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"地域で働く"ってどういうこと?

こんにちは。神奈川県でデイサービス UP Lifeの管理者をしている山と申します。

学生から現職まで一度は聞いたことのある言葉、"地域"。
ところで、"地域で働く"って何でしょうか?

地域で働くって訪問リハビリで勤務すること?予防体操をやること?
それとも、〇〇地区で働くこと?県単位を対象にして働くこと?

今回は、僕なりに"地域で働く"の意味を考えてみました。

1.そもそも"地域"って何?

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ここを知らないと話が始まりません。

まずは、"地域"という言葉の定義から見てみましょう。

【地域】
区切られた土地。土地の区域。

定義なのに全然イメージが付きません。
みんなは地域で働くということを「区切られた土地で働きたい!」って言っているのでしょうか?
もう少し分解してみましょう。

【区切る】
①くぎりをつける。
②物事の段落をつけ中途で切る。また、境界をつける。

見えそうで見えないという感じでしょうか。

要は、「何かしらの境界で分けられた土地」を地域と呼び、「ある範囲の土地で働くこと=地域で働く」というだと思います。

これだけで見ると、入院患者以外の方や自宅に住んでいる方を対象として働くことが"地域で働く"というには少し違和感を覚えますね。

この"地域"の中に人(対象者)を定義の中に入れたら「ある範囲の土地に住む人を対象にして働く」となります。これが一番もっともらしいですね。

僕の中の解釈では「地域=何かしらで規定された限りある範囲内」を指し、「地域で働く=対象者が住み慣れた地域(活動範囲)で豊かな生活が送れるような仕事をすること」と思って取り組んでいます。

地域で働くとは

この地域の単位を町にするのか、市にするのか、県にするのか、国にするのかで、その人の"地域で働く"の意味が変わります。
愛国心ならぬ、愛地域心が無いと務まりません。

次は、どのような"働き方"についてです。

2."地域"での働き方

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"地域"での働き方なんて人の数だけあると思います。

病院で入院患者に対するリハビリもある意味"地域"、訪問や通所リハビリも"地域"で働くことになります。
ただ、今回は恐らく皆さんが思う「病院以外での働き方」を"地域で働く"として定義した上で、弊社での"地域での働き方"をお伝えしていきます。

①通所介護(デイサービス)の運営

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項目でいうとこれ以上でも以下でもありません。

強いて言うなら、機能維持のために通うのではなく自分で身体を良くするための知識を付けた上で運動をするという点がコンセプトになっています。
利用者が自分たちの住み慣れた地域で元気でいるためには、デイサービス頼りではよろしくないと言うことです。

また、デイでは珍しく家屋調査や社会資源の紹介をケアマネジャーと連携しながら行っています。ありがたいことに若手職員が多い弊社をケアマネが可愛がってくれているおかげで、このようなことが出来ています。

その代わり、その期待に応えられる職員のレベルも必要ですが。

②イベントの開催

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健康に対する意識付けを目的に行うイベントです。

目的が達成でればなんでもいいのですが、当事業所では主にサロンを開いています。
今後は、相模原地区での健康体操などを企画しております。
他にも研究事業や地域のイベントの手伝いなどをやっております。

地域で整体院などを設立して単独行動しても正直あまり影響はありません。
講演活動しても、それに適切な根拠が無ければ害になりかねません。

病院とは違って、ADL能力の改善が目的では無いんです
対象者やその周りの人がその地域に住み甲斐を感じれるような支援ができればそれで良い。と、僕は思っています。

地域で働く上で僕が大切にしているのは
①サービスを導入する目的を明確にして利用者と提供者がそれを共有していること
②対象者が主体的であること
③サービスを使うことに対象者が納得した上で同意していること
④対象者の要望を一方的に叶えるのではなく、専門家として適切な案を複数提案した上でサービスを決めること
⑤その地域柄・文化を知ること

ということです。一方的に利用者の意見を鵜呑みにしてその通りに動くのは医学的リハビリテーションの専門家ではなく、言いなりの専門家です。

地域の働き方をざっくりとまとめてみました。参考になるか分かりませんが、働き方迷子の方はぜひ、ご覧ください。

地域での働き方のレパートリー

3.どうやったら"地域"で働けるようになる?

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ここからは、学生や地域で活躍の場を移したいと考えている方向けです。
まず、"地域"で働こうと思う前に考えなければならないことがあります。

①どこの地域で?
②自分は何がしたいの?
③なぜその地域でそれをやりたいと思ったの?
④その"地域で働きたい"という目標を達成した時、その地域や利用者はどのような状態になっている?
⑤今から何を準備している?

この5つが大切かと思います。

地域では働き方が無限大にあり、自由度がめちゃくちゃ高いのが特徴です。
自分で企業するのも有り、どこかの法人に勤めるのも有り。
その代わり、自分の中で何かしらのベクトルが無いと迷子になってしまいます

そして、地域で働くための手段は・・・。

無い、と言っても正解。有る、と言っても正解です。

特に、新卒の方は技術うんぬんの前に地域でやりたいことがあればすぐにでも行くべきだと個人的に思います。でも、「まずは病院に就職」という考えも良いと思います。
どこに就職しようが絶対に失敗はするし後悔はします。僕もたまに元々勤めてた回復期に戻りたいと思います。

あとは、頭と体を使って学ぶか学ばないかの違いなので環境のせいにだけはしないでください。
どんなマイノリティでも強みになります。自分だけの武器を10年くらいかけて見つけて研磨したらいいんじゃないでしょうか。
(ゆうて、自分もまだ4年目ですが)


ということで、多少脱線が多めの記事でしたが最後までご覧いただきありがとうございました。

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