べよ

ボードゲームにまつわるニッチな話の翻訳とか。

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最近の記事

Shut Up & Sit Downが語るBoardGameGeekランキング:20位から11位まで(SU&SD TAKE ON THE BOARD GAME GEEK TOP 100: 20-11)

前回の記事は以下のとおり。 このシリーズも残すところあと2つになった。やっと、Top20にたどり着いたところだ。引き続き、BGGの本当に上位にある(あった)ゲームに関する、とあるボードゲーマーのぼやきにお付き合い願いたい。 元記事は以下のリンク先を参照されたい。 Quinns:Matt、この特集を頓挫させなければならない! Reddit(※海外の匿名掲示板)での非難が危機的レベルに達しつつある。 Matt:それはRedditのアラームじゃなくて、私のエッグタイマーのア

    • デザイナー・ダイアリー「Skyrise」-建物の数値に係るバランス調整-(Skyrise Building Number Balancing - Designer Diary)

      本記事は、Adam Wyse氏が2024年5月14日にBGGに投稿した「Skyrise Building Number Balancing - Designer Diary」の翻訳である。 「Skyrise」は、Ystari Gamesから発売された「Metropolys」(メトロポリィスとも)のリメイク作であり、2022年にKickstarで成功を収めた作品である。 「Skyrise」を手掛けたのは、「ブラス:バーミンガム」や「ブラス:ランカシャー」を手掛けたRoxle

      • Shut Up & Sit Downが語るBoardGameGeekランキング:40位から21位まで(SU&SD TAKE ON THE BOARD GAME GEEK TOP 100: 40-21)

        前回の記事は、以下のとおり。 前回の記事は、前々回の記事からかなり期間が空いてしまったが、今回はやや早めることができた。引き続き、一面ではふざけた形となっている、2017年当時のBGGのトップ100ゲームについての記事を翻訳していく。 前回の記事まで読んでいれば、SU&SDが抱くBGGランキングへの不満はある程度わかるだろう。完璧なランキングは存在しないが、それにどういう欠陥があるかを知ることは有益であろう。 あと2回あるが、興味がある人は、引き続き、お付き合いいただけ

        • Shut Up & Sit Downが語るBoardGameGeekランキング:60位から41位まで(SU&SD TAKE ON THE BOARD GAME GEEK TOP 100: 60-41)

          前回の記事は以下のとおり。 さて、この記事も中盤となった。前回の記事から、かなり長い間が空いてしまったことは申し訳ない。 今では、順位が変わったとはいえ、本記事中で取り上げられているゲームは、いまだにBGG上のトップ100位に入っていたり、根強い人気があったりするものが多く、馴染みのあるゲームが多くあると思われる。 前回と同じように、SU&SDのおすすめゲームには独自のマークが付されているが、note上には反映できないことから、便宜的に☆を付けている。 引き続き、お付

        Shut Up & Sit Downが語るBoardGameGeekランキング:20位から11位まで(SU&SD TAKE ON THE BOARD GAME GEEK TOP 100: 20-11)

        • デザイナー・ダイアリー「Skyrise」-建物の数値に係るバランス調整-(Skyrise Building Number Balancing - Designer Diary)

        • Shut Up & Sit Downが語るBoardGameGeekランキング:40位から21位まで(SU&SD TAKE ON THE BOARD GAME GEEK TOP 100: 40-21)

        • Shut Up & Sit Downが語るBoardGameGeekランキング:60位から41位まで(SU&SD TAKE ON THE BOARD GAME GEEK TOP 100: 60-41)

          環境への配慮か見せかけか? 気候科学者が「Earthborne Rangers」の製造をレビューする(Green, or greenwashing? A climate scientist reviews EBR’s production)

          本記事は、「Green, or greenwashing? A climate scientist reviews EBR’s production」の翻訳である。 KickstarterやGamefoundで成功した「Earthborne Rangers」の製造を題材にしたボードゲームと環境問題に関する記事である。 日本では環境問題について熱心であることが無価値であったり、ネガティブなことして取り扱われることすらある。それとは反対に、海外では環境問題について熱心に取り組

          環境への配慮か見せかけか? 気候科学者が「Earthborne Rangers」の製造をレビューする(Green, or greenwashing? A climate scientist reviews EBR’s production)

          デザイナー・ダイアリー:「フィット・トゥ・プリント」(Designer Diary: Fit to Print)

          本記事は、Peter McPherson氏が2023年9月29日に投稿した「Designer Diary: Fit to Print」の翻訳である。 Peter McPherson氏はニューヨーク北部在住のゲームデザイナー兼フリーランスライター。代表作として、「タイニータウン」や「Wormholes」がある。 「フィット・トゥ・プリント」は、Peter氏が、ヒット作を連発するFlatout Gamesと初めて組んだ作品である。Flatout Gamesといえば、「キャリコ

          デザイナー・ダイアリー:「フィット・トゥ・プリント」(Designer Diary: Fit to Print)

          「フォレストシャッフル:アルプス」のレビュー(Forest Shuffle Alpine Expansion Review)

          本記事は、Anthony Faber氏が2024年3月9日にBGG上に投稿した「Forest Shuffle Alpine Expansion Review」の翻訳である。 題名のとおり、「フォレストシャッフル」の拡張である「フォレストシャッフル:アルプス」に関するレビューの記事である。少し前に翻訳した記事では、「フォレストシャッフル」は拡張でもっと化けるかもしれないとの評価がされていたが、そのフォローアップ的な短い記事となる。 また、「Wyrmspan」と「Blitzk

          「フォレストシャッフル:アルプス」のレビュー(Forest Shuffle Alpine Expansion Review)

