【7ヶ月目】完全未経験から、SaaS事業会社へのUIデザイナー転職成功できました
お久しぶりです、akihiroです。前回のデザインアウトプット投稿から、気付けば2ヶ月超。冬季五輪があっという間に終わって、ウィル・スミスはアカデミー賞授賞式でビンタし、各地で桜が咲き、新緑の季節に移り変わり、そしてイーロン・マスクがTwitterを買収しました。世界はどうなったいくのだろう。
「ほんで2ヶ月、おまはん何しとったんや」という話なのですが、実はUIデザイナーとしての転職活動をしていました。そして、4月の上旬にHR系事業会社からUI/UXデザイナー職(正社員)として内定をいただくことができました!約半年前に、僕は「UIデザイナー転職する」という一つの目標を叶えるためにnoteをはじめて、その人生の目標を一つ、掴むことができました。
転職成功できたことのご報告と、支えてくれたすべての皆さんへ、この場をかりて、感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございました😭 今回のnoteでは、転職開始に至るまでに学んだこと、そしてこれから就職・転職活動される方へシェアしたいことをまとめたいと思います。僕と同じように
これらの方々のことを、少しでも勇気づけられる記事になれば良いなと願って書きます。
「未経験からデザイナーを目指そう」と思ったときに、何を・どうやって戦略的にやっていくべきかなどはJayさんの下記の記事を見ていただいたほうがいいかと(笑)。僕の場合はあくまで、個人的なリアルな経験をベースとしたシェア内容なので、それを踏まえてお付き合いください。
1. 転職活動を開始したタイミング
最初に考えていた転職時期
noteを始めたのが2021年9月だったので、じっくり勉強をして約6ヶ月は学習とアウトプットに注力し、その後転職をしようというスケジュールで当初は考えていました。昔の自分が書いた記事でも、そのように決めていた痕跡があります(笑)
ポートフォリオを作成してから転職活動、というのは経験したことがなかったので、この時期の配分が妥当なのかは置いといて、上記の記事で自分で書いていたイメージはこんな流れでした。
時期を早めて転職活動した理由
そもそも学習計画を立てていた際のゴールとしては、制作量もスキルセットも十分な域に達していることを前提としていました。そんな中で転職時期を早めて動こうと思ったのは、勉強を始めて3ヶ月くらいから WantedlyやYoutrust そしてTwitter経由でデザイナーポジションでスカウトを貰えるようになり、ポテンシャルを評価してもらえていて採用検討してくれる状態にはあるかも… と実感し始めたからです。声掛けいただいたPdMやデザイナー、採用担当の方に言っていただけたのは以下のポイントです
加えて、 BONO のカイさんからもFB段階で(ビジュアル面はまだまだ未経験レベルだけど)アイディアをUIへ昇華できている点などを評価していただき、アウトプットとして見せられるレベルのものが徐々に自分でもできてきたと感じたことも大きかったです。
僕の目標は現段階で「完璧なポートフォリオを作ること」ではなくて「デザイナーとしてキャリアを早期に始めること」がゴールだったので、自分の努力値と企業が評価してくれるクロスポイントを狙える段階に来ているのではないかと考え、2月上旬から転職活動してみることにしました。ポートフォリオとして掲載したのは以下のアウトプットです。
出張申請サービスのUIデザイン/ 及び制作プロセス
ゼロからサービスを企画したUIデザイン / 及び制作プロセス
Daily UI (音声SNSアプリケーション)/ 及び考察
過去の広告制作時代の代表作2点 / ディレクション経験の開示
経験値・アウトプット量・ビジュアルレベルのどれを取ってもまだまだだし、それは誰より自分がわかってる。でもこの段階で、いったん転職にトライしてみたいと思いました。
(もしもどの企業にも内定もらえなかったら)既存サービスの部分的なUI改修を実践しプロセスをまとめる + 既存ポートフォリオをUIビジュアル側面から補強・ブラッシュアップし、時期を変えて再トライしようかなと思っていました。
