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⑦2007年、中国人男性と初めて恋愛及び警察に連行



ナンパ


休みの日に后海近くを一人でぶらぶら歩いていて、たまたま入った古着屋さんでナンパされた。
「日本人ですか?」と中国語で聞かれ、履いている靴がおしゃれだとか、髪型がいいとかとにかく最初から褒めまくる。
彼は北京人で同じ83年生まれだった。

最終的に友達になりたいから携帯番号を教えてほしいと言われ交換した。

↑当時使っていたNOKIAの携帯電話

電話とショートメールしかできないので、日本人の人とメールするときはローマ字で打っていた。
この時代にスマホが使えていたら当時の写真もたくさん残していただろうなと思う。


花束とピザ

翌日出勤だったので美容室でいつも通り仕事していた。
夜20時過ぎ、まだ仕事が終わっていなかったが中国人スタッフがニヤニヤしながら、「外にあなたのこと待ってる人がいるよ」と言われ外へ行ってみると、なんと昨日の彼がバラの花束とテイクアウトしたピザを持って立っていた。

「わぁ...」と思ったのと同時に、どうやって私の働いている場所がわかったんだ?と思った。

「仕事が終わるまで待ってるから、一緒にピザ食べよう」と言われたが、気になるのでどうやって働いている場所がわかったのか?と聞いてみた。
「朝陽区の日系の美容室全部見に行って、あなたがいるかいないか確認してやっと見つけた」と言われ怖くなった。

一旦店に戻り中国人スタッフに冷やかされつつも、せっかく店まで探し当てて来てくれたので近くのベンチでピザを食べ、食べている最中も「ピザはおいしいか?どんな男が好みか?今日僕が来て嬉しいか?」などなど質問が止まらず、一方的な人だな..と思った。

家まで送る!と何度も言われたが、お断りして帰宅したが帰宅後もショートメールが何通も来て戸惑った。


付き合うことに

1ヶ月ほどショートメールでやり取りしていたが、その間も何度も北京の西の方から私が仕事が終わりそうな時間帯にお店付近に来て店から家までの10分ほどの距離を歩いて送り、そして彼は家に帰るという生活になった。
なんだか申し訳ないと思いつつ、最初は一方的だなと思っていたがとにかく私に優しくしてくれて、ちゃんと話してみると素朴でいい人だなと思うようになった。

付き合おうという言葉は特になかったが、付き合い始めて3ヶ月くらいした頃に「ママに会って欲しい」と言われ彼の家に行くと、彼にそっくりなママがいて彼が作った食事を皆で食べた。

その後帰り道で「実はあと2ヶ月くらいしたらママがカナダ人と再婚するから、一緒にカナダに行こう」と言われたが、まだ北京で仕事したかったのでお断りした。

結局2ヶ月後に彼もカナダに行ってしまい別れることにしたがいい思い出になった。
のちにわかったが、その彼は現在の北京人旦那の友人の元カノの元旦那だった。
世界は狭い。


警察に連行

話題は変わり美容室での話。
いつも通り出勤していた日曜日夕方頃、突然働く美容室に警察がゾロゾロ入ってきた。
おぉ、誰か何かやらかしたのかな...と思っていたら、「日本人4人いるだろ!出てきなさい」と言われ唖然とした。

当時ずっとFビザで働かせれており、それがバレて警察が確認に来たのだった。
次の日早朝7時に最寄りの警察に来るように言われたため、6時半に集合し日本人スタッフ4人+中国人社長で向かった。

中国人社長が主に話しており私達は特に話すことはなかったが、最終的に指紋を一つの書類に押すように言われた。
結局中国人社長が警察にいくらか渡して事は収まったが、他の日系美容室も何日か前に同じビザの件で連行されその美容室の人が、他の美容室も同じ条件でやってるぞ!と吐いたことで私達も連行されることになった。

しばらくしてからも、中国人社長がずっとビザを変更してくれず他にも色々不満があったため、2007年半ば勤めていた美容室を一旦辞め、北京市内の別の日系美容室に勤めることにした。


次回は2008年のことを書きたいと思います。
読んでくださりありがとうございます。

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