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「雨の日の拾い者」第2話

2017年11月18日(土)、ミノルの部屋 Ⅱ

 彼女は薄目を開けてチラチラぼくの下半身を見ている。「キミだって覗き見してるじゃないか?」「だって、男の人の裸を見るのは初めてですから」「基本的には体の基本構造は変わらないよ。進化の分化で男性のあそこが女性のあそこになったりとか」

「ミノルさん!これをですね、突っ込まれる私の身にもなってください。こ、こんなのが!」とぼくのあそこを指差す。
「こんなのってさあ、失礼だろ?」
「だって、そうじゃないですか?何これ?ミノルさん、これ臨戦態勢なの?」
「臨戦態勢?ああ、まだそこまで行ってない。もうちょっと育つ」
「『もうちょっと育つ』ってもっとなの!」
「うん」
「どこまで育つんですか!こんなの絶対に無理!」
「いや、だから無理にとは言っていないよ、ぼくは」

「・・・いえ、大丈夫です!頑張ってみます・・・でもなあ、固くてゴツゴツしてますよ?切る前のピクルスよりもずっと大きいんですよ!これが私の中に入ってくるなんて!口から飛び出るんじゃないですか!」
「大げさな。早紀江の中にこれが入っても、おへその下くらいしか届きませんよ」
「おへその下まで!」
「そのくらいは入っていくでしょ?」

「これがですよ、私の中にミシミシ、メリメリと入ってくるの!」
「キミ、友達とかマンガとかAVの見過ぎじゃないの?そんな擬音」
「だって経験者の子が言ってましたもの。ミノルさん、これ何人くらいの中に入ったんですか?」
「え?経験人数?5人位かな?」
「ご、5人も!悪い奴ですねえ。5人!全員処女?」
「あのね、そんなわけないでしょ?処女は1人だけでした」

「その1人の子はミシミシ、メリメリとか言っていたでしょ?」
「いいや、『あれ?結構スルッと入った』って言ってたよ。出血もあまりなかったし。にじむ程度でした」
「そうなのかなあ。ミノルさん、ちょ、ちょっとですね、触っても良い?」
「え?触るの?」
「触りたいです。え~っと、エイ!」
「さ、早紀江!ギュッと掴むな!痛い!」
「痛いんだぁ~。なるほど。じゃあ、優しくニギニギします!」
「止めろ!早紀江!出ちゃうじゃないか?」
「なんだぁ、ミノルさんも敏感じゃない?」
「早紀江、そういうことを言っていいの?キミが触るんだったらぼくも触ってみよう」

 ぼくが彼女のあそこのひだを触ると早紀江は力が抜けて腰が抜けてしまった。どれだけ敏感なんだ?彼女の体を支える。

「早紀江、危ないじゃないか」「・・・だって、そこダメなの。自分でしていても一番感じるの」「って、ここ?クリ?」「そ、そう・・・ダメだって!上下して皮を剥いちゃダメ!ア、ア、ア、アァ~」「固くなってきたぞ?」

「ダメ!もう我慢できない!ミノル!もうさん付けしない!ミノル!ベッドに行こう!早く抱いて!」
「え?今日するの?また、後日ということに・・・」
「女の子をこんなにして、先延ばしにするつもり?ダメ!今日して!」
「わ、わかった、わかりました」

 バスタオル姿の早紀江が先にベッドに入ってブランケットから顔をのぞかせた。ぼくは本棚においてあるプラスチックのケースの中を漁っていた。

「ねぇ、ミノル、何を探しているの?」
「避妊しないとね。コンドームあったっけな?」
「いらないよ、そんなの!」
「なんで?妊娠しちゃうでしょ?」
「大丈夫だよ、今日は」
「え?安全日ってこと?」

「ううん、バッチリ危険日!妊娠して赤ちゃんを宿して、ミノルに責任を取ってもらってミノルのお嫁さんになるの」
「キミ、頭おかしい?」
「ヘヘ、ちょっとね。これくらい?」と親指と人差指を2インチくらい離して見せてニコッと笑う。
「今日会ったばかりの子を妊娠させるのはイヤだ!」

「危険日なんてうそうそ。あれぇ?今日は何日?」
「日付が変わったから・・・12月18日だよ」
「18日ね?」と指を折って数えている。「18、17、16・・・生理が終わって今日で18日目!だから、安全日だよ、今日は」
「そうなの?でも、生理ってそんなに規則的なの?」
「人によるのかなあ。私はバッチリ28日周期。生理期間は5日。原子時計もビックリだよ」
「う~、わからん」
「私の覚え方は、生理が終わってから何日目?というやり方。15日後から後は安全日。アプリもあるんだよ」
「処女なのに安全日とか知る必要がないじゃないか?」

