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【目標勾配効果】あとちょっと!が分かると元気100倍

目標勾配効果とは?

概要

目標勾配効果とは、簡単に言うと、「目標に近づくほどやる気が上がる」という心理効果のことです。

例えばマラソンのゴール前で急に走るスピードが上がったり、締め切り直前に集中力が高まったりする経験、ありませんか?これらはまさに目標勾配効果の表れなんです。

この効果は、1932年にクラーク・ハルという心理学者が発見しました。

彼はネズミを使った実験で、餌に近づくほどネズミの走る速度が上がることを観察したんです。面白いですよね。

人間の場合も同じで、目標が見えてくるとそこに向かってぐっと頑張れるようになります。

これは私たちの脳が、「目標達成」という報酬を予期して、ドーパミンという快感物質を分泌するからだと言われています。


身近な例

目標勾配効果は私たちの日常生活のあらゆる場面で見られます。

1.ポイントカード:
あと1回で無料ドリンクがもらえる!と思うと、つい足を運んでしまいますよね。

2.ゲーム:
レベルアップまであと少し!と思うと、ついつい「あと1回」を繰り返してしまいます。

3.仕事:
プロジェクトの終盤になると、急に集中力が高まり、作業効率が上がったりします。

例えばこんな具合ですね。

この効果を意識的に活用すれば、自分自身のモチベーション管理やチームのパフォーマンス向上にも役立てることができるんです。


見えることが重要?

この目標勾配効果の面白いところは、実際の進捗だけでなく「進捗している感」も重要だということ。

つまり、目標までの道のりを可視化したり、小さな達成感を積み重ねたりすることで、この効果をより強く引き出すことができるんです。

しかも、この効果は「見せかけの進捗」でも働くことが分かっています。

例えば10個のスタンプを集めるポイントカードと、12個中2個が既に押されているカード、どちらが早く埋まると思いますか?

貯める数はどちらも10個で同じなのに、実は後者の方が早く埋まるんです。最初から少し進んでいる感があるだけで、人は頑張れるんですね。

目標勾配効果を理解してうまく活用することで、私たちは目標達成への道のりをよりスムーズに進むことができるんです。


世界的に有名な代表例

スタバのリワードプログラム

目標勾配効果の世界的に有名な代表例として、スターバックスのリワードプログラムを挙げることができます。

スターバックスのリワードプログラムは、顧客の購買行動を巧みに利用して目標勾配効果を最大限に活用しています。

このプログラムでは、顧客が購入するたびにスターが貯まり、一定数のスターを集めると無料ドリンクなどの特典がもらえます。


目標勾配効果の活用ポイント

ここで目標勾配効果が効果的に働いているポイントがいくつかあります。

1.進捗の可視化:
アプリ上で、現在のスター数と次の特典までの残りスター数が明確に表示されます。これにより、顧客は常に自分の進捗状況を確認でき、目標までの距離を実感できます。

2.段階的な報酬:
スターの獲得数に応じて、ゴールドメンバーやプラチナメンバーなどのステータスが付与されます。これにより、顧客は常に次のレベルを目指すモチベーションを維持できます。

3.期間限定チャレンジ:
時折、「1週間で4回来店すると追加ボーナススターがもらえる」といったチャレンジが設定されます。
これは短期的な目標を設定することで、目標勾配効果をより強く引き出す仕組みです。

4.パーソナライズされた特典:
顧客の購買履歴に基づいて、個別化された特典が提供されます。これにより、各顧客にとって魅力的な目標が設定され、モチベーションが高まります。

このプログラムの成功は、目標勾配効果を巧みに利用した結果と言えるでしょう。

顧客は特典獲得という明確な目標に向かって進んでいく中で、目標に近づくほどより頻繁に来店し、より多くの購入をする傾向があります。

スターバックスの例は、目標勾配効果が単なる心理学の理論ではなく、実際のビジネスでも大きな成果を上げられることを示しています。


ではこれらを仕事や家庭でどう活用するかですが、


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