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おしゃぶり昆布

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先日、うまい棒 への思いや青春をを綴ったところ反響が大きかった為…今回も続けて私の好きな #駄菓子 を紹介していこうと思います。
今回紹介する駄菓子はおしゃぶり昆布 です。
私が子供の頃は当時、ハイカラ であったスナック系 のお菓子に夢中で…その他に食べるといえば、餅という名前がついているがグミともゼリーとも言えない独自の食感の共親さくらんぼ餅 でした。
共親さくらんぼ餅は昔を思いながら付属の爪楊枝で #さくらんぼ餅を10個繋げてさして一気に食べながら …「私が子供の頃にこんな贅沢な食べ方をしているとは…知るよしもないであろう」と大人のプチ贅沢を楽しんでおります。
しかし、それを見ていた私の妻が無言でさくらんぼ餅のパッケージをさっと奪い取り…注意書きに目をやると「こんな砂糖と着色料しか入ってないものばかり食べていては体に毒です」とまだ爪楊枝に半分残ったさくらんぼ餅を取り上げていってしまいました…
翌日、妻に隠しているお菓子箱を開けるとその箱から目に飛び出してきたのは…箱いっぱいに詰まったおしゃぶり昆布 という地獄の ような光景でした…
それからは苦悩の日々が続きました…私はお菓子を食べなければ創作意欲 のスイッチが入らず…おしゃぶり昆布ではとても筆が進みません…
2週間筆が手につかず…やけを起こした私は #焼酎 があるのを思い出し昼間から飲むことにしました…
ああ…妻はどうすればお菓子を返してくれるのだろう…普段は日本酒 しか飲まない私ですが…焼酎を飲みながら昔、昆布焼酎 というのを飲んだのを思い出しました。
ひれ酒のように焼いた昆布を焼酎に入れたものなのですが香ばしい香りと昆布の旨味がたまらない味でした…
地獄の昆布箱からおしゃぶり昆布を取り出して炙ってお湯割りに入れてみたところあの昆布焼酎がお手軽に再現されたのです…
私は…また2週間ほど創作もせず昼間から昆布焼酎を飲む日々が続いてしまいました…
それを見かねた妻も流石にこのままではまずいと思ったのか地獄の昆布箱が元の #駄菓子箱 に戻っておりました…
せっかくおしゃぶり昆布の正しい食べ方を見つけたというのに…
お菓子箱が帰ってきて再び筆をとった私ですがその日は遅くなり夜食をとろうとリビングに行くと妻が昆布焼酎を飲んでおりました
「昆布も酒も毒ではないな…薬だな…」と私が問いかけると顔を赤らめコクリと頷きました。
私は秘密 のお菓子箱からうまい棒を持ち寄り…久しぶりに妻と朝まで昆布酒を飲んだのでした。

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