「ミノルはバカだね。女の子は、生理がいつ始まるか、終わるかが大事でしょう?生理用品も持っていないとダメ。替えの下着とか生理ショーツも用意しないとダメじゃない?着る服だって、生理期間は白いボトムはダメでしょ?だから、生理周期は処女でも把握する必要があるんですよぉ~、っだ」と舌を出してアッカンベーをする。「ついでに、いつ安全日か危険日か、知っておいても損はないのね。小田和正の『ラブ・ストーリーは突然に』やってくるんだから・・・今日みたいにね」

「あのさ、つまり、安全日らしいから避妊しないで生でやってもいいよ、ということなのか?」
「そういう生々しい表現は恥ずかしいけど、結論はそうです!」
「性病とか心配だろ?」
「処女が性病にかかるわけがないでしょ!」
「いや、例えばぼくがとか」
「ミノル!性病なの?」
「そんなわけないだろ!」
「だったらいいじゃないですか!面倒くさいこと言ってないで早くきてよ!」
「ハイハイ」

 ぼくもベッドに潜り込んだ。彼女のバスタオルを引き剥がす。「恥ずかしいよぉ~」「早紀江、何をいまさら」「恥ずかしいからギュッとハグして」「こう?」「ダメ、ハグされただけで感じる・・・」「どこまで敏感なんだろ?電気消そうか?」「このままでいい。ねえ、早く早く・・・」

 一通り彼女の全身くまなく愛撫をした。早紀江は逝きっぱなしで、下唇を噛んでずっと耐えている。眉根を寄せて真剣な顔をして目をギュッと閉じたまま。「早紀江、大丈夫か?」

「え?」と薄目を開けた。「大丈夫じゃない!ハァハァ・・・逝きっぱなしだよぉ!なんで?なんで?ミノルだから?」
「それはキミが他の男性とも試さないとわからんなあ」

「何言ってんの!お嫁さんが何人も男性経験があったらミノルはイヤでしょ?処女をもらってミノルしか知らないお嫁さんがいいでしょ?」
「早紀江、お嫁さんが出てる。もう結婚するの?会ったばかりで?」
「私をこんなにして、責任取りなさい!お嫁にしなさい!」
「まあ、それも面白い人生かも・・・」
「ミノル、そんな話はいいから、いよいよ、ね、ね、奪って!もう、我慢できない!」

「了解・・・力を抜い・・・脱力してるね?」
「これだけ逝ったら力なんか入らないよ」
「ハイハイ。じゃあ・・・」
「・・・」

「・・・ミノル、痛くないじゃん!なんで?なんで?私のが大きくてガバガバなの?それともミノルのが小さいの?」
「早紀江、こんなにギュウギュウ締め付けて、自分のがガバガバとかぼくのが小さいとかよく言うよ」
「私、ミノルを締めてる?・・・あ!ほんとだ!私の中、いっぱい!隙間なく入ってるよぉ」
「あのね、キミが息を吸い込むたびに締まって、ぼくは我慢ができません!」
「ねえ、なんで?なんで?最初なんだよ、私。なんで逝っちゃうの?逝けちゃうの?」
「すごいなあ、早紀江は。ぼくは癖になりそうだよ」
「私が?うれし・・・あ!そこ!ダメ!・・・急に抜かないで・・・急に突いちゃダメ!・・・あ~~~~」
「ぼくもダメだ・・・こら!早紀江!手足でしがみつくんじゃない!中に出ちゃうだろ!」
「抜いちゃダメ!バカァ!中に出すの!・・・あ!あ!飛んじゃうよ!飛ぶ!」

 しばらくぼくは早紀江にのしかかったまま。おっと、重いだろうな、と思ってぼくのをそっと引き抜いた。早紀江がピクッと体を引きつらせる。二人共息が荒い。ぼくは早紀江の横にゴロッと転がった。早紀江が身を寄せてきてぼくの胸に顔をうずめた。

「ヘヘ・・・」笑っているのか?変な子だよなあ。
「何が『ヘヘ』なの?」
「だって、ミノルにあげちゃったもん。へへへ。それで、最高に良かった。これミノルじゃないけどクセになる。毎日したいよ!」
「う~ん、ぼくも良かった。これは独り占めしたいな」

 早紀江が急に身を起こしてぼくをジッと見る。「そぉでしょ?早紀江、良いでしょ?ミノルだけのものにしたいでしょ?ね?ね?だったらお嫁にしちゃおうよ、早紀江を」「あのさ、ぼくらはまだ名前と年齢と早紀江がバンドやっていることしか知らないんだよ」「そうだよね、ちょっと待ってね」

 早紀江が素っ裸でダイニングに行く。スターダムのAZM並の可愛いお尻だ、なんてバカなことを想像する。
 
 彼女はカバンからスマホを取り出した。テーブルの上に置いておいたぼくのスマホも持ってきた。ベッドの上であぐらをかいて座った。丸見えだよ、おいおい。あそこがテカテカして濡れている。ぼくもそうなんだが。シーツのシミが多少ピンク色だった。あ~、高校3年生の女の子の処女を奪っちゃんだよなあ、まいったなあ、と思う。

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