あなたの赤が羨ましいと、トマトを見つめる
2021.5.27(木曜日)ripe tomato
雨。軽く頭痛。
朝早く届いた宅配便のダンボールがびしょびしょに濡れていた。「濡れてしまってすいません」と配達員は謝るが、濡れない方が不思議なくらいの激しい雨が降っている。「雨の日は大変ですね、お疲れさま」と労う。中身は有機野菜の定期便だ。数種類の野菜の中にひときわ目立つ真っ赤なトマトが4個入っていた。美味しいトマトが食べたいなと思っていたところだから嬉しい。塩をふりかけてかぶりつきたい感じ、それとも気取ってカプレーゼでも作ってみようか、炒ったじゃこをふりかけて醤油で食べるのも好き。トマトひとつでこれだけ楽しめたら今日という日も悪くない。
にもかかわらず、頭痛のせいではないと思うが今日の私の動きがとても鈍い。何をするにもゆっくりで、次は洗濯、次はトイレ掃除、次は... といつもなら動くのに、洗濯してはぼんやり、トイレ掃除してはぼんやりとなっている。体調が悪いわけでもないと思うが、こんな時はその自分の時間の流れに逆らわない方がいい。ゆっくりならゆっくりに身を任せたほうが精神的にいい。このまま底辺に落ちてしまう時もあるが、今日はそこまでは落ちないだろう。まぁ落ちたら落ちたで底辺であぐらをかいてぼんやりしてればいいだけのことだ。塩かけトマトを齧りながら...
頭痛は知らないうちに治っていた。
そう思ったら軽い腹痛。
頭が痛いだの、お腹が痛いだの、子どもが学校をズル休みするための常套句と一緒だなぁと思った。
もうこれ以上どこかが痛くなりませんように。
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。