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前を向くコト "越境"を繰り返して

ジャーニーマン ( @journeyman ) です。

こちらは「DevLOVE Advent Calendar 2018」の13日目にエントリーしています。

普段はエンタープライズなシステムインテグレーター(SIer)でWebマーケターをしています。元COBOLエンジニア出身でシステム開発のプロジェクトマネージャがキャリアの中心です。色んな巡り合わせがあり、ITサービスのブランド名がついたB2Bのオウンドメディアの編集長兼メインライターを務めて1年半になります。

ココに至る道のり

過去に職種は変わらず、所属のみ変わった転社を経験しています。前所属でプログラマからシステムエンジニアになりアプリ屋としての道を歩みました。システム開発のプライム案件をこなす現場で、程なくリーダーとして案件のフロントに立つようになり、数百人月の案件を完遂するプロジェクトマネージャとして勤めていました。その時にお声が掛かり、同じ職種(ロール)、ミッションで所属会社が変わることになりました。

プロジェクトマネージャとしてリスタートをきった後、3度のロールチェンジを経ることになる"越境"についてお伝えします。

初めの"越境"

最初のロールチェンジは緩やかですが、大きな変化でした。それまでシステムインテグレーターとしてクライアンさん向けのオーダーメイドの仕組みをお届けしていました。初めて"越境は"同じPM、今でいうプロダクトマネージャへの転身でした。

最近はパブリッククラウドが当たり前で、UXを重視したサービスがモノ凄いスピードで次から次に生まれる時代、PMといえばプロダクトマネージャを指すことが多くなっています。しかし、当時はあまり一般的な言葉でなかったため、肩書きもふわっとした「云々サービス担当」でした。

変化、それは新規顧客の開拓とサービス改善、売上・利益にコミットしたサービスのグロースがミッションになったことでした。それまでのクライアントのイシューを紐解き、システム設計に落とし込む役割とは全く違って、とても苦戦しました。

過去、多くの案件をこなし、様々な業種・業態のクライアントさんにデリバリーして来た経験から、サービスを実装する、運用する、改善する面はイメージ通りでしたが、新規顧客開拓やビジネスグロースは門外漢、リサーチ、マーケティング、プライシングなど、考えもしなかったことを学ぶ日々でした。

正味3年あまりの期間の中で感じたことは、IT業界の技術エリアを超えるような広大なビジネスエリアの存在でした。それが後の自分でも驚くような"越境"のスタート地点でした。

2度目の"越境"

そんな中、社内にインキュッベーションやリサーチを行う少人数の新設部門が立ち上がることになりジョインします。そこでいくつかあった研究分野のひとつ「デジタルマーケティング」と出会うことになります。

初めての"越境"で受けた衝撃にも等しい、外国語ではないかというほどに知らない言葉たち、エンジニアとセールスとマーケティング、これでは当然話しが通じないと実感しました。

書籍とネットでナレッジを浴びる日々を過ごす中、その知見を自社やクライアントに提供するミッション、それらを経て強く感じたことは、プレイヤーとして現場でマーケティングの実績を積まないことには本質を捉えられないという確信でした。

それまで、全くつながりのなかった他部門の近しいロールの方と、小さな"越境"を繰り返しながら関係性を作り、現場に飛び込む機会をつかもうともがきました。しかし、ついぞ、そのチャンスが訪れることはありませんでした。

その危機感は、どんどん自分の行動を変えて行きました。現場のマーケターだったら誰もが行なっている社外リレーションの構築のため、それまで距離を置いていたSNSを始め、勉強会に参加、QiitaMediumなどブログ執筆と僅か数ヶ月で環境は劇的に変わりました。

3度目の大きな"越境"

2度目の"越境"で実現したかったことはさまざまな形で発信していましたが、叶いませんでした。ところが、思いも寄らないところから、チャンスが訪れたのです。ただ、後で思い返すと誰も手を出したがらない成功の可能性が極めて低いチャレンジでした。

それは何か? 「オウンドメディアによるWebマーケティング」という社内でも誰も取り組んでいないミッションかつ、エンタープライズ系B2Bビジネスを生業とする会社の過去の取り組みから成功例が片手で足りるほどしかない死屍累々の取り組みでした。

今考えると、適切な例えではないながらも、TOEIC数百点の人間が欧米のIT企業に転職するようなジャンプのイメージです。実際にミッションとして取り組み始めて、各所で痛感しました。

Webマーケター兼オウンドメディア編集長兼メインライター(未経験かつワンオペ)の誕生です。ファーストペンギンとしてチャレンジするミッションにしては、まともにブログも書いてこなかったレガシーエンジニアが適任であるはずもありません…。

社内にロールモデルがいない、いや社外にもロールモデルがいないそのミッションは総合格闘技でした。アウトプットに繋げるためにありとあらゆるインプットが必要になり、大まかに上げるだけでも5つを数えました。マーケティング、メディア、ライティング、CMSを含むWebディレクション、そして最新ITとしてクラウド…。いくら時間があっても足りない日々の中、公式ブログコンテンツをデリバリーする渦の真っ只中にいました。

そして更に"越境"

今でも書くことは決して楽ではありません。ただ、何本も書く中で、Webマーケターとして成果(アウトカム)を出すために、決定的に欠けていることがあることに気がつきます。それは認知度が全くないという事実です。

ビジネスは結果であり測られるべきは成果、その成果を出すために必要な手段がコンテンツを書くことです。ただ、全く届いていない現実からは逃げられません。PR(広報)兼Webマーケター兼オウンドメディア編集長兼メインライターの誕生です。マーケター本来のミッションである新規リード創出に必要な全てをひとりで。エンジニア界隈でいうフルスタックです。

良く聞く広報とマーケは仲が悪いという話し、1人格で担っているので、コンフリクトはありません。ただ、体は1つ、5つの軸に加えてPRが加わりました。直近、そんな日々を過ごしています。

テーマの"越境"とは少し離れるのでPR兼マーケターとしての思い述べませんが、以下のエントリーでまとめています。もしご興味あればご覧ください。

最後に… 繰り返した"越境"を経て

このストーリーのエッセンスを #PRLT で以前お話ししたので、運営されているnoteと併せてご紹介します。

今、ありとあらゆる機会が次の一歩に少なからずつながる感覚があります。限られた時間の中で、できないもどかしさを感じることも確かにあります。それでも、繰り返してきた"越境"の経験が、前を向いて逃げずにゴールを見据える恐怖を和らげてくれます。

器用な方ではないので、これからも #打席に立つ 回数を増やしていきます。繰り返すことで習慣に昇華したい、血肉となって体の一部のように馴染ませたい、そんな思いがこのエントリーにもつながっています。

昨年のアドベントカレンダーで、その思いにつながる考え方をチームの視点でつづっていますので、良ければご覧ください。

書き終えて"越境"は「結果、そうだった」と思い返すモノなのかな、と思います。ただ一方で飛び込む前段にはそこに至る準備と必然があるとも感じます。読んでいただいた皆さんが目指す世界は与えられたモノではない、だから前を向こう、少しでも応援になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。




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