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エルディ
2015年9月5日 14:55
時代はグローバル化です。野球選手がメジャーを目指すように、サッカー選手がヨーロッパを目指すように、物書きも世界を見据えないといけない。と思ったわけではありませんが、自分のナンセンスな短編をGoogleの自動翻訳にかけたらどうなるだろう、さらにその英文をまた日本語に自動翻訳したらどうなるだろうと、ふと興味がわきました。プロのクリエイターなら、「わが子同然の自作になんてことを!」って思うかもし
2015年8月5日 20:05
ある村のはずれの桜にまつわる話。口伝えの真偽のわからぬ話。むかしむかし、お前のじいさんのじいさんが、まだじいさんじゃなかった頃。村のはずれに独身老人がいた。息子を早くに亡くし、しばらくして妻にも先立たれた。それからはずっと独り。独り身の寂しい老人なれど、村人は誰も助けようとしなかった。村の嫌われ者だった。むしろじいさんのほうから村人を敬遠していたようだった。悪態をつく。欲張り。ときに暴
2015年5月12日 22:29
トイレに駆け込み、扉を閉めて思った。これじゃ嬉ションする犬だ。「でも仕方ないよ、ミチル」私はいつもそうするように自分に話しかける。「こんな幸せなこと信じられる? かっこよくて、身長が高くて、それでいてとびきりやさしい。しかも趣味も合う。 こんな理想的な人から告白されて、しかもプロポーズされるなんてありえる?」三ヶ月前から付き合っている彼に喫茶店に呼び出された。マイナス思考の私は別れ話も覚悟し
2015年3月20日 19:59
彼女は変わっている。食べ物から声が聞こえるという。こんなパターン初めてだ。ぼくは笑顔で受け止めようと思うようにしている。しかし目には現れているようだ。彼女は、ぼくの怪訝な目つきを見逃さない。そして、いつもではない、ときどきだ、と彼女は自分は変人ではないのだと弁明する。いやいや、問題は回数ではないのだけど……。今日は、その「ときどき」らしかった。街の古い喫茶店。テーブルには焼きたてのホッ