ドキュメンタリー映画 [THE GREEN LIE]
ドキュメンタリ映画「THE GREEN LIE グリーン・ライ エコの嘘」を観た。
毎日、毎日、マスコミやCM、その他さまざまなサイトで「サスティナビリティ」という言葉を聞いている。果たして企業がそれを口を酸っぱくして連呼するほど一般市民はその意味を理解しているのだろうか?
たぶん理解している人は一部の人だけのような気がする。
サスティナビリティの意味は、
「sustain(持続する、保つ)」と「-able(~できる)」を組み合わせた言葉で、日本語で「持続可能性」を意味する。
世界の企業はこのサステナビリティ事業を全面的に打ち出して自社のPRを、今躍起になってしているのだ。
それはまことに結構な事業形態ではあるが、すべての企業が正しくそれをやっているわけではない。消費者に嘘をついて、さも我が社はちゃんとやってますよと、やってるフリをしている企業が多いということをこのドキュメンタリー映画で実名を挙げてすっぱ抜いている。
私は2年ほど前に『レジ袋有料化における能天気な罪深さ』という記事を書いたが、あの時もレジ袋が有料になったが世の中からレジ袋がなくならない不思議を感じていた。最近は他のことも相まってそれがかなり増幅してきていた。
世界中で繰り広げられる環境問題に対してあまりに無関心の人が多いということもあるのだろうが、ひょっとして私たちは何かにうまく操られているのではないかという疑惑と、私ひとりが憤慨していても世の中なんてこれっぽっちも変わらないというジレンマに憤慨しているのかもしれない。
このドキュメンタリー映画では、インドネシアにおけるパーム油の生産の裏側を主なテーマに作られているが、安価で使いやすいパーム油を作るのに、森林が伐採され動物が死んだり村人は過酷は労働を強いられ土地が乾燥して火事などを発生させているということを知った。
プラスチックゴミ問題や、地球温暖化問題には時々本を読んだりして学習しているつもりだったが、パーム油…日本の食材や化粧品に多く使用されているというのは知っていたが、それを生産するためにこんなことが起こっていたなんて知らなかった。
都合のよい商品が作られる裏には、不都合な真実がたくさん隠され葬られてきたという事実がある。
その不都合をゼロにはできないだろうが、消費者がもっと賢くなればそれを最小限に抑えることもできるのではないかと思っている。
綺麗ごとだと言われればそれまでだが、無知な人間は企業の絶好のカモだ。いいカモにならないためにも賢くなりたい。
最後に流れる言葉…
エコは企業のリップサービスであってはならない。
いろんなことが知れた。
観てよかった。
つくづく賢くなりたいと思った。
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。