふたりでいてもいつもひとりだった。
嘘をつかないと一緒にいられなくなっていました。
どうやら、わたしはつらかったみたいです。
一緒にいることを、あきらめることにしました。
ごめんなさい。
でも、大好きでした。

ごはん、ちゃんと食べてね。
油っこいものばっかりじゃなく、野菜も食べてね。
体無理しないで大事にしてね。
周りの人に感謝してね。
気づかないところで色々な人がやってくれていることってあるんだよ。
普通は、当たり前じゃないんだよ。
嫌なことがあってもそこで終わりにしちゃダメだよ。
続けたら思いも寄らないギフトが上から降ってくることだってある。
簡単に腐らないで、一つ一つ続けて、積み上げていくんだよ。

離れても、あなたはおとうさんなんだから、ちゃんと生きて。

さようなら。元気でね。


前回の時も、こんな風に本当はいろんなことを言いたかった。
でも、彼に優しくする資格はわたしにはもうない気がする。
本当の気持ちを最後に伝えることくらい、するべきじゃない?
でも、言ったからってもう結論変わらないよ。
そんなことをぐるぐる考えていたら、言おうとした言葉が崩れていって、何も口から出てこなくなったのだ。

これからの彼にわたしは責任が取れないし、取る気がない。
油断すれば、彼はそのうちふらっと戻ってきてしまう気がする。
普通であれば拒めるだろうわたしも、体を壊していたりしたら、受け入れないという自信がない。
そんな過去のリサイクルみたいな未来だけは避けたかった。

わたしは、変わったわたしを最後まで彼に見せなかった。

勝手な女だなとかひどい女だなとか思ってくれた方が彼は踏ん張れるかもしれない。
これから、たくさんつらいこともあるであろう彼は、もうわたしのせいにして逃げることはできない。
とか言い訳はあったんだけれども、やったこともやらなかったことも変わらない。

何が正しいのかは結果論なのでわからないけど、前回の対応は一応色々考えた結論ではあった。
前回の黒いわたしも今回のわたしも、どっちも同じわたし。
どっちを表に出すかも、わたしの判断で、黒い方が彼とわたしのためになる気がした。

後味は苦いけど、しょうがない。
結論、わたしは彼のお母さんをやってしまったんだろう、最後の最後まで。
おわりのおわり。
もう、わたしは彼のために時間や気持ちを割かない。

人を捨てる側も、それなりにつらいものだな。
とかここでちょっと漏らすくらいはいいかなと思う。


ということで、多分次回がラストになります。

10/18追記
次回がラスト、は完全に嘘になりました…ごめんなさい。

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