          デザイナー・ダイアリー「パックス・パミール:第2版」

          本記事は、Cole Wehrle氏が2018年8月14日から2019年1月17日にかけてBGG上に投稿した「パックス・パミール:第2版」のデザイナー・ダイアリーである。 前回、「John Company: Second Edition」のデザイナー・ダイアリーを翻訳した経緯もあり、このデザイナー・ダイアリーを翻訳することとした(が、非常に長いものとなった。)。 「パックス・パミール:第2版」はかなりピーキーなゲームである。いわゆるPaxシリーズであるからといえばそれまでだ

          デザイナー・ダイアリー「パックス・パミール:第2版」

          3つの優れた新作ボードゲーム(Three great new games)

          本記事は、Anthony Faber氏が2024年2月26日にBGG上に投稿した「Three great new games」の翻訳である。 短い記事で、タイトルのとおり、Anthony氏が新作ゲームで感銘を受けたもの3つを紹介するものである。特に付記するところはないだろう。 元記事は以下のリンク先を参照されたい。ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリー機能を利用させていただいた。 昨日は素晴らしい日だった。日曜日に新作ゲームを3つプレイすることが珍しい上に、その全てが素

          3つの優れた新作ボードゲーム(Three great new games)

          Anthony Faber氏の2023年のベストボードゲーム(My top ten games of 2023)

          本記事は、Anthony Faber氏が2024年2月19日に投稿した「My top ten games of 2023」の翻訳である。 こういった形式の記事を翻訳するのは一過性感があるものの、Anthony氏のブログが再開されてきたことや、意外と日本語版のアナウンスがないものが散見されたことから、翻訳する意義があるように思われた。 注目すべきは6位と2位に掲載されている作品であろう。どうやら海外ではかなり意見が分かれたゲームのようだ。本記事はそのゲームを擁護する内容とな

          Anthony Faber氏の2023年のベストボードゲーム(My top ten games of 2023)

          Anthony Faber氏による2024年の期待すべき新作ゲーム(My most anticipated games of 2024)

          本記事は、Anthony Faber氏が2024年2月13日に投稿した「My most anticipated games of 2024」の翻訳である。 久々にAnthony氏のブログの更新があったので翻訳することとした(現在、彼のポッドキャストの定期更新も止まっている。)。私の本業がかなり忙しくなかなか翻訳が進まないが、ひっそりと続けていこうと思っている。 記事の内容はタイトルそのままである。昨年度の同趣旨のリストの印象は、意外と日本語版のリリースが発表されているとい

          Anthony Faber氏による2024年の期待すべき新作ゲーム(My most anticipated games of 2024)

          デザイナー・ダイアリー「John Company: Second Edition」

          本記事は、2021年3月17日から同年4月15日にかけてBGG上に投稿された「John Company: Second Edition」のデザイナー・ダイアリーである。 「John Company: Second Edition」は、「ルート ~はるけき森のどうぶつ戦記~」や「パックス・パミール:第2版」を手がけたCole Wehrle氏の旧作「John Company」のアップデート版である。 本作品の日本語版は発売されていないが、一部で熱狂的にプレイされており、訳出す

          デザイナー・ダイアリー「John Company: Second Edition」

          デザイナー・ダイアリー:「Molly House」(Designer Diary: Molly House)

          本記事は、2023年9月20日から同年10月16日にかけてBGG上で投稿された「Molly House」のデザイナー・ダイアリーである。その1、その3からその5まではCole Wehrle氏が、その2はJo Kellyが執筆している。 「Molly House」は、Cole Wehrle氏がDrew Wehrle氏と経営するWherlegig Gamesから出版される予定のゲームである。18世紀初頭のロンドンにおけるモリーと呼ばれる同性愛者の歴史をテーマにしたゲームである。

          デザイナー・ダイアリー:「Molly House」(Designer Diary: Molly House)

          アメリカ西部とパミール高原の伝説(Légendes de l’Ouest et du Pamir)

          本記事は、Bruno Faidutti氏が2023年10月9日に投稿した「Légendes de l’Ouest et du Pamir」(英題:Legends of the west and the Pamir)の翻訳である。 本noteでは、ボードゲームのテーマに関する記事を比較的多く翻訳しているところであるが、本記事もその一つであり、「チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記」のテーマに関する記事である。前回翻訳した記事は批判的な意見であったが、本記事はそういった

          アメリカ西部とパミール高原の伝説(Légendes de l’Ouest et du Pamir)

          「チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記」の文化的な背景について(The Cultural Background of Ticket to Ride Legacy)

          ちょっと長めのまえがき 本記事は、Jason Perez氏が2023年10月4日に投稿した「The Cultural Background of Ticket to Ride Legacy」という3つの書込みをまとめて翻訳したものである。 Jason Perez氏は、プエルト・リコ出身のアメリカ在住のボードゲーマー。ボードゲームのYouTubeチャンネルであるShelf Storiesを運営しているとともに、最近では、ボードゲームのYouTubeチャンネルの最大手であるT

          「チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記」の文化的な背景について(The Cultural Background of Ticket to Ride Legacy)

          鉄道ゲームに関する話(Jeux de Trains)

          本記事は、2013年2月3日にBruno Faidutti氏が投稿した「Jeux de Trains」(英題:Train Games)の翻訳である。 本記事の内容は、なぜ鉄道ゲームは数多く作られているのかというものであり、テーマとゲームデザインの観点から語られている。 前回の記事と併せて読んでいただければ、今後の翻訳記事の理解に資するように思われる。 元記事は以下のリンク先を参照されたい。ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリー機能を利用させていただいた。 もし、今から

          鉄道ゲームに関する話(Jeux de Trains)