2. 個人的にやってよかったこと
これを読んでいる皆さんに圧倒的な気づきを与えられるものは無いかも… とは思っているのですが、僕がデザイナー転職活動のなかで、がむしゃらに行動しながらも「やってよかったな」と素直に思えたコトを2つご紹介します。
人に頼りきって、方向性を決める
未経験からのデザイナー転職でまずぶち当たるのは「何が自分にとって本質的に合っているのか / 何を求めているのか」という解像度を、一人称ではある程度までしか明確にできない点かなーと思います。
僕の場合は、そういった悶々とした悩みを自己解決して良い結果を得られたことが(過去の人生経験上)なかったので(笑)、ひたすらに信頼できる人に相談しまくりました。おそらくこのフローを経ていないと就活迷子になっていたと思います.... 🌏
① 知り合いのデザイナーさんに思い切って相談
たまたま近所に大手事業会社→フリーランス で活躍してるWebデザイナーの方(40代)の方が住んでいまして、その方に思い切ってキャリア相談をしてもらいました。なんという偶然。引き寄せの法則か…🤞🏻
といった多角的な視点から質問してもらいました。そのWebデザイナーの方に話を聞いてもらうまでは「UIデザイナーで採用してくれれば何処でもいい!」と思っていたのですが、ヒアリングしてもらうなかでクリエイターとして次の10年をどう構築していきたいのか という中長期的視点で考える視点・重要性を教えてもらいました。
なかでも僕は喋っているなかでプロダクトやクリエイティブの話になると「育てる」というキーワードを無意識に連呼していたらしく(笑)、その点を掘り下げて、長く一緒のプロダクトに関わっていける toB SaaS プロダクトを扱っている企業を第一志望としようと決めました。
② 現場経験あるデザイナーさん(複数)に聴きまくる
デザインコミュニティで知り合ったデザイナーのみなさんが、同じタイミングで転職に動いている時期でもあったので、UI/UXの価値を重視している企業、その他情報についてかなりの量の情報とナレッジを溜めることができました。また、他の人から自分のことを見てもらって言語化してもらった結果、自分の特徴や強みを把握しやすくなりましたし、単純に自信になりました。
振り返って思うことは、業界構造にある程度の知見のある方・実務でデザイン業務経験がある方 のアドバイスを聴いて、自分なりに咀嚼していくことが重要だと思いました。周りにいない場合は、友人づてでデザイナーさんを紹介してもらったり、気軽に聴けるコミュニティに参加したり、Mentaなどのサービスを使ってもいいかもしれません。
たくさんの方に意見をもらうことで「なぜ自分は未経験からUIを目指しているのか」「なぜ今からデザインをやりたいのか」という問いに対しても、自分なりの言葉で、答えを見つけていけたように思います。
面接企業のプロダクトをリデザインして提案
面接での課題としてデザインのスキルチェックを図るために課題選考がある場合もあるかと思いますが、それとは別に、自主的にリデザインを考えて面接の際に提案してプレゼンする ということをしました。やって良かったなと思っています。
僕の場合は、事業会社の初回面接で人事の方と面接した際、応募者管理画面についての課題感を伝えてもらったので、「次回の面接までに改善案を考えてみますね🔥」と言って、課題を自分なりに整理した形で実際に提案しました。クオリティはさておき、一緒にプロダクトの将来について目線を合わせて話せるデザイナー としてのイメージを持ってもらいやすいなと感じました。
本気で「この会社でデザイナーを始めたい!」と思えたら、ぜったいにやったほうが良いと思います。気合を伝えられる。
あとは超・超・原始的ですが、スマホの待受け画像にデザイナーへの目標を書いたりして、自分の無意識に達成イメージを刷り込むようにしていました(笑)ただ前提として、面接で落ちても、自己否定しないよう、焦らずに、「駄目ならまたゆっくり修行しよう」くらいの気持ちが自分を追い込みすぎなくていいかも。
3. 未経験からUIデザイナー就職を目指す人へ
ここまででかなり長くなってしまいましたが😂 ラストは僕と同じく未経験からデザイナーを志望している方々へ伝えたいことを2つだけ。
思考プロセスとオリジナリティ
