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マンガ「喰う寝るふたり 住むふたり」 ~ ふたり生活も素敵なもんだ

今、経済的な理由で、
結婚したくてもできない若者が沢山いると聞きますよね。
また、そもそも結婚したいと思わない人も増えているらしいですね。
しかも年齢問わず。
その一番の理由は、「他人と一緒に住むのが辛い」らしいです。

「分かる~」と思わず言ってしまう方も多いはず!

私も、分かる~!!!
独り身だったころ、ほんと自由でしたっ!
仕事がない日は、起きたい時に起きて、
自分の好きなモノを食べて、
フラフラと買い物いったり。
一日中、ベットの上でスマホで映画やら漫画を見てました・・・
もちろん、部屋は散らかしっぱなし(;^ω^)
でも、それを暫く続けていると、心が荒んでいき、
したいことがどんどん無くなっていって、
体調までイマイチになりましたよ。

そして、ちょうどコロナが流行していたため、
「突然倒れたらそのまま死んで発見されるのか」
とちょっと怖くもなり、
元気なのにパルスオキシメーターを買いました(笑)。
(そして、私の場合は婚活に走るですが、その話は別の記事で(;^ω^))

「喰う寝るふたり 住むふたり」は、
そんな独り身の自由さを超える、
ふたり生活の素晴らしさを教えてくれる。

当時の私みたいな独り身の方が「喰う寝るふたり 住むふたり」を読むと、かなり、パートナーが欲しくなるはず。

主人公のふたりは、長期間の同棲から結婚して、
10年以上ずっと一緒に生活しているのに、
お互いへの思いやりが溢れ、
ふたりの平凡な毎日が、鮮明に見えるくらい、丁寧に描かれています。

しかも、この漫画の素晴らしいところは、
双方の視点で、同じ出来事が描かれている点。

男性目線で描かれた男性編と女性編で構成されていて、
それが交互になっています。
だから、同じ出来事を、それぞれの視点で捉え、心の内が繊細に描かれ、
それぞれの言葉と行動の理由が理解できるようになっています。
まるで、悩める自分がそこにいるかのように、
まるで、愛おしいパートナーがそこにいるかのように。

毎日の日常生活を丁寧に描いただけの漫画なのに、
私は何度も涙ぐんみました(年齢のせいもありw)
そして、心が温かい優しさで満たされました。

お互いに、相手に対する思いやりを持って一緒に生活していくって、
もしかして、涙が出るほど素敵なことかもしれません。

何かと忙しい日常では、そんなことを考える余裕はないのですが、
この漫画は、ふたりの日常の愛おしさを教えてくれます。


そういえば、
カップルはもちろん、夫婦だって他人同士ですよね。
血は繋がっていませんもの。
でも、一番身近な家族になるんです。

不思議だと思いませんか?
血が繋がっていないのに、一番大切な存在になる。

だから、
夫婦が一緒に生活していくって、難しくて当たり前。
ふたりの努力がなければ、壊れるのも当たり前(実体験ありw)。

結婚や同棲をした人、している人は知っていると思いますが、
他人と一緒に生活してみると、
同じことを見つけるのが難しいほど、
生活の仕方が全く違いますよね。

食事は最たるもの、掃除や洗濯の仕方、好きなテレビ、
寝る時の明かり、エアコンの温度、、、挙げればきりがありません。

でも、その違いが徐々に調整され、落としどころに寄っていく。
相手の譲れないところは譲り、自分の譲れないところは理解してもらう。
その過程を通じて相手をより理解でき、
「他人」ではなくなっていくのだと思います。

そして、
時間とともに、ふたりの生活が心地よく、毎日が輝いていく。
どこに住もうが、仕事は何だろうが、
ふたりの生活を丁寧に積み重ねていけば、
そこは、お金だけでは実現できない楽園になるのかもしれません。


婚姻届を提出しただけで、すぐに夫婦になるのではなく、
お互いのこれまでの生活を、ふたりの生活に変化させていく過程で、
お互いの理解と思いやりが深まり、やっと本当の夫婦になるんだ。
今、やっと気づいた気がします。
(20代の自分に教えてあげたかった・・・)


大切なパートナーがいる人には是非、読んで欲しい。
そのパートナーのことがとても愛おしくなるから。

パートナーとの関係が上手くいっていない人にも読んで欲しい。
相手から大事にされること、相手を大事にすることが、
こんなにも素敵なことだと、きっと思い出すから。

今はパートナーがいない人も是非、読んで欲しい。
人の優しさに気付き、周りの人を大切にすれば、
きっと素敵な人との距離が近づくだろうから。


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