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米GMと韓国LG、相次ぐEVバッテリー発火事故で「仮面夫婦」の声

こういうニュースは隣国はあまり扱わないのですね?

VWは、賢くも中国の電池メーカーの「Gotion High-Tech」と、2025年に生産を開始するためのテクニカルパートナー契約を締結したけれど、「Gotion High-Tech」だって、わからないよね?

わかっているのは、GMもVWも、専業電池メーカーに任せておけず、製造と品質管理は、GM・VWが担うということ。

つまり、やっとトヨタのレベルに追いついてきたということ。肝心要のバッテリーがこれでは、GMの2035年までに乗用車を全面的に電動化する方針、VWの2030年までに、新車販売の50%をEVにする計画はどうなんだろうか?達成可能なんだろうか?

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私のnote記事で何度も言ってきましたが、1995年以来、EVではないがハイブリッド車(常用で電池を使うということではEVと同じ)の累計販売一千万台、2020年トヨタのハイブリッド車はじめ電動車比率が初の20%台という実績にGM・VWは追いつけるのだろうか?

トヨタのハイブリッド販売実績

米GMと韓国LG、相次ぐEVバッテリー発火事故で「仮面夫婦」の声

https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2021/09/gmlgev.php

米自動車大手、ゼネラル・モーターズ(GM)と韓国の複合企業LGは長年にわたり、手を携えて電気自動車(EV)の開発に取り組んできた。しかし、GMのEV「シボレー・ボルト」に搭載したLG傘下企業のバッテリーで発火事故が立て続けに発生し、GMが大規模なリコール(無償の回収・修理)を余儀なくされたことで、両社の「蜜月」は大きく揺らいでいる。

GMのポール・ジェイコブソン最高財務責任者(CFO)は10日の投資家向け説明会で、LGのバッテリー工場の製造工程における問題を解決し、GMの品質基準を部分的に導入すべく、GMの技術者がLGに協力していると明かした。

GMはLG傘下のバッテリー大手、LGエネルギーソリューション(LGES)の韓国と米ミシガン州にある工場が、ボルトの連続バッテリー発火事故の原因になっていると特定した。GMは一連の事故をきっかけに3件のリコールを実施し、関連費用は18億ドルに上る。機器の修理はまだ、行われていない。

事情に詳しい関係者によると、GMとLGは高額なリコール問題が宙に浮いたままで、関係が悪化している。両社の関係は「仮面夫婦」(韓国人アナリスト)と呼ばれる状態に陥っており、すぐに代わりの相手が見つからないので、離婚せずにいるだけの状態だ。

GMのジェイコブソンCFOは10日、18億ドルのリコール費用について、LGとの間で「ハイレベルの協議」を行っており、LGが負担してくれることを期待していると述べた。

だが、GMとLGが負担するコストは、最終的にもっと膨らむ恐れがある。

GMは350億ドルを投じて、独自のパウチ型リチウムイオンバッテリー、アルティウムを搭載した次世代EVや自動運転車の立ち上げを進めている。アルティウムはオハイオ州とテネシー州にあるLGESとの合弁工場で生産し、「GMCハマーEV」などのモデルに採用する計画だ。

8月下旬のボルトでのリコール発生を受けて、GMのメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は、今後のバッテリー工場について新たなパートナーを模索する可能性に含みを残した。

GMのアルティウムバッテリーは、ボルトに搭載されているLG製とは設計やサイズ、化学的組成が異なる。また、GMの幹部によると、アルティウムバッテリーの製造と品質管理は、LGではなくGMが担うという。

LG製バッテリーに関連してリコールが発生したのは、ボルトだけではない。韓国の現代自動車は今年初め、中国で製造されたLG製バッテリーが原因となって発火事故が起きたことから、全世界で「コナEV」約7万6000台をリコールした。

テスラのイーロン・マスクCEOは最近のツイッターへの投稿で、GMとLGのパウチセル技術について「大型のパウチセルは熱暴走が発生する可能性が、危険なほど高い」と指摘した。

LGESは45億ドルを投じて米国に2カ所のバッテリー工場を建設する計画だが、生産するセルの種類は明らかになっていない。セルの生産体制変更により、投資計画に遅れが生じる可能性もある。

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