僕が勉強しはじめの時に「参考にすべし」と教えてもらったプロダクトデザイナーさんで、灰色ハイジさんがいます。
利用してくれるユーザーの生活や思考に良い影響を与えてくてデザインをやりたいと思ってデザイナーを目指すのであれば、最終的な制作物を見せつつ、それに至るまでのプロセスを掘り下げて、自分の言葉で伝えられる「深さ」を持っておく必要があるなーと感じました。
「みんながやっているお題を、とりあえず綺麗にやりましたー」というのでは、やはりアウトプットとしては必然的に弱くなるし、採用する側は、その人の思考の粒度(ちゃんと機能するのか、使いやすさの配慮があるのか という視点)や価値発揮の方向性が見えにくいと思うんです。それを踏まえると僕の場合は、友人に相談したりしながらUIデザインを作った自主制作の経験をふまえて、未経験なりにも買ってくれたのかな、と思っています。
「この会社は、自分のことをちゃんと見てくれているな」と思えたなら、ちゃんと自分なりの考えを正直に、自分の言葉で伝える努力をしたほうが良いと感じました。
自分らしく、デザインする人になる
これは非デザイナーから踏み出したときに、どこかしらでぶつかる壁なんじゃないかと思っています(僕だけだったらどうしよう…)。実際そう思ったのは、これまでの過去の自分の経歴を見て、デザイナーじゃない職種で、そこそこ待遇のよい条件でのスカウトやオファーをもらったときです。
僕はそれに関して何度か迷いましたし、何回も立ち止まって、時間をかけて、ゆっくり考えました。結果、やはり UIデザイナーで転職しようと決めたので。
必ずしも全員が、デザイナーという肩書きにならなかったとしても、デザインを学ぶうえで得られた視点を他の仕事で活かせると思うし、もしかしたらデザイン視点を持って違う職種に進むことのほうが、ずっと楽しく仕事ができる可能性だってある。だから、時に夢中になれない自分がいても、否定する必要は全くないと思います。
僕はずっと昔から「デザイナーってこういうスキルを必ず持ってるべき」みたいな謎の固定観念があったように思います。特に僕は、感覚的に人を引きつけるグラフィックの能力のなさに、劣等感が強くありました。
でも、上記の記事でbaigieの枌谷さんが書いているように、いろんな性格と指向性と強みとバックグラウンドを持ったデザイナーが存在しているし、弱さは補いつつも、僕は僕のまま、価値を出せるデザイナーになっていいんだと思うことができて、心の底から救われました。
4. さいごに
ここまで読んでいただいいて、本当にありがとうございます。1つでも「読んでよかった」と思っていだけるポイントがあれば、僕としてはとっても嬉しいです。
僕が所属するBONOには非常に明確にロードマップを示してくれています。僕自身はまったくその通りに辿れたわけではないですが(笑)、ステップアップと指針として非常に洗練されていると思うので、デザイナー転職に興味のある方は見てください(僕もほんとのほんとに道半ばです)
無事、僕はUIデザイナーとして採用してもらうことができました。
しかし僕はまだ人生で、何も成し遂げることができていません。色々と迷いながら、やっとUIデザイナーとして生きていくことを決められて、切符を手にしたところです。プロとしてお金をもらいつつ、その価値を返せるデザイナーとして生きていけるかを自問自答して、時々「大丈夫かな」と不安を感じることもあります。
でも、何だかやれる気だけはしているので不思議です。だって、しんどい時もあると分かっていても、選びたかった道なんだから。やっと見つけられたんだから。
最初から上手くいかないことが当たり前だし、ユーザーインターフェースの面白さの根幹は、むしろその「うまくいかない所からの苦悩と工夫」にあるとすら思っています。
今後は、デザイナーして働くうえで学んだこと、自分なりに咀嚼したデザインについての考えなどを、自由に(そして楽しく! ← 大事)発信していく場所としてnoteを使っていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
ほな!
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